【納得】システムバスとは何? 導入・リフォームに役立つコツを伝授!
お風呂は、体を清潔にするだけではなく、1日の疲れを癒(い)やしてくれる大切な場所です。快適なお風呂タイムがあれば、毎日楽しく過ごすこともできるでしょう。そろそろ、システムバスの導入や買い替えを考えている人もいるはずです。しかし、システムバスについて詳しい知識が無いと見た目だけよくて使いにくいものを選んでしまい、失敗しやすくなるのも事実と言えます。そこで、今回は、システムバスの導入やリフォームに役立つ知識を解説しましょう。
- システムバスとは
- システムバスについて
- システムバスのリフォームについて
- システムバスのリフォーム業者選びについて
- システムバスにかんするよくある質問
この記事を読むことで、システムバスにかんする詳しい知識が身に付き、適切なものを選んで導入することができるようになります。業者に言われるままに不必要なものを購入するリスクも低くなるでしょう。満足する結果を出すためにも、システムバスについて学ぶために最後まで読んでくださいね。
1.システムバスとは
最初に、システムバスの基本を解説します。システムバスとはどんなものか、しっかり学びましょう。
1-1.システムバスとは
システムバスとは、浴室を構成する部材を前もって工場で製造し、現場で組み立てるもののことです。システムバスの導入を考えるのなら、ほかの工法との違いを理解しておきましょう。ユニットバスは、トイレ・洗面・風呂がひとつの空間に組み合わせたものを指すます。システムバスとユニットバスの違いは、トイレや洗面所が独立しているかどうかという点です。また、ユニットバスは設置サイズが決まっていることから、システムバスと比べて設計の自由度が低くなります。システムバスと在来工法の違いは、システムバスが各部材を工場生産していることに対して、在来工法は現場ですべての工事を行う点です。在来工法は設置場所の形状に合わせて自由に設計できるため、オリジナルな浴室を実現できます。
1-2.システムバスのメリット・デメリット
システムバスのメリット・デメリットをそれぞれ解説します。
1-2-1.メリット
- 従来工法と比べて工期が早い
- 掃除が簡単
- 防水性が高い(カビが出にくい)
- 保温性が高い
- 機能的で使いやすい
- 安全に入浴できる(バリアフリータイプなど)
1-2-2.デメリット
- 完全にオリジナルなデザインにすることは不可能
- 導入費用が高め(数十万円程度から)
- 設置場所の条件(広さなど)によっては導入できないこともある
1-3.システムバスの最近の傾向について
システムバスにも、快適さを追求する傾向が強くなっています。たとえば、床がすぐに乾くタイプのものや、ひんやり感をやわらげたものが人気です。浴室暖房機能によって、ヒートショックを防止する機能にも注目が集まっています。また、音響システムやテレビを浴室に組み込むなど、リビングなどと同様に自分の理想と好みを実現する人が増えているのも特徴です。
2.システムバスについて
システムバスの工法や費用・寿命などを具体的に学びましょう。実際に購入・リフォームするときに役に立ちますよ。
2-1.システムバスの工法・工期について
システムバスの工法は、すでにメーカーに用意してあるパーツを組み立てるやり方です。たとえば、浴槽のサイズなどが決まっているため、自由設計にて細かい好みを反映させることはできません。しかし、工期は従来工法と比べて早くなるというメリットがあります。システムバスの工期は、簡単なもので1日程度、比較的大がかりなもので7日程度を目安に考えてください。工期中はお風呂を使うことができません。近くの入浴施設を利用することも検討しておきましょう。
2-2.システムバスの費用について
システムバスの費用は、約80万円から200万円が目安です。基本的なものからハイグレードタイプまで、設置場所や希望に合わせて選ぶことができます。なお、同じメーカーのシステムバスでも、業者によって費用設定が異なるものです。キャンペーンで安くなることもあるでしょう。予算を考えて、じっくり選んでください。
2-3.システムバスの寿命
