アパートの塗装が必要な理由と押さえておくべきポイントを6つ紹介
アパートの塗装には重要な役割があります。年月がたつと、考えなければならないのがアパートの修繕です。特に外壁や屋根の塗装はアパートのイメージを大きく左右するため、定期的に塗り替えを検討する必要があるでしょう。もちろん高額な費用はかかります。しかし、建物の価値を高めて空室を防止するためにも、必ず必要なものなのです。この記事では、アパートの塗装を塗り替えるタイミングや方法、注意点などをまとめてご紹介しましょう。
- アパートの塗装について
- アパートの塗装、塗り替えについて
- アパート塗装工事の流れ
- アパート塗装工事の注意点
- アパートの塗装、業者選び
- アパートの塗装に関するよくある質問
この記事を読むことで、アパートの塗装に関するオーナーの悩みを解決できるはずです。ぜひ参考にしてください。
1.アパートの塗装について
まずは、アパートの塗装について解説しましょう。
1-1.どんなものか?
アパートの外壁や屋根に施す塗装のことです。塗装に使用される塗料には寿命があり、寿命を迎えるとさまざまな不具合の原因になります。そういった不具合を防ぎ、建物自体の見た目をよくするためにも、定期的な塗り直しが必要になるのです。
1-2.塗装の種類
塗装には以下のような種類があります。
- アクリル塗料:耐用年数5~6年。低価格だが耐久性に欠けるため、頻繁な塗り直しが必要
- ウレタン塗料:耐用年数7~8年。価格と性能のバランスがとれた塗料
- シリコン塗料:耐用年数10~13年。耐水性・対候性に優れており、光沢が比較的長く続く
- フッ素塗料:耐用年数15~20年。高品質なため価格が高く、一般住宅ではほとんど使われていない
1-3.必要性と重要性
アパートの外壁や屋根は、常に雨風や紫外線などによるダメージを受け続けています。そうした刺激から建物を保護しているのが、塗装なのです。塗装の目的は、単に美観を保つことだけではありません。寿命を迎えた塗料をそのまま使用していると、建物を保護する力が低下し、建物自体の寿命が縮まってしまうのです。アパートを長持ちさせるためにも、定期的な塗り替えは必要不可欠といえるでしょう。
1-4.メリット
アパートの塗装を塗り替えることには、さまざまなメリットがあります。まず、見た目の印象がよくなって入居率がアップすることが挙げられるでしょう。物件探しの際、最初に印象に残るのが、外観です。外観がきれいであれば、「その物件について知りたい」という気持ちになるでしょう。そして、もう一つのメリットが「耐久性を高めること」です。アパートを保護してくれる塗装を定期的に塗り替えることで、建物が外部から受ける影響を減らすことができます。アパートの寿命を延ばすことは、オーナーにとって非常に重要な役割といえるでしょう。
2.アパートの塗装、塗り替えについて
アパートの塗装を塗り替える必要があるのはどんなときでしょうか。タイミングや塗装方法の選び方などをご紹介します。
2-1.塗り替えが必要な症状とは?
各塗料の耐用年数は目安に過ぎません。以下のような症状が現れたときは、耐用年数に関わらず塗り替えが必要になることもあるでしょう。
- 汚れが目立つ
- ひび割れがある
- コケや藻が発生している
- 塗料がはがれてきている
- 触ると白い粉が付着する
- 変色してきている
- 鉄部のサビや腐食がある
2-2.耐用年数とタイミングについて
一般的には、アパートの外壁塗装と同じタイミングで大規模修繕工事を行うケースが多くなっています。大規模修繕工事とは、マンションやアパートを計画的に修繕する工事の総称です。大規模修繕工事は10~15年ごとに行うことが望ましいといわれています。そのタイミングに合わせて塗り替えができるように、耐用年数を検討した上で塗料を選ぶのがおすすめです。
2-3.塗装方法の選び方
どの塗料を選ぶかは、耐用年数はもちろんのこと、さまざまなポイントをチェックする必要があります。遮熱性や防水性・防カビ性などの性能もしっかり確認してください。初期費用を抑えたいのであればアクリルやウレタン、高額でも長持ちするものを選びたいのであればシリコンがおすすめです。
2-4.注意点
外壁はアパートの印象を左右します。一般の家以上に美観が重要になるため、色選びも十分慎重に行ってください。自分の好みを優先するのではなく、万人に受け入れられやすい色を選ぶようにしましょう。周辺住宅の雰囲気に合わせることを忘れないでください。
3.アパート塗装工事の流れ
アパートの塗装工事を行う場合の流れや費用についてご紹介します。
3-1.工事の流れ
アパートの外壁塗装工事は、一般的に以下のような流れで行われます。
- 挨拶・塗装準備
- 足場の設置
- 塗装前の洗浄
- 下地処理
- 塗装前の養生
- 下塗り
- 中塗り
- 上塗り
- 点検と手直し
- 片付け
3-2.工事期間
工事期間についてはアパートの大きさによって変わってきますが、塗装範囲が広くなることから、1~2か月を目安にするとよいでしょう。もちろん、天候などの状況によって予定が変更になることも考えられます。工事完了時期が延期になると入居者にも負担をかけることになるため、できるだけ期間に余裕を持って取り組みましょう。
