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防水工事と塗装工事の違いは? それぞれの概要や工事方法も紹介!

「防水工事と塗装工事の違いがわからない」「それぞれどんな業者に依頼すればよいのか?」とお悩みではありませんか? 外壁は常に雨風や紫外線によるダメージを受け、劣化しています。本来の役割を取り戻すためには、定期的に防水工事や塗装工事をおこなわなければなりません。

この記事では、防水工事と塗装工事の違いやそれぞれの概要・工事の方法について詳しくご紹介しましょう。

  1. 防水工事と塗装工事は違うのか?
  2. 防水工事とは?
  3. 塗装工事とは? 
  4. 防水工事にはどのような方法があるのか?
  5. 塗装工事にはどのような方法があるのか?
  6. 業者を選ぶ際の注意点
  7. 防水工事と塗装工事に関するよくある質問

この記事を読むことで、防水工事と塗装工事の重要性や、それぞれの工事内容などがわかるはずです。ぜひ参考にしてください。

1.防水工事と塗装工事は違うのか?

外壁の工事には防水工事と塗装工事の2種類がありますが、その違いについてはあまり知られていないのが現状です。「塗装工事をすれば防水性も高まるのでは?」と思っている人も多いでしょう。しかし、本来、防水工事と塗装工事は別のものです。たとえ塗装工事だけをしても十分な防水効果は得られないため、通常は必要に応じて使い分けています。

2.防水工事とは?

まずは、防水工事の目的や重要性などをご紹介しましょう。

2-1.建物を水から保護するのが最大の目的

防水工事の目的は、建物を水から守ることです。新築時には外壁に防水工事を施しますが、経年劣化によってその効果は薄れていきます。防水層の劣化が進むと最悪の場合、雨漏りにもつながるため、定期的に防水工事をして防水層を形成し直す必要があるのです。

2-2.雨水の浸入が建物や住人に与える影響は大きい

防水工事がなぜ重要なのかというと、雨水は建物に大きな影響を与えるからです。外壁の防水機能が低下して雨水が建物内部に浸入すると木材の含水率が上がり、カビやシロアリの発生を招きやすくなります。そうなると、建物の強度が低下し、大きな地震などが起きた際に倒壊する危険も出てくるのです。また、カビの発生はぜん息やアレルギーなど、住んでいる人の健康被害にもつながります。安心・安全に暮らすためには、定期的な防水工事が必要なのです。

2-3.すぐに工事すべきケースは?

防水工事をどのようなタイミングでおこなうべきか、迷う人も多いでしょう。もちろん、雨漏りや浸水を発見した際には、早急に防水工事が必要です。目に見えてわかる症状がない場合でも、前回の防水工事から10年以上経過している場合は防水性が低下している可能性があります。業者に相談し、今すぐ防水工事が必要かどうか調べてもらうとよいでしょう。

3.塗装工事とは?

次に、塗装工事にはどのようなものなのかをご紹介します。

3-1.建物の美観を保つこととダメージから保護するのが目的

塗装工事の目的は、「建物の美観を維持すること」と、「さまざまな外的要因から保護すること」です。外壁は常に雨風や紫外線といった外的要因によるダメージを受けており、塗膜は劣化し続けています。そのまま放置すると外壁に色あせやひび割れなどの劣化症状が目立つようになり、古くみすぼらしい見た目になってしまうのです。

3-2.防水が最大の目的ではない

塗装工事の最大の目的は、防水ではありません。もちろん、外壁に使用される塗料には優れた防水効果を持つものもあります。しかし、防水工事と比較するとその効果は低く、確実な防水のためには塗装だけでは不十分です。そのため、ほとんどの塗装会社は塗装工事とは別に防水工事を実施しています。

3-3.すぐに工事すべきケースは?

外壁に使用される塗料は、種類ごとに耐用年数があります。耐用年数を過ぎると塗料が本来の機能を発揮できなくなるため、塗装工事を依頼する必要があるでしょう。ただし、耐用年数とは関係なく劣化症状が目立つようになってきたときは、すぐに塗装工事をすべきです。早急に塗装工事が必要な症状には、以下のようなものがあります。

  • 0.3mm以上のひび割れ
  • チョーキング現象
  • 塗膜の剝がれ
  • 雨漏り

4.防水工事にはどのような方法があるのか?

