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外壁の調査とは? 調査の方法や内容・流れなどを併せて紹介!

外壁の塗装や工事を行う場合、作業を始める前の調査が大切なポイントとなります。けれども、外壁の調査が一体どのようなものなのか、どのようなことが分かるのかなど、具体的に理解していない部分が大きいでしょう。外壁の調査がどれだけ大事なことなのか理解できれば、理想の外壁にも仕上げることができます。

本記事では、外壁の調査について詳しく説明しましょう。

  1. 外壁の調査とは?
  2. 外壁調査の方法とは?
  3. 外壁調査の流れをチェック!
  4. 外壁調査に関してよくある質問

この記事を読むことで、外壁調査の具体的な内容や流れなどが分かります。気になっている方はぜひチェックしてください。

1.外壁の調査とは?

まずは、外壁調査が一体どのようなことなのか、基本情報をチェックしておきましょう。

1-1.外壁の劣化状況をチェックすること

簡単に説明すると、外壁の状態を詳しくチェックすることが外壁調査です。外壁が劣化していないか・トラブルを抱えていないかなどを定期的に調べることで、未然に外壁のトラブルを防ぐことができます。外壁は建物の中でも1番に劣化する箇所であり、常に雨風や紫外線にさらされている状態です。海の近くなど、場所によっては潮風で傷みやすい傾向があるでしょう。ずっと同じ状態を保ち続けることができない外壁だからこそ、定期的な調査が必要となります。また、外壁のひび割れや浮きが起きている場合も、外壁の状況を判断しては適切な修理方法を見つけるために外壁調査が役立つのです。

1-2.劣化症状が見られたとき

主に、外壁調査を行うのは、外壁に異変が起きたときです。ひび割れが起きたり、塗膜が剝がれたり、外壁の劣化症状が見られた場合は早急に調査を行う必要があります。そのまま劣化症状を放置してしまうと、さらに悪化してしまうからです。すぐに修繕を行えば、外壁塗装だけで終わらせた内容でも、放置した結果、下地補修まで必要になる恐れがあります。また、外壁調査は定期的に行うケースもあるでしょう。あくまで目安ですが、外壁は10年に一度のメンテナンスが必要だといわれています。10年に一度のタイミングで外壁調査を行うことも大切です。

1-3.外壁の現在の状態が把握しやすくなる

外壁調査で分かることはたくさんあります。大まかに説明すると、外壁の現在の状態が把握しやすくなるのです。外壁がどのくらい劣化しているのか・どのような状態になっているのか・下地が傷んでいないかなど、具体的なことが分かるので最適な修理方法も見つかりやすくなります。ひび割れが見つかった場合、ひび割れの程度も把握できるのが外壁調査です。ひびや浮きがあった場合、そのままにしておくと非常に危険なので早めに修理を行う必要があります。

1-4.耐久性を維持し続けるため

外壁調査を行うのには、きちんとした理由があります。それが、建物の耐久性を維持し続けるために必要だからです。建物の外壁は非常に頑丈に作られており、雨風や台風・地震などの災害にも耐えられる機能を持っています。けれども、それらの機能が正常に働くかどうかは、外壁の状態で大きく左右することになるのです。外壁に問題があれば、耐久性が損なわれてしまいます。つまり、外壁調査は、外壁が本来の性能を発揮しているかどうかを確かめるためのものでもあるのです。

2.外壁調査の方法とは?

ここでは、外壁調査の方法を詳しく説明します。

2-1.テストハンマーなどでたたく「打診調査」

外壁調査にはさまざまな方法がありますが、テストハンマーや打診棒といった道具を使う方法が打診調査です。テストハンマーや打診棒を使って壁をたたき、外壁に異変がないかどうかを確かめます。打診調査では、壁をたたいたときの音の変化が大きな判断ポイントです。音の高低によって壁の浮いている箇所を見つけることができます。また、打診調査だけでなく、外壁の塗装が落ちていないか・塗膜が剝がれていないかどうか目視調査も行うケースが多いでしょう。目視や触診も併せて行うことが多いので、熟練の作業員であれば素早く外壁の異変箇所を察知し、適切な方法で修繕することができます。

