安全と快適のための階段リフォームプランとは? DIYできるケースも?
階段のリフォームを検討する人は多いと思います。「階段が急なので緩やかにしたい」という大掛かりなものから「手すりを付けたい」という比較的簡単なものまで、リフォーム内容はさまざまです。簡単なリフォームであれば、DIYすることも可能でしょう。しかし、位置を変更したり撤去して新しく設置したりするような本格的なリフォームは、業者に依頼しなければなりません。この記事では、階段のリフォームについて詳しくご紹介しましょう。
- 階段リフォームについて
- DIYできる階段リフォーム
- 階段リフォームのプランについて
- 階段リフォームの工事、費用について
- 階段リフォームにかんするよくある質問
この記事を読むことで、階段リフォームが必要なケースやリフォームのメリットなどが分かります。ぜひ参考にして検討してください。
1.階段リフォームについて
階段リフォームをするメリットや注意点をまとめました。
1-1.リフォームをする理由とは?
階段のリフォームを検討する理由は人それぞれです。主に以下のようなものがあるでしょう。
- 勾配が急なので転倒の危険がある
- 高齢者が一緒に暮らすことになったので手すりを付けたい
- 傷が目立ってきたので新しくしたい
- 階段の位置を変更したい
1-2.リフォームをした方がよい場合
階段のリフォームをすぐに検討するべきなのは、このままでは危険がある場合です。「勾配が急で転びそうになることが多い」「足の踏み場が狭い」など、普段から家族が危険を感じているようであれば、できるだけ早くリフォームするべきでしょう。また、階段の位置に不満を感じている人も多いはずです。位置を変更することで、快適な生活を手に入れることができるのであれば、すぐに検討することをおすすめします。
1-3.リフォームのメリット
階段をリフォームすることで得られるメリットはたくさんあります。まず、危険を回避できるという点です。子どもやお年寄りがいる家では、特に安全な環境を作っておきたいものでしょう。そのほかにも、階段下を収納スペースにする、リビング階段にすることで家族のコミュニケーションを深めるなど、リフォームによってどのようなメリットが得られるか考えてみてください。
1-4.注意点
階段のリフォームを検討する前に、建築基準法について知っておきましょう。この法律には建築物の構造にかんする基準が定められており、階段のサイズなどにかんする規定もあります。安全な階段にリフォームするためにも、必ず法律を守るようにしてください。
2.DIYできる階段リフォーム
簡単なリフォームであれば、DIYできるケースもあるでしょう。
2-1.簡単リフォーム
DIYが可能なリフォームには、張り替えや滑り止めなどがあります。階段用の床板を使ってデザインを変えたり傷を隠したりするのもおすすめです。また、ウォールステッカーやカッティングシートを使って自分好みのデザインに仕上げるのもよいでしょう。安全性を高めたいのであれば、階段用の手すりや滑り止めを購入して取り付けることができます。特に滑り止めは、階段のサイズにカットして貼るだけで簡単にリフォーム可能です。暗い場所で光るタイプのものもありますのでぜひチェックしてみてください。
2-2.注意点
階段の床材に重ね張りする場合は、特に注意が必要です。踏み板に少しでも凹凸ができてしまうと転倒の原因になります。大きな事故につながる可能性もあるため、自分でリフォームする自信がない人は業者に依頼するのがおすすめです。
3.階段リフォームのプランについて
階段リフォームのプランについてご紹介します。
3-1.簡易な階段リフォーム
まずは、手すり設置や塗り替え・張り替え・勾配を緩くするといった簡易な階段リフォームについてまとめました。
3-1-1.手すり設置
階段での転倒や転落を防ぐために、左右どちらか、または両方の壁に手すりを設置します。業者に依頼しても5~10万円程度と比較的安価で工事可能ですが、壁の状況によっては下地の補強工事が必要になるため、その場合は30万円ほどかかることもあるでしょう。工期は1日で済むことがほとんどです。
3-1-2.塗り替え
