リフォームローン vs 住宅ローン|メリット・デメリット・金利相場を最新情報で解説

「リフォームをしたいけれど、ローンの種類が多くてどれを選べばいいのかわからない…」
そんな悩みを抱えていませんか?
リフォームを考えたとき、まず気になるのが「資金の調達方法」です。大きな工事になればなるほど、一括払いは難しく、ローンを活用するケースが多くなります。しかし、ここで迷いやすいのが「リフォームローンと住宅ローンの違い」です。どちらも住まいに関わる資金を借りるものですが、金利や審査の条件、借入可能額などに大きな違いがあります。
「金利が安いほうがいいのか」「手続きが簡単なほうがいいのか」「高額なリフォームに対応できるか」——選ぶ基準は人それぞれですが、適切なローンを選ばないと、返済負担が大きくなったり、思うようなリフォームができなかったりすることも。そこでこの記事では、それぞれのローンの特徴やメリット・デメリット、どちらを選ぶべきかについて、静岡県で年間3,000件以上の施工実績を誇るリフォーム専門会社「テンイチ」が詳しく解説します。
この記事を書いた専門家

テンイチ 管理部 営業企画課
この記事は、次のような方におすすめです。
- リフォームローンと住宅ローンの違いを知り、自分に合った資金調達方法を見極めたい方
- リフォームのために住宅ローンを活用できるのか、条件を詳しく知りたい方
- できるだけ金利を抑え、お得にリフォームを進めたいと考えている方
- リフォームローンと住宅ローンの違いとは
- リフォームローンと住宅ローンのメリット・デメリット
- リフォームローンと住宅ローンの金利比較
- リフォームに住宅ローンを適用できる条件
- リフォームローンと住宅ローン どちらを選ぶべき?
1.リフォームローンと住宅ローンの違いとは

リフォームを検討するとき、資金調達の方法として「リフォームローン」と「住宅ローン」の2つの選択肢があります。それぞれのローンには異なる特徴があり、利用できる条件や適用範囲が違うため、自分のリフォーム計画に合ったものを選ぶことが重要です。
ここでは、リフォームローンと住宅ローンの基本的な定義、適用範囲、そしてどのようなケースでどちらを選ぶべきかについて解説します。
リフォームローンと住宅ローンの基本的な定義
まず、リフォームローンと住宅ローンの基本的な違いを理解しておきましょう。
- リフォームローン:住宅の改修やリノベーションを目的としたローン。比較的少額の借入に適しており、担保が不要な「無担保型」と、不動産を担保にすることで金利を抑えられる「有担保型」があります。
- 住宅ローン:住宅の購入や新築のために利用するローン。リフォーム費用として利用する場合、特定の条件を満たせば借入や借り換えが可能なケースもあります。
それぞれの適用範囲
リフォームローンと住宅ローンでは、適用できる工事内容が異なります。
| 項目 | リフォームローン | 住宅ローン |
| 借入目的 | 住宅の改修・リノベーション等 | 住宅の購入・新築・一定条件のリフォーム |
| 担保 | 無担保型・有担保型が選べる | 不動産を担保とするのが一般的 |
| 金利目安 | 1.5% ~ 4.8%(無担保型) / 0.4% ~ 3.5%(有担保型) | 0.3% ~ 1.8%(変動・固定含む) |
| 借入額 | 50万円~1,500万円(無担保型) / 500万円~5,000万円(有担保型) | 1,000万円~数億円規模 |
| 返済期間 | 5年~15年程度が一般的 | 最長35年程度(プランによる) |
| 手続き・審査 | 比較的簡便、審査スピード速め | 書類多め・評価審査が複雑化することが多い |
どのようなケースでどちらを選ぶべきか
リフォームの規模や予算、資金計画によって、どちらのローンが適しているかが変わります。
リフォームローンを選ぶべきケース
- 比較的少額(500万円未満)のリフォームを考えている
- できるだけ早く資金を調達し、スムーズにリフォームを進めたい
- 住宅ローンの借入残高があり、新たな住宅ローンを組むのが難しい
住宅ローンを選ぶべきケース
- 大規模なリフォームやリノベーション を計画している
- 長期返済 で毎月の負担を抑えたい
- すでに住宅ローンを組んでいて、リフォーム費用を追加で借り入れたい
リフォームの目的や予算に応じて、適切なローンを選ぶことが大切です。
2.リフォームローンと住宅ローンのメリット・デメリット

