ヒートショックから家族を守る!リフォームで安心の入浴空間をつくるポイント

寒い冬、お風呂で温まりたいと思う一方で、ヒートショックという言葉に不安を感じる方も多いのではないでしょうか。特に高齢者や持病がある方にとって、急激な温度変化が引き起こす体への負担は深刻な問題です。このリスクを軽減し、安心して入浴を楽しむためには、事前の工夫や環境づくりが欠かせません。
私たちテンイチは、年間3,000件以上の施工実績を誇る静岡県を中心としたリフォーム専門会社として、暮らしの安心を支える提案を行っています。実際、多くのご家庭で「脱衣所が寒い」「入浴後の温度差が心配」という声を伺い、その改善に取り組んできました。
この記事では、ヒートショックの基本的な知識から、リフォームで実現できる具体的な対策までを分かりやすく解説します。安全で快適な住まいを目指すための第一歩を一緒に踏み出しましょう。
この記事を書いた専門家

テンイチ 管理部 営業企画課
この記事は、次のような方におすすめです。
- 冬場のヒートショックが気になり、家族の健康を守りたいと考えている方
- 脱衣所や浴室の寒さを解消し、快適な入浴環境を整えたい方
- 高齢の家族を安心して見守るためにリフォームを検討している方
1.ヒートショックとは?冬場のお風呂で起こるリスク

寒い季節になると、暖かいリビングから冷たい脱衣所、そして熱いお風呂へと移動する際の温度差が原因で、体に大きな負担がかかる現象をヒートショックと言います。特に高齢者にとっては、血圧の急激な変動や心臓への負担が命に関わることもあり、注意が必要です。このセクションでは、ヒートショックの基本的なメカニズムと原因、そして高齢者が特に注意すべきポイントを詳しく解説します。
ヒートショックが起こるメカニズム
ヒートショックは、急激な温度変化が体に与える影響から発生します。たとえば、寒い脱衣所で服を脱ぎ、熱い浴室に入ると、血管が急激に収縮したり拡張したりします。この変化に体が追いつかない場合、血圧の上下動が激しくなり、心臓や脳に負担がかかります。具体的には、心筋梗塞や脳卒中などのリスクが高まることがわかっています。
ヒートショックの主な原因と温度差の影響
ヒートショックの原因として最も大きな要因は温度差です。たとえば、室温が20℃程度のリビングから10℃以下の脱衣所、さらに40℃近いお風呂に移動する場合、その温度差は30℃以上になることがあります。このような環境は、特に冬場の家庭では一般的ですが、体にとっては非常に過酷な状況です。また、入浴前に十分な準備をせず、寒いまま浴室に入ることもリスクを高めます。
高齢者や持病がある方が特に注意すべき理由
高齢者や循環器系に持病がある方は、若い人に比べて血圧を調節する能力が低下しているため、ヒートショックのリスクが高まります。また、高齢者の場合、寒さや温度変化に対する感覚が鈍くなっていることもあり、危険を察知することが難しくなります。さらに、独居の高齢者の場合、緊急時の対応が遅れる可能性もあるため、事前の対策が特に重要です。
2.ヒートショックを防ぐための日常の工夫

