耐震工事は、構造用合板と柱で壁を補強したほか、屋根を軽くするために陶器製の和瓦から重さが約2分の1の軽量瓦「ROOGA(ルーガ)」に葺き替えました。
さらに万全を期すため、基礎のひび割れ補修も実施しています。
外壁は、バルコニーや玄関回りなどを含めた全面を、耐久性に優れ高級感のある仕上がりが特徴の窯業サイディングに貼り換えました。
ほかにも「冬は気温が2度まで下がり、冷蔵庫みたいだった」というタイル貼りの浴室を温かいユニットバスに交換、「すきま風が寒かった」という居室の窓サッシは断熱性の高い複層窓ガラスに交換し、冬も温かく暮らしやすい快適な住まいになりました。
施工主 | M様 |
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年代・家族構成 | 65歳男性+妻子 |
所在地 | 浜松市中区 |
建物種類 | 木造2階建て |
築年数 | 45年 |
リフォーム箇所 | 屋根、外壁、窓、玄関、浴室 |
工事内容 | 屋根葺き替え、外壁貼り替え、耐震補強、窓、玄関ドア、バルコニー、浴室・洗面所、和室、台所 |
工事期間 | 2カ月 |
費用 | 1090万円(税込み) |
ビフォー
アフター
今回の工事で使用した軽量瓦「ROOGA」は一般的な陶器瓦の半分以下の重量しかありません。
採用すると屋根全体が軽くなるため、振り子の原理で地震の際の建物の横揺れが軽減され、倒壊のリスクが低くなります。
意匠性にも配慮がされているため、重厚感のある仕上がりになります。
解体後に新しい柱を立て、構造用合板を貼って壁を作り、耐震補強を行いました。
壁には新しいクロスを貼り、床も大半を畳からフローリングに貼り替えて新築のように仕上げました。
定年退職を機に、両親が亡くなって使わなくなった実家をリフォームし、家族で移住しようと思ったのがきっかけです。
雨漏りもするようなひどい状態だったのですが、両親との思い出と地域の人との繋がりがあるこの家に、もう一度住みたいと思いました。
しかし、古い家なのでまず耐震性能が心配でした。タイル貼りの浴室も寒く、居室の窓からは隙間風が入ってくるような状況でした。
まず耐震と浴室のリフォームがやりたくて、そこからやるなら徹底的にやろうという気持ちになり、全体的なリフォームへと発展しました。
実は今回のリフォーム工事は準備・構想に約1年をかけてかなり周到に準備しました。
私は仕事でレース用自動車エンジンの開発に携わっていたため、モノづくりや技術的なことには人一倍興味があります。
自分なりにネットなどで施工事例やサービス体制など色々と調べて検討した結果、テンイチさんなら間違いないだろうと判断してご依頼させて頂きました。
新築のように綺麗になって本当に最高です。
工事前は耐震工事をすれば窓の開口が小さくなり、室内が暗くなるのかと思っていたのですが、窓の高さを1.8メートルから2.0メートルに高くしてくれたおかげで、外から差し込む太陽光が以前よりも増えて明るくなりました。
東側の台所とリビングは午前中、室内の電気を付けなくてもいいくらいです。
風通しもよくなったと感じています。
耐力壁をしっかりと入れた上で、快適性もアップして満足です。
担当の方が真面目でよく動いて、本当に頑張ってくれました。心から感謝しています。
ご両親との思い出の残る大切な建物とお聞きしていたため、工事の際には細心の注意を払って取り組みました。
居室は大半を畳からフローリングに貼り換えたのですが、床の間に仏壇とご両親の写真が置かれている1階の和室だけは、M様のご希望で工事前に近い状態の和室に仕上げさせていただきました。
思い出と人の繋がりがあるご実家で、ご家族と豊かな時間を過ごしていただければ幸いです。