2-2.高所での作業が多い「外壁ロープ打診調査」

打診調査の一種となりますが、高所で外壁調査を行う場合に用いられるのが外壁ロープ打診調査です。名前のとおり、ロープアクセス工法とも呼ばれており、ロープを身につけて作業を行います。安全ロープを屋上などに固定し、検査員が降下しながら打診棒などを使って打診調査を行う方法です。主に、高所の作業が多いビルの外壁調査や定期調査に採用されることが多いでしょう。外壁ロープ打診調査は、仮設足場を作る必要がないので費用を大きく削減でき、タイルの補修工事にも採用できるメリットがあります。

2-3.赤外線を活用する「赤外線調査」

赤外線を使って外壁の状態を把握するのが、赤外線調査という方法です。赤外線調査の場合は、現地で調査や撮影をした人が画像解析をすることで、より正確に外壁の状態が把握できます。そのため、足場を組む必要がなく、高所作業車を使った調査が可能です。安全性やコスト面でも優れている方法ですし、何よりも未熟な作業員でも外壁調査ができるというメリットがあります。打診調査は熟練の職人でなければ異変に気づくことはできませんが、赤外線調査は画像分析になるので経験が少ない方でも外壁調査をスムーズに行うことが可能です。

2-4.赤外線調査と打診調査の組み合わせも

外壁調査は1つの調査だけでなく、2つの調査方法を組み合わせることもあります。よく組み合わせて行われるのが、赤外線調査と打診調査です。赤外線調査を先に行い、外壁の浮きが疑われる箇所だけ打診調査を行います。そうすることで、より確実に外壁の状態を把握できるようになるのです。また、立地条件などによっては、赤外線調査だけでは正確な判断が困難なケースがあります。その場合も、打診調査と組み合わせることでより具体的な状態が把握しやすくなるのです。外壁全面を打診調査するよりも、赤外線調査と組み合わせたほうが時短になりますし節約にもなります。

2-5.ひび割れと欠損調査

外壁にひび割れや欠損がある場合、そこだけ集中的に調査する方法もあります。特に、ひび割れは外壁の耐久性に大きく関わる劣化症状なので注意が必要です。どのくらいの太さや長さのひびが発生しているのか、欠損の状態を記録していきます。たとえ、0.3mmのヘアークラックでも、時間が経過するほどひび割れが大きくなるため、欠損の状況を常に把握することが大切です。ひび割れや欠損の状態を詳しく調査することで、原因や修理が必要かどうかも判断できます。

3.外壁調査の流れをチェック!

それでは、外壁調査の主な流れをチェックしておきましょう。

3-1.まずは無料見積もりを依頼する

最初に、外壁調査を行っている業者に無料見積もりを依頼することになります。主に、リフォーム業者または外壁塗装業者などに依頼することになるでしょう。業者によっては、見積もりが有料というところもあるので、事前にチェックしておかなければなりません。また、外壁調査を行っている業者はたくさんあるため、複数の業者に見積もりを依頼することが大切です。複数の業者に比較することで、外壁調査の相場が分かりやすくなりますし、業者ごとの特徴も理解しやすくなるでしょう。

3-2.具体的な費用と時間をチェックする

見積もりを依頼した後、具体的な費用と作業時間などを確認することになります。業者側が提示してきた見積書の内容を、細部まで確認することが大切です。また、この際にどのような方法で外壁調査を行うのか・どのようなことが分かるのかなどもきちんと把握しておきましょう。さらに、修理が必要だと判明した場合、改修工事なども行ってくれるかどうかもチェックしておきたいポイントです。

3-3.外壁調査を実施する

見積書の内容に納得すれば、正式に契約を交わし、いよいよ外壁調査の実施に入ります。見積書を確認する段階で調査内容を説明してもらえるので、その内容どおりに進められるでしょう。外壁調査にかかる時間は、調査方法によって異なります。打診調査がだいたい1日~1週間、赤外線調査が半日~1日程度かかるでしょう。特に、打診調査は足場を組み立てなければならないため、設置と解体でそれぞれ1日費やしてしまうことになります。なるべく日数を少なくしたい方は、ロープなど足場の設置が必要のない方法で調査してもらうといいでしょう。

