外壁塗装に使われる塗料を学ぼう! 知っておくべき7種類の塗料とは?


外壁塗装工事で使われる塗料は年々改良され、種類がどんどん増えてきています。そのため、どの塗料を選べばいいのか分からず困ってしまう方も増えてきているようです。適当に塗料を選ぶと、最大20年以上も耐用年数に差が出てしまいます。後悔しないためにも、しっかりとした知識をつけておくことが大切です。そこで、今回は塗料の種類など、知って得する基礎知識をご紹介します。

  1. 塗料について
  2. 外壁塗料の種類について
  3. 塗料の選び方について
  4. 外壁塗装の塗り替えについて
  5. 外壁塗装の業者選びのポイント
  6. 塗装・塗料におけるよくある質問

この記事を読むことで塗料・塗装に関する基本的な知識を得ることができます。人気の塗料やおすすめ塗料についても触れているので、ぜひお見逃しなく!

1.塗料について

1-1.塗料ってどういうもの?

塗料とは、保護や装飾を目的として物の表面に塗るもののことです。顔料、添加剤、合成樹脂などを混ぜることで作られます。また、何の樹脂が使われているかによって、いくつかの種類に分けることが可能です。種類によって効果や寿命が大きく変わりますので、しっかりと吟味して選ぶようにしましょう。

1-2.どんなところに使われるか

塗料は私たちの周りのさまざまなところで使われています。たとえば、住宅においては、主に外装で使われているでしょう。壁や屋根などに使われています。また、塀などに使われることもあるでしょう。

1-3.種類 

住宅に使われる塗料には以下のようなものがあります。

  • アクリル塗料
  • ウレタン塗料
  • シリコン塗料
  • ラジカル塗料
  • フッ素塗料
  • 光触媒塗料
  • 無機塗料

2.外壁塗料の種類について

2-1.塗料ごとの特徴

2-1-1.アクリル塗料

一般に使われる住宅塗料のうち、最も安価な塗料です。代表的なものには「オーデグロス」や「プリーズコート」などがあります。かつては多く使われていましたが、耐用年数の低さなどから、現在はあまり使われていません。しかし、新しく「ピュアアクリル」などの長寿命の塗料などが現れ始め、徐々に見直されてきています。価格は1平方あたり1,400~1,600円で、耐用年数は4年程度です。

2-1-2.ウレタン塗料

代表的なウレタン塗料には、「クリーンマイルドウレタン」や「水性ファインウレタン」などがあります。以前は主流の塗料でしたが、現在では耐久性などの問題からほとんど使われなくなりました。ただし、密着性や柔軟性が高いため、雨どいや破風板(はふいた)などの付帯部で使われています。価格は1平方あたり1,700~2,200円で、耐用年数は6年程度です。

2-1-3.シリコン塗料

代表的なものには「ファインシリコンフレッシュ」や「サーモアイsi」などがあります。値段がそれほど高くない割には寿命が比較的長いことから、現在では最もシェアの高い塗料です。価格は1平方あたり2,300~3,000円で、耐用年数は10年~15年程度となります。

2-1-4.ラジカル塗料

ラジカル塗料は最近人気が急上昇している塗料です。代表的なものには「パーフェクトトップ」や「エスケープレミアムシリコン」などがあります。価格帯がシリコンと同程度なのにもかかわらず、シリコン以上の耐久性を持っているのが特徴です。価格は2,500~3,000円で、耐用年数は12~15年程度といわれています。

2-1-5.フッ素塗料

高級塗料の一つです。耐久性が非常に高いだけでなく、汚れがつきにくく落ちやすいなどのメリットがあります。代表的なものは「ファイン4Fセラミック」や「クリーンマイルドフッソ」「ルミステージ」「サーモアイ4F」「クールタイトF」などです。価格は1平米あたり3,800~4,800円と高価ですが、 耐用年数は15~20年にも及びます。

