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外壁・窓サッシ・屋根にも使える!シーリング材の種類をご紹介します。

7d8e0702-7ecf-4731-8ea8-54600fd6e557住宅の外壁に使われるサイディングボードは、1つ1つを張り合わせたものです。継ぎ目ができるのが特徴で、この継ぎ目部分を埋めるゴムのような素材をシーリング材と呼んでいます。
サイディングボード以外でもタイルなどを使った外壁・窓サッシ周囲・屋根・バルコニーなど、さまざまな場所にシーリング材は使われているのをご存じですか? 
今の住宅は、必ずどこかにシーリング材が使われています。モルタル外壁は経年劣化によりひび割れが起こることがあり、補修にシーリング材が使われるケースもあるようです。
シーリング材はさまざまな種類があります。使う場所の素材によっても使うシーリング材は異なり、選ぶポイントになるでしょう。
シーリング材の選び方や種類についてご紹介します。

  1. シーリング材とは?
  2. シーリング材の種類
  3. シーリング材の選び方
  4. シーリング材の注意点
  5. まとめ

1.シーリング材とは?

サイディングボードを外壁に使った住宅では、サイディングボードを組み合わせたときにできる境目を埋めるためにシーリング材を使います。
シーリング材とは、境目を埋めるゴム状のものです。サイディングボードに限らず、住宅のタイル外壁・窓サッシ・屋根など幅広く使われています。隙(すき)間を埋めるために、住宅のいろいろな場所に使われているのを見ることができるでしょう。
最初は柔らかいシーリング材ですが、時間の経過とともにゴムのように固まるのが特徴です。
シーリング材は、境目の防水や機密性を高めることを目的に使われています。コーキング材と呼ばれるものもありますが、細かな点では違いはあっても、同じような目的で使われることが多いようです。
シーリング材の注入はシーリングガンを使っていきます。シーリングガンにセットしたペースト状のシーリング材を、継ぎ目や境目に注入して埋めていく作業です。

2.シーリング材の種類

シーリング材は、1成分型と2成分型があります。
1成分型は家庭でも気軽に使える一般向けに作られたもので、そのまま穴埋めできるタイプです。2成分型は主にプロの業者が使うシーリング材で、シーリング材と硬化材が別々なのが特徴。施工に手間がかかるため、一般の方には取り扱いが難しいタイプです。
また、シーリング材は内容成分でもわかれており、使い方が異なるので注意しましょう。どのタイプも、1成分型と2成分型があります。

2-1.変成シリコン系シーリング材

主成分に変成シリコンが使われており、外壁の境目・窓サッシ・屋根の板金・配管など、ほとんどの場所に使える便利なシーリング材です。柔軟で使いやすいシーリング材の1つ。
1成分型は一般の方でも使いやすく、シーリングガンにセットしてそのまま穴埋めすることができます。2成分型は変成シリコンが硬化材に反応して硬化するタイプです。
変成シリコン基材に硬化材と着色剤を加えてかき回し、シーリングガンに注入して使います。硬化するまでの時間調整用の硬化促進剤・硬化遅延材もあるようです。耐水性・耐熱性は弱い傾向がありますが、さまざまな色に塗装ができるメリットもあります。
ひび割れの補修にも適しているのが、変成シリコン系シーリング材の特徴でしょう。
シリコン系シーリング材より耐候性は劣りますが、−30℃〜90℃の耐熱性を持っています。

2-2.ウレタン系シーリング材

主成分はポリウレタンです。1成分型は、空気に含まれる水分に反応して硬化します。湿気硬化型とも呼ばれるものです。
2成分型は、主成分のポリウレタンとポリオールなどを配合した硬化材が反応して硬化するようになっています。硬化後は、ゴムのような弾力性を発揮するのが特徴でしょう。
ひび割れの補修に使うケースもありますが、紫外線に弱い特徴とほこりを吸着しやすい性質であるため、使う場合は上から塗装が必要です。
アルコール類はウレタンシーリング材の硬化不良の原因になるため、同時に使うことは避けましょう。シリコン系シーリング材との同時使用もおすすめできません。主にコンクリート・木・金属・配管に使われることが多いシーリング材です。
耐久性が高く、上から塗装できるメリットもあります。

2-3.アクリル系シーリング材

主成分はアクリル樹脂です。アクリル系シーリング材が持っている水分が蒸発することで、表面から徐々に硬化が始まります。硬化後は耐水性に優れ、湿気の多い場所にも使えるのが特徴です。
新築住宅のALC目地やモルタルの隙(すき)間に使われることが多いアクリル系シーリング材ですが、耐久性に劣る傾向があります。補修などには使用しないケースがほとんどです。
硬化後に肉やせする性質を持っています。

2-3.シリコン系シーリング材

変成シリコン系シーリング材と名称が似ていますが、性質は異なります。市販されているシーリング材の中でもメジャーなタイプです。
ほかのものに比べ、コストパフォーマンスがいいのも特徴でしょう。ただし、シリコン系シーリング材が硬化すると、シリコンから油膜が発生するため、塗装をしてもはじいてしまう場合があります。
主に、ガラス・水回りに使用できるシーリング材です。乾燥スピードが速いシーリング材だとされています。−40℃〜150℃までの耐熱性があり、耐候性があるのも特徴です。

2-4.ポリサルファイド系シーリング材

ポリサルファイドを主成分に、空気中の水分と反応して硬化するシーリング材です。1成分型は初心者でも使いやすいとされています。
柔軟性に劣るため、金属への使用は控えた方がいいでしょう。上から塗装ができないため、注意が必要です。

3.シーリング材の選び方

ホームセンターでは、さまざまなシーリング材が販売されています。一般の方でもプロの方でも使えるように幅広いラインナップがあり、どれを選べばいいか迷うこともあるはずです。
ほかにはどのような点に注目すべきなのでしょうか?

3-1.大手メーカー

大手メーカー商品を選ぶといいでしょう。特に初心者の方は品質が優れた、信頼できるメーカーの方が使い勝手もいいため安心です。

3-2.用途に合わせて

何より大切なのは、用途に合っていることです。外壁に向かないシーリング材を使うと耐久性がなく、失敗してしまうこともあります。
上から塗装したい場合は、塗装が可能なシーリング材を選ぶことが大切です。また、シーリング材を使う前は必ずほこりや油分を取り除いてから穴埋めするようにしましょう。剥(は)がれや汚れの原因にもつながります。

4.まとめ

シーリング材についてご紹介しました。いかがでしたか?

  • シーリング材とは?
  • シーリング材の種類
  • シーリング材の選び方
  • シーリング材の注意点

シーリング材は用途に合わせて選ぶのがポイントです。上から塗装できるかなど注意して選ぶようにしましょう。目的に合わないシーリング材を選ぶと、剥(は)がれや汚れなどが発生してしまう恐れがあります。また、信頼できる大手メーカーから選ぶと安心です。

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