防水工事の方法には、主に以下の4つがあります。

4-1.外壁目地の防水工事

外壁に多く使われている窯業系サイディングなどのパネルには、パネルとパネルの継ぎ目「目地」があり、窓枠と外壁の間にも「目地」があります。目地はシーリング工事といって、変性シリコンなどの目地剤を充填し、防水機能を持たせますが、外壁で傷みが出やすいのがこの目地の部分です。

外壁塗装の際には、目地の状態をしっかりと確認し、必要ならシーリングをやり直した上で塗装を行うことが重要です。

4-2.塗膜防水

塗膜防水とは、ウレタン樹脂やアクリル樹脂などの防水材料を塗り重ねて防水層を形成する工法です。液体状の材料を塗るので複雑な形状の場所でも施工しやすく、ほかの工法と比較して安価で済みます。特に多く使用されているのが、ウレタンゴム系塗膜防水とFRP防水の2種類です。

4-3.シート防水

シート防水は、ゴムや塩ビでできたシートを下地に並べて貼り、防水層を形成します。既存の防水層を剥さずに施工できるのはメリットですが、複雑な形状の場所には不向きです。塗膜防水と違って乾燥時間が必要ないため、工期を短縮できます。

4-4.複合防水

複合防水とは、シート状のアスファルトを並べて貼った上から、液状のアスファルトを塗ることで防水層を形成する工法です。丈夫で長持ちするのがメリットですが、施工には技術と経験が必要なので業者選びを慎重におこなう必要があります。

5.塗装工事にはどのような方法があるのか?

塗装工事の方法について、塗料や工法の種類をご紹介します。

5-1.外壁塗装に使用される塗料の種類は?

外壁塗装に使用される塗料にはいくつか種類があります。グレードの高い塗料ほど耐用年数が長く、単価も高額になるのが特徴です。品質とコストのバランスがよく、住宅の外壁に最も多く使われているのがシリコン塗料で、普及率は70%にも上ります。また、近年は光触媒塗料や無機塗料など、耐久性に優れた塗料も人気です。

5-2.塗り方は3種類

塗装工事の方法には、主にローラー塗装と吹き付け塗装・刷毛塗装の3種類があります。少し前までは専用の機械に塗料を入れてスプレーする吹き付け塗装が主流でした。しかし、吹き付け塗装は塗料の飛散が多いこともあり、最近はローラー塗装が多く使用されています。そして、細かい箇所や複雑な形状の場所は、刷毛塗装で仕上げるのが一般的です。

5-3.下塗り・中塗り・上塗りの3工程にわけて塗る

外壁塗装の基本は、下塗り・中塗り・上塗りの3回塗りです。塗り回数を少なくすると塗料の耐久性が低くなる可能性があります。また、塗った後は適切な乾燥時間を設定する必要もあるため、塗装作業には数日かかるのが一般的です。

6.業者を選ぶ際の注意点

外壁の防水工事や塗装工事を依頼する業者を選ぶ際は、以下の注意点をチェックしておきましょう。

6-1.複数の業者を比較して選ぶ

防水工事や塗装工事にかかる費用は、依頼する施工業者によって異なります。そのため、事前に複数の業者に無料見積もりを依頼し、内容を比較して選ぶのがおすすめです。最初から1社に絞ると提示された金額が高いのか安いのか判断できないので注意してください。

6-2.優良な業者選びのポイントは?

安心して任せることができる優良な業者を選ぶために、以下のポイントをチェックしておくとよいでしょう。

  • 豊富な実績があるか
  • 料金体系は明確か
  • 見積書に詳細な内訳が記載されているか
  • アフターフォローや保証内容は充実しているか
  • 丁寧でスピーディーな対応か

6-3.悪質な業者に注意

悪質な外壁工事業者とのトラブルも数多く報告されているため、業者選びには十分注意が必要です。特に、突然訪問してきて不安をあおり、外壁工事をすすめてくるような業者は利用しないほうがよいでしょう。そのほかにも、ホームページがない業者や、所在地を明らかにしない業者は避けるのがおすすめです。

7.防水工事と塗装工事に関するよくある質問

「外壁の防水工事と塗装工事について知りたい」という人が感じる疑問とその回答をまとめました。

Q.業者に「塗装工事だけで十分な防水効果がある」と説明されましたが、本当でしょうか?
A.そのような説明をしてくる業者は利用しないことをおすすめします。優良な業者であれば、防水工事と塗装工事の役割をきちんと説明してくれるはずです。

Q.外壁の塗装工事には何日くらいかかりますか?
A.天候などにもよりますが、一般的には7~10日程度が目安です。

Q.外壁のチョーキング現象はなぜ起こるのでしょうか?
A.塗料に含まれる顔料が劣化することで起こります。放置すると防水機能が低下して建物を保護できなくなるので注意してください。

Q.塗装工事の前に外壁診断は必要ですか?
A.はい。外壁の状態をしっかり確認しておくことが大切です。見積もり時に無料外壁診断してくれる業者もあるのでチェックしてみてください。

Q.悪質な外壁工事業者とのトラブルはどこに相談できますか?
A.国民生活センターの窓口に相談するとよいでしょう。

まとめ

外壁の防水工事と塗装工事の違いについて詳しくご紹介しました。株式会社テンイチは、塗装工事と防水工事のどちらも対応可能な業者です。創業60年以上の歴史と県内トップクラスの実績を誇り、口コミでも満足度の高さで定評を得ています。最長10年の工事保証もついているので安心してご相談ください。

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