日常生活の中でヒートショックを防ぐためには、温度差を減らすための小さな工夫が大切です。特別な機器やリフォームをすぐに行えない場合でも、簡単に取り組める方法がいくつかあります。このセクションでは、脱衣所や浴室の温度調整、入浴時の注意点など、実践しやすいヒントを紹介します。
脱衣所や浴室の温度差を減らす手軽な方法
脱衣所や浴室の寒さを和らげるためには、以下のような方法を試してみてください。
- 暖房器具の使用:小型のヒーターや浴室暖房機を使って、脱衣所や浴室を事前に温めることが有効です。特に脱衣所の温度を20℃程度に保つことで、リビングとの温度差を軽減できます。
- 扉を開けておく:入浴の30分前から浴室と脱衣所の扉を開けておくと、部屋全体の温度が均一になりやすくなります。
- 湯気を利用する:浴槽にお湯を張った後、しばらく蓋を外して湯気を浴室全体に広げることで、冷えた空気を暖める効果があります。
これらの方法は手軽に取り組めるので、すぐにでも実践できる対策としておすすめです。
入浴時の水分補給と適切な湯温管理
入浴前後の水分補給は、体温調節機能を助けるために重要です。温かい飲み物や常温の水を用意しておき、入浴前と後にコップ1杯ずつ飲む習慣をつけましょう。また、湯温は41℃以下に設定し、熱すぎるお湯を避けることが大切です。高温のお湯は血圧を急激に変化させる可能性があるため、38~40℃のぬるめのお湯を心がけてください。
長湯や急な動作を避けるためのポイント
入浴中に血圧が急激に変化しないよう、以下のポイントを意識してください。
- 入浴時間を15分以内にする:長湯は体温を急激に上昇させるため、適度な時間で切り上げることが安全です。
- ゆっくり入る・出る:湯船に入る際や出る際は、急激な動作を避け、体を慣らしながら移動するようにしましょう。
- 体を拭いてから浴槽へ:湯船に入る前に冷たい水滴を拭き取ることで、急な温度変化を和らげることができます。
日常生活で取り入れられるこれらの工夫は、家族全員の健康を守る第一歩となります。ぜひ試してみてください。
3.リフォームでできるヒートショック対策

日常的な工夫に加えて、住環境を整えるリフォームはヒートショックを根本的に予防する有効な方法です。脱衣所や浴室の暖房設備、断熱性能の向上など、家全体を快適にするアイデアを取り入れることで、家族全員が安心して冬を過ごせます。このセクションでは、ヒートショック対策に特化したリフォームのポイントを紹介します。
脱衣所と浴室を暖めるリフォーム
冬場の寒さを解消するには、脱衣所や浴室に専用の暖房設備を導入するリフォームが有効です。たとえば、浴室暖房乾燥機を取り付けることで、入浴前に浴室全体を素早く暖められます。また、脱衣所には省エネ型の電気ヒーターや温風機の設置がおすすめです。これにより、寒暖差を軽減し、快適な環境を作ることができます。
さらに、床暖房の導入も検討してみてください。足元が冷えない環境を整えることで、体全体の血流を良好に保つ効果が期待できます。
温度差を緩和する断熱リフォーム
断熱リフォームを行うことで、室内全体の温度差を軽減することが可能です。具体的には、以下のような方法があります。
- 窓の断熱強化:二重窓や断熱ガラスを導入することで、冷気の侵入を防ぎ、室温を安定させます。
- 断熱材の追加:壁や天井に断熱材を施工することで、熱損失を減らし、家全体の暖かさを保つことができます。
これらの対策により、寒い冬でもヒートショックのリスクを大幅に低減できます。
家族全員が安心できるバリアフリーリフォーム
安全性をさらに高めるためには、浴室内のバリアフリーリフォームもおすすめです。たとえば、浴槽に出入りしやすい手すりを設置することで、高齢者や体調が優れない方でも安心して入浴できます。また、滑りにくい床材や自動湯温調整機能を備えた浴槽を導入することで、さらなる快適性と安全性を確保できます。
これらのリフォームは、家族全員が安心してお風呂を楽しむための重要な投資です。専門家のアドバイスを受けながら、自宅に最適な対策を計画しましょう。
4.ヒートショック対策リフォームの施工事例
ヒートショック対策リフォームを行うことで、家族全員が安心して暮らせる住まいを実現することができます。ここでは、静岡県内で施工されたリフォーム事例をご紹介します。断熱性や防犯性を高めた浴室リフォーム、暖かさと安全性を両立させたリフォーム事例を通じて、冬場の寒さや温度差に悩むご家庭にとって参考になる具体的な取り組みをご紹介します。
断熱性と防犯性を向上させた浴室リフォーム

静岡県榛原郡川根本町にお住まいのM様のご依頼で、築30年のお住まいの浴室リフォームを行いました。ポイントは、大きな出窓を小さくし、外気の影響を受けにくくすると同時に、防犯性を向上させた点です。
従来、浴室には換気と採光のために大きな窓が設置されることが一般的でしたが、近年では換気扇の標準化により、小さな窓を採用することで防犯性と断熱性を高める方法が主流になっています。今回のリフォームでは、保温性・断熱性に優れた浴槽や浴室、さらにペアガラス窓を採用することで、より快適で安心な入浴環境を実現しました。
リフォーム費用は158万円で、断熱性の向上により冬場の寒さが和らぎ、快適性が格段にアップしたとご好評をいただきました。
断熱材で暖かさと安全性を両立した浴室リフォーム