2-1-6.光触媒塗料

フッ素塗料を超える高級塗料です。非常に耐久性が高いだけでなく、塗るだけで空気清浄効果があるほか、太陽光で汚れを分解して雨で洗い流すため、汚れにくいという特徴もあります。また、代表的な塗料である「ハイドロテクトカラーコートECO-EX」や「ピュアコートANプラス」などは、遮熱性能を持っているのも特徴の一つです。価格は1平米あたり4,200~5,000円と高価ですが、耐用年数は15~20年と長寿命となっています。

2-1-7.無機塗料

無機塗料とはガラスやレンガなど、炭素を含まない物質を混ぜた塗料です。無機物は紫外線による劣化をしないため、混ぜることで塗料の寿命が飛躍的に上昇します。現在で最も高価で長寿命の塗料です。また、汚れがつきにくく落ちやすいという特徴もあります。代表的な塗料には「無機ハイブリッドコートJY」や「アプラウドシェラスターNEO」「セラミタイトペイント」などが挙げられるでしょう。価格は4,500~5,500円と非常に高価ですが、耐用年数は20~25年以上にも及びます。

2-2.水性、油性などのタイプの違い

アクリル・ウレタン・フッ素など、一部の塗料には水性と油性に分けられます。水性と油性の違いは、塗料の成分を溶かすために使われている溶剤の違いです。水性は、当然のことながら溶剤は水となっています。これに対して油性はシンナーなどが一般的です。シンナーは、ご存じのとおり、非常に有害な成分で、大量に吸えば中毒症状を引き起こすこともあります。このようなことから、一般的には水性塗料の方が安全です。ただし、水性塗料は種類があまり多くありません。油性に比べて選択肢がやや少ないのがデメリットです。

2-3.最近の傾向

2016年はシェアNo.1の塗料はシリコン塗料でした。しかしながら、最近は徐々にラジカル塗料の人気が上がってきています。10年後には主流の塗料になるといわれている塗料です。

2-4.塗料のグレードについて

実は、塗料の評価にはグレードという考え方が採用されています。基本的には耐用年数と価格が高い(長い)ほど、グレードは上です。そのため、現在最もグレードの高い塗料は無機塗料で、最も低い塗料がアクリル塗料となります。

2-5.塗料メーカーについて

主要な外装塗料メーカーは現在、以下のような会社が挙げられます。

  • 関西ペイント株式会社
  • 日本ペイント株式会社
  • 大日本塗料株式会社
  • 中国塗料株式会社
  • 水谷ペイント株式会社
  • エスケー化研株式会社
  • ロックペイント株式会社
  • 株式会社日進産業
  • 株式会社アステックペイントジャパン
  • AGCコーテック株式会社

3.塗料の選び方について

3-1.選び方のポイント

3-1-1.目的から選ぶ

自身が一体どのような部分を重視しているのかで選びましょう。たとえば、光熱費の削減などを目的としているのであれば、遮熱性能のある塗料を選ぶことが重要です。また、環境性を重視しているのであれば、空気清浄機能のある光触媒を選ぶとよいでしょう。業者側としっかり話し合い、自分の目的に合った塗料を選んでくださいね。

3-1-2.価格から選ぶ

塗料は種類によって価格に大きな幅があります。あまりコストをかけられないという方は安めの塗料を選ぶとよいでしょう。ただし、安い塗料はそれだけ寿命が短いので、長期的な面では割高になってしまいます。短期的な安さか長期的な安さか、しっかりと吟味しておきましょう。

3-2.耐用年数について

前記してきたように、塗料には耐用年数というものがあります。しかし、環境によって劣化のレベルは違うのです。塗料は特に紫外線が原因で劣化することが多いので、夏に日差しが強い地域や快晴日数の多い地域では比較的早く劣化するでしょう。たとえば、埼玉県は年間快晴日数が日本一です。さらに、熊谷などの一部地域では、夏場の気温が全国で1,2を争うほど高くなることでも知られています。ほかにも、沖縄は1年を通して温暖で、特に紫外線の量も多い県です。これらの地域は、比較的塗料が劣化しやすい環境といえるでしょう。

