押入れをリフォーム! クローゼットや書斎に改造するポイント・注意点
押入れは、日本人にとってはなじみの深い収納スペースです。広くて体積の多い押入れは便利ではありますが、広すぎて逆に使いにくい・見た目がやぼったいなどと感じられる方もいらっしゃるでしょう。最近では押入れをクローゼットや書斎にリフォーム・改造したいという方も多くなっています。そこで今回は、リフォームする際のポイントや注意点をご紹介しましょう。
- 押入れのリフォームについて
- 押入れをクローゼットにするリフォームについて
- 押入れのクローゼット以外のリフォームについて
- 押入れのリフォームについてよくある質問
- まとめ
押入れのリフォーム・改造について知りたい方、押入れをクローゼットにしたいという方は、ぜひ最後まで読んでみてください。
1.押入れのリフォームについて
まずは、押入れのリフォームについて、どのようなものがあるのが見ていきましょう。
1-1.押入れはどんなリフォームができる?
1-1-1.クローゼットにする
押入れは、クローゼットにリフォームしたいと考える方が多いでしょう。もともとものを収納するスペースなので、服の収納にも適したスペースといえます。収納スペースをうまく使えば、上段だけでも家族3人分くらいの服を収納することが可能です。上下段共に使えば4人分のすべての衣類を収納してもあまるくらいでしょう。
1-1-2.クローゼット以外にも
押入れは、ベッド・本棚・机など、さまざまな用途にもリフォームできます。小さなお子さんなら、上段をベッドにしたり、棚板を外すリフォームを施して、机や本棚として使うこと可能でしょう。
1-2.リフォームのメリットとは
押入れをリフォームすることで、家の中の本来のスペースを節約できます。たとえば、押入れをクローゼットにリフォームすれば、タンスなどの家具類を床に置く必要がなくなるのです。また、もともと押入れに服などを収納している家庭では、リフォームによってより使いやすく、見た目もおしゃれになるでしょう。
1-3.リフォームの注意点
押入れには湿気がこもりがちです。押入れをクローゼットや、そのほか収納スペースとしてリフォームする際は、空気の循環や壁材・床材も考慮しましょう。空気がこもりっぱなしの構造にすると、カビの原因になってしまいます。
2.押入れをクローゼットにするリフォームについて
次に、押入れをクローゼットにするリフォームについて、種類や相場などをもう少し具体的に見ていきましょう。
2-1.押入れをクローゼットにするには?
押入れをクローゼットにするには、さまざまな方法やタイプがあります。
2-1-1.引き出しタイプ
押入れ内に引き出しを作りつける方法です。奥行きを有効活用できます。レール式の引き出しにすれば開け閉めもスムーズです。服以外にも、本や雑貨、こどものおもちゃなどを収納してもよいでしょう。
2-1-2.ウォークインクローゼット
押入れとともに和室の一部をリフォームして、ウォークインクローゼットにするのも人気です。家族の人数や服の数が多い家庭には向いているでしょう。壁の撤去が必要となることがあります。
2-1-3.扉を変える
押入れの機能はそのままでいいけれど、見た目をどうにかしたいという方は少なくありません。たとえば、やぼったい見た目のふすまを、おしゃれな扉に交換するだけで、部屋のイメージが一気に変わるでしょう。
2-2.費用の相場について
押入れのリフォーム費用の相場をご紹介します。
- 押入れを解体・撤去する:1万円
- 棚板やパイプを設置する:1万5000円
- 壁や床を補強する:1万円
- 扉を取り付ける:6万円
- 諸経費(廃棄物の処分など) 2万円
また、ウォークインクローゼットにする場合など、壁を撤去する工事は、リフォーム料金が高額になります。部屋の構造や間取りによりますが、20万~50万円程度かかるでしょう。
2-3.リフォームの方法・流れについて
押入れのリフォームについて、主な流れは以下のとおりとなります。
- 相談(押入れをどのようにしたいか・予算など)
- 訪問・見積もり(押入れの状態や部屋の間取りなどを業者が確認)
- 提案(リフォームプランの提示)
- (必要があれば)再度訪問・工事内容の確認
- 契約・内金の支払い(総額の半額程度)
- 工事日の決定
- 施工
- 精算
3.押入れのクローゼット以外のリフォームについて
押入れは、クローゼット以外にもリフォームすることが可能です。具体的な例をご紹介しましょう。
3-1.クローゼット以外のリフォーム方法
3-1-1.書斎・机
押入れは、実は書斎や机などにも向いています。棚板を外し、新たに天板(テーブル部分)を設置すれば1畳の書斎ができあがりです。本棚や照明を付けることもできます。引き出しやスライド式の棚を設置すれば、本もたくさん収納できるでしょう。
3-1-2.ベッド
押入れはベッドにもなります。押入れの間口は180cm程度なので、ふとんをぴったりと敷くことが可能です。棚板を撤去せずに施工することもできるでしょう。ただし、湿度や気温管理には注意してください。落下防止柵(さく)も必要です。
3-2.注意点
押入れをリフォームする際の注意点をご紹介します。リフォーム業者と念入りに相談してください。
- 扉の向き・開ける方法(折れ扉・スライド・観音開きなど)
- 全体的な景観(部屋との調和など)
- 床の素材(押入れの床は薄いことが多い)
- 湿度対策(断熱材・壁材の検討など)
4.押入れのリフォームについてよくある質問
Q.押入れをDIYでリフォームするには?
A.押入れをDIYするなら、壁面に壁紙・布をはる、ふすまを外してカーテンを取り付ける・ペイントするなどの簡単なリフォームがおすすめです。面積の広い部分を変えることで、部屋の印象が違って見えます。
Q.リフォーム業者の選び方のポイントは?
A.リフォーム業者を選ぶ際は、以下のポイントをおさえましょう。
- 実績・ノウハウが豊富
- 施工事例が多い
- 無料相談・見積もりを行っている
- 予算にあった提案をしてくれる
- 料金が分かりやすい
Q.リフォーム費用を安く抑えたいのですが
A.複数のリフォーム業者に見積もりを依頼して比較するのがおすすめです。各社の施工内容と料金をチェックすることで、相場感も見えてくるでしょう。
Q.押入れの収納のポイントを教えてください
A.押入れのリフォーム後は、正しくものを収納することでより快適に使えるでしょう。重いものは下に置きます。使う頻度が低いものは、高い場所に収納するとよいでしょう。箱やケースにしまう際は、外からでも分かるようにラベルを使うのがおすすめです。洋服類は、なるべくたたんで収納すればスペースの節約になります。コートやジャケットなど、ハンガーにかけて収納する服は、身丈順に並べることでスッキリとした印象になるでしょう。
Q.押入れをクローゼットにリフォームする前にしておくこととは?
A.現在持っている服・かばん・靴などをすべて出し、どのくらいの量のものをクローゼットに収納する必要があるのかを検討しましょう。それによって、引き出しの数・ハンガーラックの長さ・棚板の数などの目途がつきます。
5.まとめ
押入れの改造・リフォームについてご紹介しました。押入れは体積が広く収納に便利な反面、使い方が難しかったり、生活感が出やすいという面もあります。押入れをクローゼットや書斎・ベッドなどにリフォームすれば、新しい生活が見えてくるでしょう。