静岡市駿河区にお住まいのS様の戸建住宅で、浴室と洗面室のリフォームを行いました。築20年が経過し、特に冬場の浴室の寒さが気になるとのご相談を受け、断熱性を高めた暖かい空間づくりを目指しました。
浴室と外壁の間に断熱材をびっしり詰め込み、保温性の高いTOTOのシステムバス「サザナ」を採用。また、洗面室も同時にリフォームし、浴室の出入口を段差のないバリアフリー仕様にすることで安全性も向上しています。
施工期間は8日間、費用は120万円で、暖かく快適で家族全員が安心して使える空間へと生まれ変わりました。ヒートショック対策として、断熱性能を高めた暖かい浴室環境を整えることはご家族の健康と安全を守るためにも非常に重要です。
5.ヒートショック対策に関するよくある質問
ヒートショックについて、具体的な対策を知りたい方が抱える疑問を解決するために、よく寄せられる質問をまとめました。それぞれの疑問に対し、分かりやすくお答えします。
Q: ヒートショックはどんなタイミングで起こりやすいですか?
ヒートショックは、特に入浴時に起こりやすい現象です。具体的には、寒い脱衣所で衣服を脱ぎ、温かい浴槽に入る際や、入浴後に浴室から冷たい廊下へ出る際など、急激な温度変化が発生するタイミングです。これにより、血圧が急激に上下し、心臓や脳への負担が増加します。特に冬場はリビングや脱衣所、浴室間の温度差が大きくなるため注意が必要です。
Q: 暖房器具を導入しなくても対策できますか?
暖房器具を使用しなくても、いくつかの工夫でヒートショックのリスクを軽減できます。たとえば、入浴前に浴室のドアを開けて湯気で室内を暖める方法や、衣服を脱ぐ際に体をこまめに拭いて冷えを防ぐ方法が効果的です。また、入浴後はバスタオルで速やかに体を包み、冷たい空気に触れる時間を短くすることも大切です。
Q: リフォーム費用はどれくらいかかりますか?
リフォーム費用は内容によって異なりますが、目安として以下のような価格帯になります。
- 脱衣所暖房設備の設置:約5万~10万円
- 浴室暖房乾燥機の導入:約10万~20万円
- 断熱リフォーム(壁や床の断熱材追加):約30万~50万円
- 窓の二重ガラス化:約15万~30万円
これらは一般的な価格の目安であり、具体的な費用は住宅の状況や希望する設備によって変動します。
Q: 補助金を利用してリフォームできますか?
地域によっては、高齢者や省エネ住宅を対象とした補助金制度を活用できる場合があります。静岡県では、特定のリフォーム工事に対して補助金や助成金が用意されていることがあります。補助金を利用する場合は、事前に市町村や県の窓口で条件を確認し、申請手続きを行う必要があります。テンイチでも、補助金申請に関するサポートも行っているので、お気軽にご相談ください。
ヒートショック対策に関する疑問や不安は、事前に解決しておくことが重要です。分からないことがあれば、ぜひ専門家に相談してみてください。
まとめ
寒い冬を安心して過ごすために、ヒートショックを予防する住まいづくりは今や欠かせない対策の一つです。脱衣所や浴室の温度差を減らすリフォームや、家族全員が安心して入浴できる設備の導入により、健康リスクを大幅に軽減することが可能です。また、断熱リフォームや最新の暖房設備の導入など、具体的な対策を行うことで、快適性と安全性を同時に手に入れることができます。
私たちテンイチは、静岡県を中心に豊富な経験を持つリフォーム専門会社です。年間3,000件以上の施工実績を誇り、多くのお客様から信頼をいただいております。ヒートショック対策においても、豊富な知識と実績を活かし、ご家族の健康と安心を守るための最適なプランをご提案いたします。
ぜひ一度、無料相談やお見積もりをご利用ください。丁寧なヒアリングを通じて、ご予算やご要望に合わせた最適なリフォームプランを一緒に考えていきます。
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テンイチ 管理部 営業企画課
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