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和室から洋室へリフォームしたい。やり方や費用の相場とは?

1cfb7bd1-0a3e-4373-9f68-75f089c57e12築年数がたった家ほど、洋室よりも和室の割合が多いです。
和室は風情があり家具しだいで洋室のように使うことも可能でしょう。
しかし、その反面定期的に畳やふすまの張り替えが必要になったり、高齢になると段差につまずきやすくなったりします。
リフォームを考える方も増えるでしょう。
そこで、今回は和室から洋室へリフォームする場合の方法や費用についてご紹介します。
「どこまでリフォームするか」によっても値段が変わってくるのです。
和室から洋室へのリフォームを考えている方は、ぜひこの記事を読んでみてくださいね。

  1. 和室と洋室の違いとは?
  2. 和室から洋室へリフォームする際の注意点とは?
  3. 和室から洋室へリフォームする際の費用はどのくらい?
  4. 満足いくリフォームをするためには?
  5. おわりに

1.和室と洋室の違いとは?

まず始めに、和室と洋室の違いについてざっとご説明しましょう。
違いが分かればリフォームをする箇所も見えてきます。

1-1.床の違い

和室と洋室の一番の違いは床です。
板張りの和室もありますがほとんどすべてのところが、畳じきでしょう。
それに比べると洋室は、フローリングだったりカーペット張りだったりするのです。
また、床下の強度も和室と洋室では違います。
そのため、床をフローリングにする場合は、床下の補強工事から始める必要があるのです。

1-2.出入り口の違い

和室はふすまでよその部屋と区切られています。
このふすまは取り外しが可能で、和室はふすまを外せば大きなひとつの部屋として使うことも可能なのです。
一方、洋室はドアで区切られています。
開口部は和室よりも小さくよりプライバシーがたもてるようになっているのです。
和室から洋室へリフォームする場合は、ふすまを引き戸に替えることが多いでしょう。
そうすると、プライバシーがよりたもてるようになるうえに、開口部が大きいですから、車いすでの出入りも簡単になります。

1-3.壁の違い

築年数がそれほどたっていない家の場合は、和室の壁もクロス張りのところがあります。
しかし、築年数がたっている家は、砂壁だったり珪藻土(けいそうど)だったりするところもあるでしょう。
砂壁や珪藻土(けいそうど)の場合は「いかにも和室」というイメージが強いです。
また、和室の場合は柱を見せる設計になっています。
それに対し、洋室は柱を隠すような設計がされているのです。
ですから、和室から洋室へリフォームする場合はクロスなどで柱を隠すことも多いでしょう。

1-4.収納場所の違い

和室の収納場所といえば、押し入れです。
洋室の収納場所というとクローゼットでしょう。
クローゼットの方が洋服などもかけやすいうえに、開け閉めも楽です。
ですから、和室から洋室へリフォームする場合は押し入れをクローゼットにするケースも少なくありません。
また、収納場所が特に必要ないという場合は、押し入れを潰して部屋を広くすることもあります。

2.和室から洋室へリフォームする際の注意点とは?

和室から洋室へのリフォームは、皆様が思っている以上に大がかりです。
「畳をフローリングに入れ替えるのは無理でも、壁のリフォームくらいDIYでできそう」という方もいるでしょう。
しかし、前述したように和室の壁は柱を見せる構造になっているのに対し、洋室の壁は柱を隠す構造になっています。
柱の上から単にクロスを張っただけでは、きれいにリフォームすることはできません。
ですから、よほど腕に自信があり、時間がかけられるのでないかぎり、DIYで和室から洋室へのリフォームはやめた方がよいでしょう。
また、マンションのリフォームをする場合も要注意です。
畳はフローリングよりも吸音性が高いため、不用意にフローリングにすると周りの部屋へ以前よりも音が響くようになります。
また、管理組合で遮音等級が決まっているところも少なくないでしょう。
そのため、マンションで和室から洋室へリフォームする場合は、管理組合へ遮音等級を問い合わせ、それに合わせてフローリング材を選ぶとよいですね。
また、和室の場合はほかの部屋と段差があることが多いので、高さ調節のために床下の工事は欠かせません。

3.和室から洋室へリフォームする際の費用はどのくらい?

では、和室から洋室へリフォームする場合はどのくらいの費用がかかるのでしょうか?
この項ではその相場や、どこまでリフォームするかによってかかる費用の違いなどについてご説明しましょう。
ぜひ参考にしてください。

3-1.畳からフローリングへの張り替え

最も簡単な和室から洋室へのリフォームは、床だけのリフォームです。
畳からフローリングにしただけでぐっと洋室らしくなるでしょう。
前述したように床をリフォームする場合は、床下の強度を高める必要もあります。
その費用は部屋の広さによってだいぶ変わってきますが、8畳の和室で十五万円~というのが相場のようです。
また、使用するフローリングの素材によっても値段は変わってくるでしょう。

3-2.壁のリフォーム

珪藻土(けいそうど)の壁や砂壁をクロス張りに替えるリフォームは二十万円~が、相場のようです。
より洋室らしく見せようとするほど、値段は高くなるでしょう。
また、築年数のたっている家は、壁の中に断熱材が入っていないことも珍しくありません。
ですから、断熱材も入れるとなるとリフォーム費用は一気に上がってくるでしょう。

3-3.天井や押し入れのリフォーム

意外に盲点なのが、和室の天井です。
和室の天井は板張りのところも多く「いかにも和室」という風情をかもしだしています。
それを洋室風に変えるには、十五万円~相場になるでしょう。
また、押し入れからクローゼットにリフォームするのには、十二万円~が、相場になります。
ですから、完璧な和室を洋室にするためには約100万円近くはかかるでしょう。

4.満足いくリフォームをするためには?

満足いくリフォームをするためには、リフォーム会社数社から見積もりを取りましょう。
中にはとても安くリフォームをする、とうたっているところもありますが、その中に必要な工事の費用が入っていなければ、割増しになります。
また、一戸建てのリフォームが得意な会社もあれば、マンションのリフォームが得意な会社もあるのです。
ですから、できるだけ実績を見て相談に行きましょう。相談が進むにつれてどのような部屋を作りたいのか、イメージも固まってくると思います。
リフォーム展示会などに参加すると、業者の方から声をかけてくれるところもあるでしょう。
いろいろな業者から話を聞いて、ライフスタイルに合った業者を選んでください。

5.おわりに

いかがでしたか?
今回は、和室から洋室へリフォームする方法やその費用などをご紹介しました。
依頼主の中には、昔の家の面影を少しでも残しておきたいという人もいるでしょう。
その場合は、わざと柱を残しておいたりフローリングだけを張り替えたりすればよいのです。
また、一軒家の場合も和室から洋室にすると音がより響くようになります。
ですから、「子世代が2階で子育てをしたいから、リフォームをする」というような場合は、防音に気を使った方がよいでしょう。
足音が響くと結構気になるものです。
また、家具の処遇も考えなくてはなりません。押し入れからフローリングにしたらふとんが入らなくなった、ということもあります。
ですから、まず片づけをしてからリフォームに取りかかるとよいでしょう。
さらに、手すりなどをつけてもらえば介護などのときも役に立ちます。
工務店とよく相談してください。

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