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フローリングのワックスを塗り替えよう!塗り方と正しいタイミングは?

c3ef45cc-01bf-4815-9a99-16c48496ee84「フローリングのワックスを自分で塗りたい」という人のために、正しい塗り方をご紹介しましょう。
床は毎日人が歩く場所です。
フローリングが部分的にはがれてしまったりツヤがなくなったりして、塗り替えを検討することもあると思います。
そもそも、フローリングのワックスにはどのような効果があるのでしょうか。
塗り替えをする必要性や、簡単にムラなく塗り替える方法をまとめてみました。

  • フローリングのワックスをはく離する方法を知りたい
  • 塗り替えをDIYで行うことは可能なのか?
  • 塗り替えのタイミングとは?

そんな人たちの疑問にお答えしましょう。

1.ワックスの効果

まずは、ワックスにはどのような効果があるのか考えてみましょう。

1-1.床を保護する

フローリングはデリケートなため、ほんの少しイスを引きずっただけでも傷ができてしまいます。
ワックスを塗ることでフローリングの上に膜ができ、その膜がクッションの役目を果たし、傷が付きにくくなるのです。
もちろん、汚れも付着しにくくなるでしょう。
床に傷を付けたり汚したりせずに暮らすのは難しいことです。
そういったことばかり気にして過ごすのも大変でしょう。
ワックスをかけて保護することで暮らしが快適になるはずです。

1-2.美観効果

ワックスには美観効果もあり、光沢が出て美しく見えるでしょう。
そもそも、木材そのものにツヤはありません。
フローリングにツヤがあるように見えるのは、ワックスの効果なのです。
目に見えない床の凸凹をワックスが埋めて平らにすることで光が均一に反射するようになります。

1-3.掃除が楽になるという効果も

フローリングは傷付きやすく汚れやすいものです。
また、はだしでフローリングを歩くだけでも皮脂汚れが付いてしまうでしょう。
ワックスが作る膜がフローリングを保護してくれるため、汚れが付きにくく落ちやすくなるのです。
そのため、普段の床掃除が大変楽になるでしょう。
掃除の時間を大幅に短縮できるようになりますよ。

2.ワックスの塗り替え時期

フローリングのワックスは時間がたてば劣化してきます。
ある程度の時期や状態になったら塗り替えをする必要があるでしょう。
ワックスの効果がどのくらい長持ちするのかは、種類によっても異なります。
一般的には、半年に1回以上は上塗りをして、5年に1回ははく離剤を使用してすべて塗り替える必要があるでしょう。
また、部分的に傷やはがれが気になる場合は、その都度ワックスの塗り替えを行うことをおすすめします。

3.ワックスの種類と特徴

フローリングに使用するワックスには、いくつか種類があります。
「どのワックスを使えばよいのか分からない」という人のために、それぞれの特徴をまとめてみました。

3-1.水性ワックス

天然または合成のロウを乳剤に使用しているのが水性ワックスです。
フローリングの表面にロウを塗るイメージで考えるとよいでしょう。
簡単にはく離できるというメリットがあります。
しかし、強度と耐久性が低く、頻繁に塗り直しが必要になることから、現在はあまり使用していません。
フローリングが滑りやすくなる、塗った後に乾(から)拭きが必要というデメリットもあるでしょう。

3-2.樹脂ワックス

水性樹脂ワックスとも呼ばれています。
乳剤は合成樹脂で、現在最も流通しているのがこの種類のワックスです。
塗膜がとても固く、光沢があるのが特徴。
水や洗剤、摩擦に強く滑りにくくなっています。
簡単にはく離できないため、はく離剤が必要になるでしょう。
樹脂ワックスの成分には「アクリル樹脂系」と「ウレタン樹脂系」の2タイプがあり、両方を混合したものも流通しています。
アクリル樹脂はフローリングに密着して浸透するため、美しい塗膜を作ることができるのが特徴です。
ただし、単体ではフローリングワックスに適していません。
一方のウレタン樹脂は、伸縮性のあるフローリングに向いています。
液体粘土が強く、重ね塗り作業が難しいのが特徴です。
アクリル樹脂とウレタン樹脂を混合した「混合樹脂」は、両方のよいところを上手に利用したタイプのワックス。
現在はこのタイプがフローリグワックスの主流と言えるでしょう。
ただし、使えない素材や特性などは商品によって大きく異なるため、事前に確認することをおすすめします。

3-3.油性ワックス

油を主成分としているのが油性ワックスです。
フローリングに染み込むことで素材表面に膜を作ります。
木材など水分を嫌う仕上げ材の保護に使用することが多いでしょう。

4.ワックスの塗り方

次に、ワックスの塗り方をご紹介します。
自分で塗り替えを行う際は、ぜひ参考にしてみてください。

4-1.事前準備

ワックスの塗り替えを行う際は、まずその日の天候を確認してください。
雨天や高湿度、低湿度の日に行うと失敗の可能性が高くなるため、避けた方がよいでしょう。
頭にはタオルを巻くなどして、毛羽立ちにくい衣類と清潔な靴下を着用してください。
日差しが差し込む窓ガラスには新聞紙などで目隠しをするとよいでしょう。
窓を閉めて、フローリングに掃除機をかけて溝に入り込んだ細かなゴミを取り除きます。
その後で、洗剤を使ってフローリングを拭き、水拭きと乾(から)拭きで仕上げをしてください。
最後に、扇風機などを使って床をよく乾かします。

4-2.ワックスを塗っていく

最初は、慣れるために面積の狭いキッチンなどから塗っていくことをおすすめします。
モップにワックスをたらしましょう。
均一に染み込むように、多めにたらすようにしてください。
基本的に、部屋の奥から出口に向かって、フローリングの目に沿って塗っていきます。
部屋の端にワックスをこぼし、もう片方の端まで引き延ばす作業を繰り返しながら出口へ向かいましょう。

4-3.乾かす

塗り終わったら、すぐに扇風機で乾かします。
「中」程度の強さで首が振るようにし、部屋全体に行き渡るようにして乾かしてください。
風量を強くするとワックスが波打ちしてしまうため注意しましょう。
指の腹で触っても跡が付かないことを確認したら1回目は終了です。

4-4.2回目のワックスがけ

2回目のワックスがけは翌日以降に行いましょう。
事前の清掃などをする必要はありません。
ワックスのフタをしっかりと閉め、暗所に保管しましょう。

4-5.ワックス剤をはく離して塗り直す場合

古くなって汚れてしまったワックスは、はがして塗り直すこともできます。
専用のワックスはく離剤を用意し、付属のスポンジにたらしてください。
床に均一に塗り広げ、1~2分放置した後、スポンジでこすり落とします。
そして、ぞうきんで洗剤分を取り除きましょう。
さらに、きれいに水洗いしたぞうきんで3回以上水吹きを繰り返してください。
必ず、完全に洗剤分を取り除くようにしましょう。

5.まとめ

いかがでしたでしょうか。
フローリングのワックスは定期的に塗り替えが必要です。
もちろん、部分的に塗り直すことも可能でしょう。
濃淡の差ができる可能性はありますが1週間くらいでなじんでくるため、目立たなくなります。
常に気持ちよく過ごすことができるように、塗り替えの時期を見極め、正しく作業を行うようにしましょう。

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