3-3.費用について
塗装にかかる費用相場は、使用する塗料の種類によって大きく変わってきます。事前に複数の業者に見積もりを依頼し、比較してみると相場を把握できるでしょう。当然、塗料のランクを落としたり工程を簡略化したりすることで費用は抑えられます。しかし、仕上がりに満足できず、またすぐ塗り直しが必要になってしまう可能性もあるのです。あくまでも品質を維持することを優先してください。
4.アパート塗装工事の注意点
アパートの塗装工事をするにあたって、知っておくべき注意点をご紹介します。
4-1.一戸建てとアパートの違い
一戸建ての場合は、自分たちの意思だけで自由に塗装工事を依頼することができます。しかし、アパートの場合は複数の入居者が存在するため、勝手に工事をするわけにはいかないのです。アパートの場合、足場の規模も一戸建てに比べて大きくなります。入居者に何の影響も与えずに工事をすることは不可能です。あくまでも、入居者の合意を得てから工事を依頼することが望ましいでしょう。
4-2.入居者への告知について
アパートの入居者に対して、塗装工事を行う旨を事前に告知する必要があります。工事中は騒音や振動が発生するため、事前に告知をしておかなければクレームにつながる可能性もあるのです。告知方法としては、アパート内の掲示板や回覧板を利用するとよいでしょう。入居者が少ない場合は、1軒ずつ回って直接告知するのもおすすめです。
4-3.注意点
アパートの入居者には、以下のことをしっかりと伝えた上で合意を得るようにしましょう。
- 工事期間中はベランダに洗濯ものを干すことができない
- 作業員が各部屋の窓まで近づくことがある
- 騒音や振動・塗料の臭いが発生する
5.アパートの塗装、業者選び
アパートの塗装工事を依頼する業者選びについてまとめました。
5-1.選び方のポイント
業者を選ぶ際には、以下のポイントをチェックしてください。
- 豊富な施工実績があるか
- 料金体系が明確であるか
- わかりやすく丁寧な説明があるか
- 接客対応の態度がよいか
- 気軽に相談できるか
- アフターフォローやメンテナンスが充実しているか
5-2.アフターフォロー・メンテナンスについて
塗装工事後に何らかのトラブルがあったときのために、アフターフォローが充実している業者を選ぶことをおすすめします。また、工事後も定期的にメンテナンスを行ってもらえれば、安心して暮らすことができるでしょう。外壁や屋根の塗装工事を行っている「株式会社テンイチ」では、ご希望に応じて半年に1回の定期点検を実施しています。ぜひチェックしてみてください。
5-3.料金
「株式会社テンイチ」では、こちらから料金設定をご確認いただけます。外壁や屋根の無料診断・無料見積もりも受け付けていますので、ぜひご利用ください。
5-4.注意点
塗装業者の中には、高額な料金を請求して手抜き工事をするような悪質業者も存在しています。実際に、下地作業を行わずに作業を始める業者や、水で塗料を薄めて使用する業者などもいるのです。特に、訪問販売で契約を急がせるような業者、何十万円もの値引きをしてくるような業者は信用しないほうがよいでしょう。業者選びは慎重に行い、後悔のない塗り替えをしてください。
6.アパートの塗装に関するよくある質問
「アパートの塗装について知りたい」という人が感じる疑問とその回答をまとめました。
Q.費用を抑えるために一番安い塗料を選びたいと思っていますが、デメリットにはどのようなものがありますか?
A.確かに初期費用は抑えられますが、その分耐用年数が短くなるため、頻繁な塗り替えが必要です。結果的には余計に費用がかかってしまうでしょう。
Q.アパートが建ってから10年経過しましたが、特に見た目の問題はありません。必ず塗装の塗り替えをしなければならないのでしょうか?
A.もちろん、10年以上経過しても問題のない塗料もあります。しかし、目に見えない劣化がすすんでいる可能性は十分に考えられるでしょう。外壁診断を受けるなどして、いつでも塗り替えができる準備をしておくことをおすすめします。
Q.外壁塗装が必要のない壁もあるのでしょうか?
A.基本的に、レンガやタイル・コンクリート打ちっぱなしなどの壁には塗装は不要です。
Q.アパートの外壁塗装を依頼するのは、どの季節がおすすめでしょうか?
A.外壁塗装は1年中可能ですが、特におすすめなのは春と秋です。窓を閉めていても過ごしやすい気温になるため、入居者の負担が少なく済みます。冬場は日照時間が短いため、1日の作業量が少なくなってしまうでしょう。
Q.「塗装業者には悪徳業者が多い」と聞きましたが、なぜですか?
A.工事や塗料に「定価」が存在せず、手抜きをしても素人にはわかりにくいためでしょう。数年たってから塗装に不具合が生じ、「実は悪質業者だった」ということに気づくケースも珍しくありません。
まとめ
いかがでしたか? アパートの塗装を塗り替える必要性や方法・ポイントなどをまとめてご紹介しました。オーナーとしては、アパートの魅力を高めて入居者を増やすこと、建物自体の寿命を延ばすことに大きなメリットがあると思います。そのためにも、適切なタイミングで塗装の塗り替えを行いましょう。ぜひこの記事を参考にして、塗装工事について検討してみてください。