住まいのコンシェルジュ

リフォームの見積もりで大切なことは? 見積書の見方や押さるべき点

「そろそろリフォームしたい」と思ったとき、まず行動するのは見積もりを用意することではないでしょうか。しかし、見積書を正しくしっかりと見ることができていますか?今回は、見積もりの見方のポイントを紹介しましょう。

  1. リフォームの見積もりの見方とポイント
  2. 見積もりを見るときの注意点
  3. 相見積もりの重要性について

1.リフォームの見積もりの見方とポイント

リフォームに限ったことではありませんが、見積書を正しく見なければ思わぬトラブルにつながります。チェックポイントさえしっかりと確認しておけば、リフォームもスムーズに進みトラブルの発生も防げるでしょう。

1-1.作成日や有効期限の確認

作成してもらう見積書が1枚とは限りません。追加してほしい工事があった場合など、複数回もらう可能性があるでしょう。最終的な見積書がどれなのかをきちんと確認しておかなければ、金額や工事内容の勘違いが発生してしまいます。

また、見積書に有効期限がないかも確認しておきましょう。期限を過ぎた場合、材料などの関係から金額に変動が発生する可能性があります。基本的には有効期限内に返答をするようにしましょう。

1-2.数量や単価が明記されているか

単価をしっかり明記していない場合、他社と比較することが難しくなります。もしかすると高額な設定になっているのを分かりにくくしている可能性も否定できません。

数量に関しても同様です。必要以上の量でかさ増しされていないか確認しましょう。施工面積や施工日数などをチェックし、妥当かどうか判断するといいですね。しかし、業者によって算出方法が違う場合もあります。一概に多ければダメというわけではありませんので、疑問に思った点は業者に確認してみましょう。

1-3.諸経費は工事費に対して何%か

諸経費というのは、工事費全体の10%から15%程度が一般的です。それ以上に高額な場合は、何が含まれているのかを業者に確認してみましょう。

1-4.見積書に使われるリフォーム用語について

見積書に書かれている用語が分からなければ、正しい見方ができません。基本的な用語くらいはしっておくといいでしょう。

  • 仮設工事・・・養生や足場など。
  • 木工事・・・大工がする工事です。柱やフローリング、石こうボードなどがあります。
  • 左官工事・・・土間や塗り壁など。
  • 建具工事・・・扉や戸などの工事です。
  • 給排水工事・・・キッチンやトイレなど、給湯・給水・排水に関係した工事。
  • 塗装工事・・・壁などの塗装に関する工事です。
  • 内装工事・・・壁と天井の仕上げ工事のこと。
  • 電気工事・・・コンセントやスイッチなどの配線関係。
  • 雑工事・・・こまごまとした工事をまとめて指します。
  • 廃材処分費・・・産廃物を処分するための費用です。
  • 諸経費・・・現場の経費や管理費など。申請のための手数料なども含まれる場合があります。

上記は一部です。ほかにも家具工事や住設工事などさまざまな項目があります。分からない項目があった場合には、内容を確認しましょう。

2.見積もりを見るときの注意点

見積書を見るときには、以下の点に注意しましょう。

  • 金額(合計額)の間違い
  • 数量が適切に計算されている
  • 単価がはっきりしているか
  • 品番やメーカーなど、商品名が記載されている
  • 会社の押印の有無
  • 工事の抜けがないか、要望通りの工事内容かどうか

最低限のチェックポイントです。十分注意しなければ、金額が間違っていて多く請求されてしまう可能性もあるでしょう。実はもっと安く工事できたのに、高額な業者に依頼してしまうことになりかねません。

3.相見積もりの重要性について

相見積もりとは何でしょうか?これは、複数の業者から見積もりを取ることを指します。相見積もりを取ることの最大の理由は「工事費を安くするため」でしょう。ただし、工事や材料の質を落として安くするのではなく、品質を維持したまま工事費を安くしなければ意味がありません。そのためには、合計の金額だけに注目するのではなく、詳細な部分まで確認し必要な項目がしっかりと入った見積もりであることをチェックしましょう。

相見積もりをした際には、「安すぎる見積もり」にご注意ください。工事費が安ければ安い程うれしいことで、何も困ることはないと思われるでしょう。しかし、安かろう悪かろうでは意味がありません。

  • 工事費を安くするために材料の質を下げている。
  • 必要な養生を減らしたことで騒音や粉塵(ふんじん)が発生する。
  • 産廃費用を減らすために不法投棄している。
  • 見積もりに含まない追加工事があとから発生してくる。

上記のようなトラブルが発生する可能性があります。あくまでも「相場」を踏まえた上で比較するようにしましょう。高い業者の場合、どういった理由で高いのかを確認する必要があります。高いのなら高いなりの正当な理由があれば納得も可能です。業者によって強みは違いますし、得意不得意もあるでしょう。すべてをまとめた上で、根拠のある安い業者をチョイスすることで、安く質の良いリフォームができます。

また、金額の比較以外にも役立つのが相見積もりです。たとえば、工事の内容を見直すきっかけになります。工事の安全性や工事のやり方の違いをしることで、1枚の見積もりでは気がつかない点に気づけるでしょう。

まとめ

いかがでしたか?リフォームを検討している方は、見積書の見方をしっかりと把握した上で相見積もりするようにしましょう。リフォームしたあとに問題や不満が発生したとしても後の祭りです。契約をする前に、納得のできる見積もりをしてもらう必要があるでしょう。すべての工事が見積もりに含まれているかどうか、あとからになって追加が発生しないかなどの確認にも役立ちます。悪徳な業者に引っかからないためにも、相見積もりは必ず行いましょう。実際に必要のない工事まで依頼している可能性があります。何度も見積もりをすることで、不要な部分にも気がつき納得のできるリフォームが可能です。最終的には。質の良い低価格なリフォームが実現できるといいですね。そのためには、良い業者に巡り合うことも大切ですが、巡り合うためには自分自身が見積書を見て正しい判断ができなければ意味がありません。

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