リフォームローンと住宅ローンには、それぞれ利点と注意点があります。どちらを選ぶかによって、資金調達のしやすさや返済計画に大きな違いが生じるため、メリット・デメリットをしっかり理解しておきましょう。
リフォームローンのメリット
1.無担保で利用できる
担保が不要の無担保型が選べるため、不動産評価や抵当権設定が不要。スピーディに進めやすいのが特徴です。
2.手続きが簡単でスピーディ
必要書類が比較的少なく、審査〜実行までが早い傾向。計画を素早く進めたいときに適しています。
3.少額の借入に向いている
500万円未満など小〜中規模の工事は、リフォームローンのほうが機動的に利用しやすいケースが多いです。
リフォームローンのデメリット
1.金利が高い
無担保型は住宅ローンより金利が高め。相場は1.5%〜4.8%(無担保)/0.4%〜3.5%(有担保)程度で、借入期間が長いと総返済額が増えやすくなります。
2.借入額や借入期間に上限がある
無担保では借入上限が低めで、返済期間も短めに設定されがち。大規模リノベには不向きなことがあります。
住宅ローンのメリット
1.金利が低い
相場は変動0.3%〜0.7%、固定は1.0%〜1.8%程度(2025年時点の目安)。長期でも利息負担を抑えやすいです。
2.高額な借入が可能
数千万円規模まで対応可能。フルリノベ・増改築・耐震改修などにも向きます。
3.返済期間が長い
最長35年程度まで設定でき、毎月返済額を抑えた計画が立てやすくなります。
住宅ローンのデメリット
1.担保が必要
原則として不動産に抵当権を設定。返済が難しくなった場合のリスクも理解が必要です。
2.手続きが複雑で審査が厳しい
評価や書類準備が多く、実行まで時間がかかることがあります。スピードよりも総コストの最小化を重視する方向けです。
それぞれの特徴を踏まえ、工事規模・希望スケジュール・総支払額のバランスで選ぶのがポイントです。
3.リフォームローンと住宅ローンの金利比較

ローンを選ぶ際に重要なポイントのひとつが「金利」です。金利の違いは総返済額に大きく影響するため、リフォームローンと住宅ローンの金利相場を比較し、自分にとってどちらが適しているかを見極めることが大切です。
リフォームローンの金利相場(2025年時点)
リフォームローンは「無担保型」と「有担保型」で金利が異なります。
| ローンの種類 | 金利の目安 |
| 無担保型リフォームローン | 1.5% ~ 4.8% |
| 有担保型リフォームローン | 0.4% ~ 3.5% |
住宅ローンの金利相場(2025年時点)
| ローンの種類 | 金利の目安 |
| 変動金利型住宅ローン | 0.3% ~ 0.7% |
| 固定金利型住宅ローン | 1.0% ~ 1.8% |
住宅ローンは金利が低いため、長期間の返済でも総支払額を抑えられるメリットがあります。ただし、借入額が大きくなるため、総返済額は高額になることもあります。
金利の違いが総返済額に与える影響
例:500万円を10年間で借り入れた場合
| ローンの種類 | 金利 | 毎月の返済額 | 総返済額 |
| 無担保リフォームローン | 4.0% | 約50,500円 | 約606万円 |
| 有担保リフォームローン | 1.5% | 約45,000円 | 約540万円 |
| 住宅ローン(変動金利) | 0.5% | 約42,800円 | 約515万円 |
同じ借入額・返済期間でも、金利の違いにより総返済額が数十万円の差になることがわかります。
金利を抑えるためのポイント
- 担保を提供できる場合は、有担保型を選ぶ
- 借入期間を短くし、利息を減らす
- 変動金利か固定金利かを検討する
- 地方銀行や信用金庫の金利も比較する
- 国や自治体の補助金を活用する
金利は金融機関や市場状況によって変動するため、最新の情報を確認しながら適切なローンを選ぶことが重要です。
4.リフォームに住宅ローンを適用できる条件