システムバスの寿命は、約15年です。お風呂は毎日使うものであるため、傷みが早く出ることがあります。特に、家族が多い場合は、寿命を迎える前に何かしらの不具合が出てもおかしくありません。寿命はあくまでも目安であり、不具合が出て使いづらくなってきたら交換の目安と考えましょう。
2-4.システムバスのメーカー
システムバスのメーカーで、人気が高いものを挙げてみました。それぞれに魅力的な商品展開をしているので、自分の理想を満たすものを探してみましょう。
- ノーリツ
- TOTO
- リンナイ
- パナソニック
- リクシル
- タカラスタンダード
- クリナップ
- ハウステック
- ヤマハ
3.システムバスのリフォームについて
システムバスのリフォームについて解説します。メリット・費用・工事の流れなど、ひとつずつ確認してください。
3-1.システムバスのリフォームのメリット
システムバスのリフォームには、多くのメリットがあります。
- 従来タイプより掃除が簡単になる
- 機能的で使いやすくなる
- バスタブの中で足を伸ばしてリラックスできる
- バリアフリー仕様なら高齢者や子どもにも安心
お風呂で過ごす時間は、プライベートな意味合いが強いものです。システムバスには、時間の質を高める効果もあります。
3-2.システムバスのリフォームの費用について
システムバスのリフォーム費用の内訳は、以下のとおりです。
- システムバス本体の代金
- 取り付け工事費用
- 古い浴槽などの撤去工事・片付け費用
業者の見積もりをチェックするときは、工事費用まですべてを含めた金額をチェックしてください。システムバス本体が安くても、工事費用が高ければ全体の費用がかさみます。
3-3.そのほかオプション工事が必要な場合
システムバスのリフォームでも、以下のようなオプション工事を希望する場合は業者に相談しましょう。オプション工事を行うことによって、自分の理想により近づけることができます。
- 一部ユニット交換だけを行う場合
- 洗面所のリフォーム(シャンプードレッサーにするなど)も含む場合
- 給湯器の追い炊き機能追加などが必要な場合
- そのほか自分が希望する機能を付加するとき
3-4.リフォーム工事の費用を安く抑えるコツ
費用をできるだけ安く抑えるには、以下のポイントを参考にしてください。
- 価格が安いシステムバスを選ぶ
- キャンペーン中のシステムバスを導入する
- 工事費用が安い業者を選ぶ
- 一部だけリフォームする
同じ品質でも、業者によって工事費用が異なります。安かろう悪かろうでは困るので安価で高品質な工事を行う業者を選びましょう。
3-5.システムバスのリフォーム工事の流れ
業者と契約後、システムバスのリフォームは以下のような流れで行います。
- 古い風呂設備を撤去する
- システムバスの基礎工事を行う(水道・ガス・電気工事なども)
- システムバスの取り付け工事を行う
- 取り付け工事終了後、システムバスの機能が正常に働くかチェックする
- 問題が無ければ依頼者と最終確認をして完了
4.システムバスのリフォーム業者選びについて
システムバス選びは、信頼できる業者に相談することが大切です。業者選びのポイントや注意点などを解説します。
4-1.業者選びのポイント
- システムバスのリフォームの実績が豊富
- システムバスの知識が豊富
- 見積もりが無料で迅速
- 契約を必要以上に急がない
- 工事費用がリーズナブルな設定
- 希望の工期に合わせてくれる
- 利用者からの評判がよく経営が安定している
- 質問や問い合わせに対する回答が丁寧で親切
- アフターフォローがしっかりしている
当テンイチでも、システムバスのリフォーム工事には自信があります。理想のシステムバスの実現を全力でお手伝いしていますのでぜひ参考にしてください。
4-2.特にチェックするべきこと
万が一のときのためにアフターフォローがしっかりしている業者を選ぶことで、安心して使うことができます。保証やアフターサービスの内容もしっかりチェックしましょう。システムバスは、工事が完了した後もメンテナンスが必要になります。毎日使っていると、水漏(も)れなどの不具合が出ることもあるでしょう。不具合が出ても慌てないように、システムバスのリフォームはアフターフォローの良さを重視してください。
4-3.見積もりや無料相談について