4.外壁塗装の塗り替えについて

4-1.外壁の塗り替え時期

前述した耐用年数を目安にして塗り替えることをおすすめします。耐用年数を過ぎると、必ず性能は落ちてくるからです。また、耐用年数を過ぎていなくても、目に見える劣化があるようなら塗り替え時期といえます。症状などによっては放っておくと危険な場合もあるので特に注意しましょう。

4-2.すぐに塗り替えるべき症状

表面がはがれていたりひび割れて(クラック)いたりするような状態は、塗装能力が完全に失われています。水などが壁の中を浸食して基礎などに重大なダメージを与える可能性があり、危険です。また、見た目にはきれいでも、表面を触ると粉となって手にくっつくような場合も注意してください。チョーキングという現象で、塗装が完全に劣化してしまっています。

4-3.外壁塗装の工事について

4-3-1.流れについて

業者にもよりますが、外壁塗装は以下のような流れとなっています。

  1. 業者に相談・見積もり請求
  2. 契約
  3. 業者による近隣住民への挨拶
  4. 足場組み・メッシュシート張り
  5. 外壁の補修
  6. 高圧洗浄機による洗浄
  7. 養生
  8. 下塗り
  9. 中塗り・上塗り
  10. 仕上がり確認
  11. 養生の除去・機材の回収
  12. 完了

4-3-2.期間について

家の規模などによりますが、一般的には2週間程度の期間がかかります。業者にお願いすれば、工程表を提出してもらうことも可能なので、詳しくは業者側に尋ねてみてくださいね。

4-3-3.費用について

費用は使われる塗料の種類や工期などによって変わってきます。大体、塗装の本体価格が7割~8割程度で、そこに足場代や作業台がプラスされるような形が多いでしょう。たとえば、60坪(198㎡)でシリコン塗料を使い、工期が14日だったと仮定した場合、工事費は60万~70万程度となります。もちろん、これは例の一つですので、業者や家の状態などによって変わってくるでしょう。詳しくは業者ホームページの施工例などを確認してくださいね。

4-4.価格を抑えるには?

4-4-1.複数社から見積もりをと取る

業者によって使う塗料メーカーや作業員数、足場の設置法などに違いがあるため、値段に差異が出てきます。そのため、複数社から見積もりを取り、比較することで一番安い業者を見つけることができるでしょう。

4-4-2.塗料のグレードを正しく把握しておく

見積もりではわずかに値段が高くても、使う塗料のグレードが高いことがあります。どこまで許容範囲なのかにもよりますが、多少の差であればグレードの高い塗料を利用した方が寿命が長いのでお得です。目先の値段だけでなく、塗料のグレードも考慮に入れて考えることで、実際にはどちらが安いのかを見極めましょう。

4-5.注意点

塗る回数に注意しましょう。外装塗装は下塗り・中塗り・上塗りの3回塗りが基本です。工法にもよりますが、2回塗りと3回塗りだと耐用年数に倍の差が出るといわれています。3回塗りの業者を中心に選びましょう。また、極端に安い業者には注意してください。前述した3回塗りをせず、2回塗り、ひどい場合には1回塗りで済ますような悪徳業者もあります。

5.外壁塗装の業者選びのポイント

5-1.業者選びのコツ、ポイント

5-1-1.実績や施工例を確認する

真っ先にしてほしいのが、業者の実績です。業者ホームページを確認して、実績や施工例を調べましょう。ただし、ここで注意してほしいのですが、実際の写真を掲載しているかどうかを確認してください。文字だけではいくらでもねつ造が可能です。写真があれば信用度が高まります。

