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窯業系サイディングとは ~知って得する外壁の特徴~


あなたは自宅の壁を気にしたことがありますか。壁にも種類があると共に特徴を持っているもの。もちろん、自分の住む家の特徴にもなってきます。
しかし、自宅を建てる・修繕するときに特徴を知っておかないとトラブルの元となるのです。また、最近では建築の不正建設もありました。そのため、建築にかんする知識も持っておくことをおすすめします。
この記事では、窯業系サイディングの特徴についてまとめました。

目次

  1. 窯業系サイディングとは
  2. 窯業系サイディングのメリット
  3. 窯業系サイディングのデメリット
  4. まとめ

1.窯業系サイディングとは

「窯業系サイディング」と言う言葉を聞いたことあるでしょうか。普段の生活では聞き慣れない言葉だと思います。しかし、知っておかないとトラブルにつながるかも。そこで、窯業系サイディングのことについて知っておきましょう。

1-1.日本古来の「サイディング」という手法

サイディングとは「羽目板」、「下見板」という意味があります。
羽目板とは、板の両側に凸凹を刻み付けている板です。その凹凸を組み合わせていくことで壁などを作っていきます。また、外壁を作るときには下見板と呼ばれるのを知っておきましょう。
この羽目板は、日本でも昔から存在するのです。歌舞伎などの舞台には、大きな松などが描かれた壁があるかと思います。その壁は「松羽目物(まつばめもの)」と言って羽目板で作られているのです。歌舞伎の舞台上にある壁も「サイディング」の一種となります。

1-2.木造に変わって出てきた窯業系サイディング

木造建築に変わって出てきたのが、窯業系サイディングです。
窯業系サイディングは、セメント質と繊維質を主な原料として板状に仕上げたものとなります。モルタルと違って作業効率がよい上、柄や色などのバリエーションが選べるのが特徴です。そのため、現在では10棟のうち7棟が窯業系サイディングとなっています。
窯業系サイディングは、加工性に優れているためデザインに幅を出せるのが特徴。また、低コストで発注できると共に断熱効果も高いです。そのため、低コストでも効果の高い外壁を実現できます。

1-3.木造に塗られたモルタル

窯業系サイディングと共に出てくるのがモルタルです。しかし、モルタルと窯業系サイディングには大きな違いがあります。
モルタルは、建築現場でセメントと砂、水と組み合わせて直接塗っていくもの。そのため、工事には時間が掛かります。また、寒い地域だと硬化に時間が掛かるため工事になりません。
モルタルは、簡単に言えば木製の外壁を仕上げるために使われていました。しかし、利便性の高い窯業系サイディングが出現してからは少なくなっています。

2.窯業系サイディングのメリット

窯業系は、今では大半の家で施工されているのです。では、窯業系サイディングのメリットを見ていきましょう。

2-1.火気に強い

窯業系サイディングの際たる特徴は、火気に強い部分です。セメントが主原料となっているため、家の防火性能は高いものとなります。
また、窯業系サイディングは地震が起こってもはく離や脱落が少ないです。そのため、窯業系サイディングは災害に強い外壁と言えます。

2-2.デザインしやすい

窯業系サイディングは、セメントを主原料としていながら加工性に優れるのです。そのため、外壁をデザインしやすいのが特徴となっています。
デザインとしてはタイル調、レンガ調など幅広いです。また、厚みがあれば表面に起伏を付けて陰影を付けることもできます。さらに、デザインが簡単にできるため工事期間の短縮にもつながっているのです。

2-3.安定した品質を確保できる

窯業系サイディングは、工場内で作られているので安定した品質となっています。そのため、安心して使うことができるのが特徴です。
また、工場にて一斉に生産してあるのでコストダウンにも成功しています。大量生産しているのも窯業系サイディングが広く使われている一因です。

3.窯業系サイディングのデメリット

窯業系サイディングは、非常にメリットが多い外壁となっています。しかし、完璧ではないのが現実です。窯業系サイディングのデメリットも確認しておきましょう。

3-1.水を吸収しやすい

窯業系サイディング最大の弱点は、水を吸いやすいところです。
窯業系サイディングは、湿気を吸うと伸びて乾くと縮んでしまいます。外壁が伸縮を繰り返すことで大きなひびができて水が入るのです。
また、水を含むと腫(は)れたり変形したりします。変形がすすむと窯業系サイディングの下地となっている外壁も劣化するのです。

3-2.シーリングの劣化につながる

窯業系サイディングは、つなぎ目にシーリング材を使っています。シーリング材とは、壁と壁をつなげる材料です。
このシーリング材も経年劣化にてひび割れにつながります。ひびが発生すると雨水が浸入してカビやコケの発生、浸食の原因となるのです。

3-3.塗膜劣化が早い

窯業系サイディングに施した塗装は、非常に劣化が早いと思いましょう。
窯業系サイディングは施工から5~7年もすれば表面の防水機能が落ちます。塗膜が落ちると水を吸って外壁全体の劣化につながるのです。そのため、定期的なメンテナンスが必要なのを知っておきましょう。

4.業者に外壁塗装を依頼するときの注意点

住んでいる家の外壁が窯業系サイディングである。その場合は、定期的にメンテナンスする必要があります。そこで、業者に依頼するときの注意点について知っておきましょう。

4-1.塗装箇所を説明する

業者に外壁塗装を依頼するときは、きちんと塗装箇所の掲載があるか確認しておきましょう。業者によっては、問題のない箇所まで塗装することがあります。また、外壁の見えないような部分を勝手に計上していないか注意しましょう。
さらに、作業中に欠陥部分を見つけて「ここも塗っておきますね」と勝手に作業して請求を多くするのです。問題があるときは、必ず確認してもらうようにしましょう。

4-2.見積もりを取るか

外壁塗装を依頼するときは、必ず見積もりを取ってもらいます。
見積もりとは、依頼者に対して金額提示をする大事な書類です。また、見積もりをしっかり取ることで業者側も作業内容を把握します。そのため、見積もりを取れない業者は作業ができないことを意味するのです。
業者に外壁塗装を依頼するときは、必ず見積もりを取ってもらいましょう。また、ありえない値引きをするところも要注意。安い塗料を使っていることが多いです。

5.まとめ

いかがでしたか?
この記事では、窯業系サイディングにかんする情報をまとめました。最後に、窯業系サイディングの大事なポイントをチェックしておきましょう。

  • 窯業系サイディングは、今最も使われている外壁である。
  • 低コストである上に使いやすいので、多様なデザインが可能。
  • 防火性が高い上に壊れづらいため、災害に強い外壁と言える。
  • 水には弱く、吸水すると壁が壊れてしまう。
  • 塗膜がはがれやすいため、5~7年にはメンテナンスが必要。
  • 壁のつなぎ目であるシーリング材も交換する必要がある。
  • 業者にメンテナンスを依頼するときは、必ず見積もりを取ってもらう。
  • 施工する場所の確認も必ず取る。

外壁はメンテナンスしないと雨漏りなどが発生します。また、外観としても悪くなって劣化の連鎖が起こるのです。自宅の外壁が窯業系サイディングの場合は、しっかりとメンテナンスを行いましょう。
また、メンテナンスが必要ですが窯業系サイディングは頑丈な外壁です。外壁の変更をするときは、窯業系サイディングにするのがおすすめ!