住まいのコンシェルジュ

リフォームの時期はいつ? 場所別や目的別のタイミングを詳しく解説

快適な生活を送るためには、生活の変化や家の劣化などを考慮し、リフォームを考えなければなりません。とはいえ、リフォーム内容や時期などが分からず、迷うことが多いでしょう。

場所別や目的別でリフォームに適した時期についてご紹介します。

  1. リフォームが必要になる理由
  2. 場所別の最適なリフォーム時期
  3. 目的別の最適なリフォーム時期
  4. リフォームを業者に依頼する際の注意点
  5. リフォームでよくある質問

リフォームは、目的を明確にして行うことが大切です。住みやすい家にするためにも、リフォームに関する知識を身につけておきましょう。

1.リフォームが必要になる理由

なぜリフォームが必要になるのかを考えていきましょう。

1-1.老朽化・経年劣化

マンションでも一戸建てでも、老朽化や経年劣化は起こります。放置した場合、補修できなくなってしまうケースもあるのです。こまめにリフォームを行うことで、良好な状態を維持することができるでしょう。

1-2.ライフスタイルの変化

ライフスタイルに変化があり、既存の間取りや設備が使いにくいと感じたら、リフォームを考える必要があります。子どもの誕生や独立などをきっかけに、リフォームを行うケースが多いでしょう。

1-3.不具合が頻発する

設備面での不具合が頻発するなら、リフォームで新しい設備を導入しましょう。設備は寿命や耐用年数があります。寿命を迎える前に、交換などを検討するのが理想です。

1-4.老後を見据えた作りにする

老後を見据えた作りにするため、リフォームする方もいます。介護が必要になると、バリアフリー対策なども求められるからです。介護保険からリフォーム費用の一部が支給される自治体もあります。

2.場所別の最適なリフォーム時期

場所別に、最適なリフォーム時期を考えていきましょう。

2-1.建具やクロス

建具やクロスは摩耗が激しいため、5年を目安にリフォームを考えましょう。小さな傷や汚れが目立ち始めたら、交換や修理が必要です。

2-2.配管

配管は、5年を目安にメンテナンスを実践しましょう。ぬめり・つまり・サビなどが発生するからです。放置すると、汚水の逆流を招く可能性があるでしょう。

2-3.外壁

外壁は、塗膜に寿命があるため、10年を目安に塗り替えなどを行ってください。ひび割れや亀裂などがあれば、補修も必要です。業者による点検を受け、きちんとリフォームしてもらいましょう。屋根も同様で、瓦などのずれが生じている場合は、早めに対処することが大切です。

2-4.水回り

浴槽・洗面台・便器・シンクなどの水回りは、耐用年数が10年程度となっています。全体的に補修することが望ましいでしょう。また、水回りの床・壁・天井も同時にリフォームすると、内装が一新して気持ちのいい空間になります。

2-5.リビング

リビングは、15〜20年が経過すると、ドアの建てつけや床の劣化が気になり始めます。ドアの交換や床を張り替えるリフォームを行いましょう。

2-6.玄関

玄関のドアは、紫外線や風雨の影響を受けて劣化が進むため、色あせや建てつけが悪くなるなどの問題が出てくるでしょう。木製なら15〜20年、アルミ製なら20〜30年を目安に、交換を考えてみてください。

3.目的別の最適なリフォーム時期

目的別で、リフォームに最適な時期を考えていきましょう。

3-1.妊娠・出産で子どもが増える

子どもが生まれる場合、子ども部屋の準備や危ないものは手が届かないようにするなど、子どもを安心して育てられる環境にするためのリフォームを行います。子どものプライバシーを守りつつ、見守りができるようドアの一部をガラスにするなど、安全に配慮した空間が求められるのです。

3-2.二世帯住宅

両親の介護などを見据え、二世帯住宅へのリフォームを行う場合もあります。二世帯住宅へのリフォームは、大規模な工事を要するものです。また、水回りを共有にして部分的に同居するスタイルを取る家庭もあれば、生活スペースを完全に分けて同居するスタイルの家庭もあります。二世帯住宅へのリフォームでは、段差解消や手すりの導入などバリアフリー化が必要です。