5-1-2.外壁や屋根の無料診断を行っている

ひび割れなどの不具合をそのままにして塗装をしてしまうと、せっかく行った塗装が無駄になってしまいかねません。そのため、塗装業者は必ず工事前に外壁の診断を行います。絶対に必要なため、優良業者の多くはお客様自身にやるかやらないかを判断してもらうのではなく、自主的に無料で行っていることが多いのです。

5-1-3.アフターサービスが充実している

アフターサービスの充実度は、その業者がどれだけお客様に対して真摯であるか、満足してもらおうと思っているかの良いものさしです。たとえば、5~10年程度の長期保証や数か月おきの無料点検など、お客様のことを第一に考えたアフターサービスを実施している業者を選びましょう。

5-1-4.口コミを調べる

口コミサイトは数少ない客観的な情報を得ることのできる場所です。業者名+口コミで検索してみてください。この際に重要なのは星の数ではありません。口コミの内容です。塗料を薄めていたり3回塗りをしなかったりなどの口コミがあれば、悪徳業者の可能性が高くなるので注意しましょう。

5-2.見積もりについて

前述しましたが、業者の選ぶ上で見積もりは非常に重要です。できるだけ多くの業者と比較してみましょう。最低でも2~3社から取るのをおすすめします。

5-3.相談窓口

住宅リフォームに関する相談窓口としては、リフォネットが有名です。公益財団法人 住宅リフォーム・紛争処理支援センターが運営しています。リフォームに関する相談や紛争処理などにまつわる相談などをすることが可能です。また、同法人が運営する住まいるダイヤルでも相談することができます。ほかにも、住宅専門ではありませんが、独立行政法人 国民生活センター(消費生活センター)という相談窓口も有名です。

5-4.悪質業者に注意

前述したように、塗料を勝手に薄めて使用したり、本来3回塗りのところを2回や1回で済ましてしまったりするような悪質業者も中には紛れています。塗装リフォームを行うには数十万円単位の大金が必要です。悪質業者に引っかかってしまうと大損してしまいます。今回ご紹介した情報を参考に、悪質業者に注意してください。

6.塗装・塗料におけるよくある質問

6-1.ガイナ塗料とはなんですか?

ガイナ塗料とは、もともとJAXAがH-Ⅱロケットの遮熱塗料として開発した技術を応用して作られたセラミック塗料のことをいいます。塗布するだけで高い断熱性を得られるだけでなく、遮音性や耐久性の高さも優秀です。

6-2.養生とはなんですか?

養生とは塗装を施そうとしている箇所以外に塗料が付着したり傷がついたりしないように、テープなどを貼って守る作業のことをいいます。

6-3.嫌な臭いはしませんか?

油性か水性かによって違います。油性の塗料には溶剤にシンナー等が含まれているため、完全に乾くまでは嫌な臭いが発生するでしょう。水性の場合は水で溶かされていますのでほとんど臭いがしません。

6-4.外壁に使う塗料は屋根にも使えますか?

塗料によって違います。たとえば、光触媒塗料は基本的に外壁用の塗料しか販売されていません。

6-5.雨の日でも塗装可能ですか?

基本的に、雨の日は塗装ができません。塗装途中で雨が降った場合は順延されます。順延されると工期が延びますが、作業内容自体は増えるわけではないので、多くの場合は料金が上がることはありません。ご安心ください。ただし、業者によっては順延で料金が加算されることがあります。事前に業者に尋ねておきましょう。

まとめ

いかがでしたか? 今回は塗装・塗料の種類について中心にご紹介しました。住宅塗料は、主にアクリル・ウレタン・シリコン・ラジカル・フッ素・光触媒・無機の7種類に分けられます。その中でも特に人気が高いのがシリコンです。また、最近はラジカルも人気が高まっており、次世代の主流塗料として期待されています。塗料にはそれぞれに特徴がありますので、自分の目的にあった塗料を選ぶことが大切です。ぜひ、今回の記事を参考にして外装塗装を成功させてくださいね。


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