一定の条件を満たせば、住宅ローンをリフォーム資金として利用できます。すべての工事が対象ではないため、適用条件の理解が重要です。
住宅ローンが使える主なリフォーム
- 増改築(例:間取り変更、床面積の拡張)
- 耐震補強工事(基準適合のための補強)
- 省エネ改修(断熱材・高断熱窓・高効率給湯器など)
- バリアフリー改修(手すり設置・段差解消・出入口拡幅など)
- 劣化設備の大規模更新(キッチン・浴室等のスケルトン入替)
一方、資産価値の向上に直結しにくい軽微な修繕(壁紙張替えのみ、部分補修など)は適用外となることが多い点に注意してください。
住宅ローン控除(2025年時点の要点)
- 控除率:年末ローン残高の0.7%
- 控除期間:最長13年(住宅性能・工事内容により異なる)
- 対象工事要件:増改築・耐震・省エネ・バリアフリー等に該当
- 自己の居住用で、借入期間10年以上、工事費100万円以上が目安
要件に合致すれば、リフォームでも控除対象になります。最新の詳細は金融機関・税務当局の案内を確認してください。
申請に必要になりやすい書類
- 工事請負契約書(工事内容・金額・期日)
- 建築確認関係書類(増改築など必要な場合)
- 住宅ローン申込書・金銭消費貸借契約書
- 収入証明(源泉徴収票/確定申告書 等)
- 住民票(居住確認用)
審査は工事内容の妥当性と返済能力を総合的に見られます。事前に金融機関へ相談し、必要書類を整理しておくとスムーズです。
5.リフォームローンと住宅ローン どちらを選ぶべき?

最適なローンは、借入額・工事規模・希望スケジュールで変わります。以下は借入額別の比較イメージです(数値は目安)。
借入金額別のシミュレーション
(金利は目安・元利均等/概算)
| 借入額 | ローン種類 | 金利 | 返済期間 | 毎月の返済額 | 総返済額 |
| 100万円 | 無担保リフォームローン | 4.0% | 5年 | 約18,400円 | 約110万円 |
| 100万円 | 住宅ローン(変動金利) | 0.5% | 10年 | 約8,550円 | 約102万円 |
| 500万円 | 無担保リフォームローン | 4.0% | 10年 | 約50,500円 | 約606万円 |
| 500万円 | 住宅ローン(変動金利) | 0.5% | 15年 | 約28,500円 | 約513万円 |
| 1,000万円 | 有担保リフォームローン | 1.5% | 15年 | 約59,500円 | 約1,071万円 |
| 1,000万円 | 住宅ローン(固定金利) | 1.2% | 20年 | 約46,500円 | 約1,116万円 |
500万円以下はスピード重視で無担保リフォームローンも選択肢。500万円以上では、低金利の住宅ローンが総返済額を抑えやすい傾向です。
実際の利用シーン別おすすめ
ケース1:小規模(100万円以下)
壁紙・設備一部交換などは無担保リフォームローンが手軽で迅速。
ケース2:中規模(〜500万円)
間取り変更や水回り改修は、審査速度ならリフォームローン、総コストなら住宅ローンを比較検討。
ケース3:大規模(1,000万円以上)
フルリノベ・耐震改修は住宅ローンが一般的。長期・低金利を活かした返済計画が組みやすいです。
どんな人がどちらを選ぶべき?
| 選択基準 | リフォームローン向き | 住宅ローン向き |
| 借入額の目安 | 〜1,500万円(無担保)/〜5,000万円(有担保) | 1,500万円以上〜数億円 |
| 金利の目安 | 1.5%〜4.8%(無担保)/0.4%〜3.5%(有担保) | 0.3%〜1.8%(変動・固定) |
| 返済期間 | 5〜15年程度 | 15〜35年 |
| 手続き | 簡単・審査が早い(数日〜1週間) | 手続きが複雑・審査が厳しい(1カ月以上) |
| 担保 | 不要(無担保)/必要(有担保) | 必要(抵当権設定) |
工事規模・スケジュール・総支払額の観点で両者を比較し、あなたの優先順位に合うほうを選びましょう。
まとめ
リフォームローンと住宅ローンには、それぞれの特性があります。どちらを選ぶかは、リフォームの規模や返済計画によって変わりますが、「どちらが自分に合っているのか分からない」という方も多いのではないでしょうか。
ローン選びを間違えると、思ったよりも返済負担が重くなったり、必要なリフォームが実現できなかったりすることもあります。だからこそ、事前にしっかりと計画を立て、無理のない資金計画を組むことが重要です。
「どのローンを選べばいいか分からない」「リフォーム費用について相談したい」という方は、ぜひテンイチにご相談ください。
テンイチは、静岡県を中心に年間3,000件以上のリフォームを手がける専門会社です。豊富な経験と知識を活かし、お客様一人ひとりに合った最適なリフォームプランをご提案します。ローンのご相談にも対応しており、リフォームの規模や予算に応じた資金計画のアドバイスも可能です。
まずはお気軽にお問い合わせください!
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この記事を書いた専門家

テンイチ 管理部 営業企画課
テンイチでは、お家時間を快適で豊かなものにするために必要なリフォームの知識や役立つ情報を提供し、静岡県内地域のみなさまの暮らしをサポートします。ご相談いただければ、安心のリフォーム工事をご提供いたします。