親切で信頼できる業者は、システムバスのリフォームの見積もりや相談を無料で行っているので上手(じょうず)に利用しましょう。信頼できる業者は見積もりや相談を行っても無理に購入をすすめないものです。しかし、ここぞとばかり契約を急ぐ業者もあるので注意しましょう。見積もりや相談によって契約の義務は無いので安心してください。ただし、業者もリフォーム工事をしてもらえることに越したことはありません。そのため、依頼者からの相談内容に適したシステムバスを提案してくることはあります。
4-4.業者選びにかんするそのほかのこと
工事費用の安さだけを重視することはやめましょう。単に安いだけの業者は、工事の品質が悪く、不満が出てくることがあります。また、アフターサービスが不十分なことも多いものです。システムバスをリフォームした後は、数年から10年程度毎日使い続けることになります。信頼でき、親切な業者を選ぶことが大切です。
4-5.業者選びの注意点
いきなり訪問してきて、「お風呂の無料点検をしている」などと提案してくる業者は注意しましょう。無料点検を口実に、高い契約を取ろうとするところが多いからです。電話でシステムバスのリフォームを提案してくる業者にも注意しましょう。信頼できる業者は訪問や電話で無理にすすめることはありません。特に問題が無いのに今すぐ交換するべきだなどと、不安をあおる業者とは契約しないでください。
5.システムバスにかんするよくある質問
最後に、システムバスにかんするよくある質問に回答します。それぞれに目をとおして理解しておきましょう。
5-1.システムバスの工事中は在宅する必要がありますか?
数日にわたって工事をする場合は、ずっと在宅している必要はありません。業者に任せて外出をすることも可能です。ただし、工事中に何らかの確認作業が必要になることがあります。在宅している必要があるかどうかについては、業者に確認してください。なお、家を離れる場合は、留守宅で作業をしてもらうことになるため、信頼できる業者であることが大前提です。
5-2.どんなシステムバスにしたいかイメージが湧かないのですが?
できるだけたくさんの事例を見ることをおすすめします。各メーカーのカタログを取り寄せたりショールームを見学したりするとイメージが湧くはずです。また、インターネットにもシステムバスの導入例が載っていることがあります。さまざまな資料を目にしながら、気に入ったものをチェックし、実現可能かどうか検討してみてください。
5-3.高齢者にやさしいシステムバスの特徴は?
高齢者は、体力や体の機能が低下しているため入浴時の事故が心配です。たとえば、バリアフリーにしたり浴室に手すりを付けたりすると安全な入浴ができます。すべりにくい床にすることも効果的です。また、ヒートショック(脱衣所と浴室の温度差による血圧異常や心臓への負担)を防ぐためには、浴室や脱衣所に暖房機能を付けことをおすすめします。業者とも相談して、高齢者が安心して使いやすい環境を実現しましょう。
5-4.システムバスにすると光熱費が高くなるのでは?
システムバスにしたからといって光熱費が高くなるとは限りません。使う人が、節水や節電などに気を付ければいいのです。最新型のシステムバスは、環境にやさしい設計となっています。さらに光熱費が気になるのなら、節水型のシャワーヘッドにする・システムバスの導入と同時にエコキュートやエコジョーズへの切り替えを考えるなどもしましょう。
5-5.システムバスの仕上がりに不満があるときは追加工事できますか?
仕上がりに不満がある場合は、最初に業者にクレームを入れましょう。業者から説明を受けても納得できない場合は、追加工事も考えてください。ただし、追加工事が可能であっても費用が無償であるとは限りません。業者に落ち度が無い場合は、ほぼ有料対応となります。理想と仕上がりのギャップを防ぐためにも、業者との打ち合わせは念入りに行っておきましょう。
まとめ
今回は、システムバスについて詳しく解説しました。家族構成や希望する条件によって、適するものが異なります。自分たちにとって、使いやすいシステムバスを導入するためにも、記事を何度も読んで参考にしてください。最も大切なのは、信頼できる業者を選ぶことです。わからないことを親切に教えてくれ、的確なアドバイスができる業者に依頼すれば、満足度の高いシステムバスを手に入れることができるでしょう。