3-3.高機能住宅へのリフォーム

遮熱・断熱など高機能住宅のニーズが高まっています。光熱費削減にもつながるため、太陽光発電を導入する事例もあるでしょう。床暖房を導入し、より快適な暮らしを追求する場合にも行われるリフォームです。高機能住宅へのリフォームは初期費用がかさみます。しかし、長い目で考えると、ランニングコストが抑えられ、環境にも優しい住宅だといえるでしょう。

3-4.住宅の縮小

3-1や3-2と異なり、子どもが独立し、夫婦だけの生活になる方が、住宅の規模を縮小するためにリフォームする事例もあります。掃除の手間やメンテナンスの容易(たやす)さを優先し、肉体的負担が軽減されるような間取りに変更するのです。また、住宅の縮小と同時に、バリアフリー化して老後を安心して過ごすことができるよう、準備する方も増えています。

4.リフォームを業者に依頼する際の注意点

リフォームを業者に依頼する場合、いくつかの点に注意しましょう。

4-1.希望をきちんと伝える

リフォームを依頼する際は、希望を明確にしてきちんと伝えることが重要です。しっかりヒアリングしてもらい、ニーズに沿った提案を受けてください。また、納得できるまで何度も打ち合わせをし、快適な住環境を手に入れましょう。

4-2.予算を明確に伝える

リフォームの予算が決まっている場合は、事前に伝えることが大切です。予算の中で適切なリフォームを提案してもらい、予想外の費用にならないようにすることがポイントとなります。リフォーム費用だけでなく、既存物の撤去や処分費用なども含めて提案してもらいましょう。

4-3.相見積もりを取る

業者は1社だけでなく、複数の業者で相見積もりを出してもらうことを心がけてください。リフォーム内容だけでなく、単価やサービスに違いがあります。見積もりには詳しく記載されているため、熟読して比較することが大切です。

4-4.悪徳業者に注意する

リフォームに関するトラブルも報告されています。訪問営業の業者がほとんどで、必要のないリフォームを行い、法外な料金を請求するなどのトラブルです。悪徳業者に注意し、自分で良心的な業者を探すようにしましょう。

5.リフォームでよくある質問

リフォームの時期に関する質問を集めました。

Q.リフォームに適した季節は?
A.春です。天候や気温が安定しており、工事日程が組みやすいでしょう。また、新モデルの設備が登場する時期であるため、1つ前のモデルを安価で入手しやすく、リフォーム費用を抑えることもできます。

Q.リフォーム時は、風水や家相を意識したほうがいいのか?
A.運気上昇などを気にされる場合は、風水や家相の考え方を取り入れてみましょう。色味や方角により、仕事運・健康運・金運などのアップが見込める可能性があります。風水は占いとは異なり、環境学の1つという位置づけです。専門家に相談してみるといいでしょう。

Q.畳の表替えや新調はいつごろやればいいのか?
A.畳は劣化が早いため、3〜5年で表替えを考えましょう。10〜15年が経過したら新調を検討してみてください。ただし、あくまでも目安であるため、明らかに劣化が激しい場合は、早めに対処することが大切です。

Q.マンションでリフォームを行う場合の注意点は?
A.マンションは、構造によって間取り変更ができない場合があります。また、共有スペースは手をつけることが禁じられており、専用スペースだけリフォームが許されているので注意してください。管理組合などに問い合わせをし、許容範囲を確認しましょう。

Q.リフォーム費用を抑えるコツは?
A.相見積もりで費用が安いところに依頼することです。しかし、実績豊富な業者に依頼しなければ、施工不良などが起こり、補修などに余計な費用がかかってしまう場合があります。耐久性に優れた建材や設備を導入すれば、リフォーム回数を減らすことができ、トータルで考えればコストダウンにつながるでしょう。リフォームの計画を練る際は、費用だけでなく、長い目で考えることが大切です。

まとめ

マンションでも一戸建てでも、快適な住環境を維持するためには、リフォームが必要です。ライフスタイルの変化や老後を見据えて行うなど、リフォームの理由はそれぞれ異なるでしょう。リフォームは気候が安定した春がおすすめです。設備によって耐用年数が異なるため、老朽化が進む前にリフォームを検討しましょう。

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