3-4.調査結果の報告を受ける

最後に、外壁調査で分かった外壁の状態を説明してもらうことになります。どこに問題があるのか・劣化している場合どのような状態まで悪化しているのかなど、具体的な説明をきちんと受けてください。そして、業者側と相談しながら、必要な修繕内容などを固める必要があります。外壁に問題がなければ大丈夫ですが、劣化状態がひどい場合は早急に対処しなければなりません。適切な修繕方法を行うためにも、実績のある業者に外壁調査を依頼することが大切なポイントとなります。

4.外壁調査に関してよくある質問

外壁調査に関する質問を5つピックアップしてみました。

Q.劣化症状を放置する危険性は?
A.「まだ大丈夫だろう」と自分で勝手に判断しては劣化症状を放置してしまうと、外壁が剝がれて落下する危険性があります。特に、ビルなど高い建物の場合、上から落下してくると下を歩いている人たちに激突する恐れがあるので要注意です。見た目は劣化していないように感じていても、台風や雨風が強くなると急に剝がれてしまうこともあります。また、高所の部分は普段目に見えないところでもあるため、劣化症状に気づきにくいものです。だからこそ、定期的に外壁調査を行うことが大事だといえるでしょう。

Q.外壁調査をしないとどうなるのか?
A.外壁がどのような状況になっているのか把握できなくなり、どんどん劣化スピードが速くなっては外壁の下にある部分まで劣化してしまいます。また、外壁調査をしない=劣化症状を放置していることにもなるため、いざ修繕しようとしても高額な費用がかかってしまうでしょう。外壁の範囲が広くなるほど劣化箇所も増えてしまうので、修繕費用が割高になります。なるべく費用を抑えたい方は、外壁調査を定期的に行ってください。

Q.業者選びのポイントは?
A.どの業者に依頼すべきか分からない方は、以下のポイントに注目すると良いでしょう。

  • 外壁調査や外壁工事などに長(た)けているか
  • スタッフの対応が丁寧でスピーディーか
  • ホームページ等に施工事例が記載されているか
  • 無料見積もりや無料相談を受け付けているか
  • どのような質問にも分かりやすく説明してくれるか
  • 見積書の内容が具体的に記載されているか
  • 実際に依頼した人の口コミや評判がいいか

上記のポイントを押さえた上で複数の業者を比較してください。また、静岡・浜松・沼津を中心にリフォームを行っているテンイチでは無料相談が可能です。外壁の調査で悩んでいる方は、ぜひ一度ご相談ください。

Q.外壁調査の費用はいくらぐらいか?
A.調査方法や調査範囲などによって異なりますが、打診調査が1㎡あたり約280~700円、赤外線調査が1㎡あたり約120~350円です。あくまで目安となるため、具体的な費用を知りたい方は業者に無料見積もりを依頼してください。また、なぜこのような値段になるのか、説明をきちんと受けることが大切です。

Q.ほかにも外壁の調査方法はあるのか?
A.前述した外壁の調査方法以外にも、以下のような方法があります。

  • 中性化テスト:フェノールフタレイン試薬を散布しPH値を確認する
  • コアボーリング:高速回転で鉄筋コンクリートに小さな穴を開け、モルタルなどの仕上げ層の浮きや厚さを確認する

上記以外にも、付着力測定試験・シーリング劣化度試験・コンクリート中世化深度試験など、さまざまな状況に対する試験と調査があります。

まとめ

外壁の調査は、建物の耐久性を維持し続けるために必要なことです。外壁がどのような状態になっているのか・劣化している箇所はないかどうかを確認します。定期的に調査をすることもありますが、劣化症状が見られたときに行うケースもあるでしょう。きちんと外壁調査を行うことで、最適な修繕方法を見つけることができます。建物の耐久性を維持し続けるためにも、定期的に外壁調査を行ってください。

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