階段の塗装を塗り替えることで、傷を汚れを目立たなくし、新しい雰囲気に生まれ変わらせることができます。費用は使用する塗料のグレードによって異なるため、事前に確認しておきましょう。この場合も、工期は1日で済む場合がほとんどです。
3-1-3.張り替え
カーペットの階段は特に経年劣化による汚れが気になるものです。張り替えることできれいになりますし、雰囲気を変えることもできます。カーペットの張り替えだと、費用は4~8万円程度です。床材の張り替えには10~20万円ほどかかります。工期は1~3日ほどが一般的でしょう。
3-1-4.勾配を緩くする
階段の勾配が急で危険な場合は、段の高さを見直して段数を1~2段増やすことで緩やかにすることが可能です。費用は床材のグレードなどによっても異なりますが、20~50万円ほどかかります。工期は3日ほどです。
3-2.本格的な階段リフォーム
次に、本格的な階段リフォームについてご紹介します。
3-2-1.位置変更を伴うもの
既存の階段をいったん解体し、位置を変更して再組み立てするリフォームです。解体・再組み立て費用に加え、床や天井の補修費用・天井の穴あけ費用などを合計して50万円程度かかります。新たな階段を新設する部材が必要ないため、新しく階段を設置するよりも費用を抑えることが可能です。
3-2-2.撤去して新しく設置
既存の階段を撤去して新たに設置する場合は、さらに階段部材費用がかかります。階段の形状に応じて費用は異なりますが、踊り場付き階段を設置するようなケースでは合計150~300万円ほどです。工期は1週間以上かかる場合もあります。
3-3.外階段のリフォームについて
外階段のリフォームには、塗装や架け替えがあります。耐久性に問題がなければ、塗装によるリフォームで十分でしょう。塗装のグレードによって費用は異なりますが、10万円程度で済む場合がほとんどです。階段を支える部材が劣化している場合は、架け替え工事が必要になるでしょう。この場合、20万円程度の費用がかかります。
4.階段リフォームの工事、費用について
階段リフォームの工事や費用についてご紹介します。
4-1.工事の流れ
静岡のリフォーム会社「テンイチ」では、ホームページのフォームから無料見積もりを受け付けています。見積もり内容にご納得いただけましたら、担当者が直接現場を確認し、工事の日程を決定するという流れです。施工後のアフターフォローも充実していますので、安心してお任せください。
4-2.だいたいの日数
階段リフォームにかかる日数は、リフォーム内容や規模によって変わります。簡易なリフォームであれば1日で済むものもありますし、本格的なリフォームだと1週間以上かかるでしょう。長期間にわたるとその間2階に上がることができなくなってしまうため、業者にしっかりと確認した上でリフォームを決めてください。
4-3.費用内訳
リフォームにかかる費用は、設備の材料費や工事の手間賃だけではありません。契約や事務手続きにかかる諸費用もあるということを覚えておきましょう。こういった諸費用は業者によって異なるため、無料見積もりを依頼した際にしっかりと確認しておいてください。
4-4.費用を安く抑えるには?
リフォーム工事には「定価」というものがありません。そのため、同じ内容の工事でも業者によって費用は異なるのです。事前に複数の業者に無料見積もりを依頼し、比較しておくことをおすすめします。そうすることで、大まかな相場を知ることにもつながるでしょう。
4-5.業者選びのポイント
リフォーム業者を選ぶ際は、以下のポイントをチェックしてください。
- 階段リフォームの工事実績がある
- 無料見積もりを受け付けている
- 見積書の内容が分かりやすい
- スタッフの対応が丁寧でスピーディーである
- アフターフォローが充実している
4-6.注意点
飛び込みで営業に来るリフォーム業者には十分注意してください。不良箇所を強調して不安をあおるような説明をし、契約を強引にすすめる業者が非常に多いのです。たとえ無料点検をすすめられても、断るようにしてください。そのまま契約まで持ち込まれ、工事に着手されてしまう可能性があります。
5.階段のリフォームにかんするよくある質問
「階段のリフォームを検討している」という人が感じる疑問とその回答をまとめました。
5-1.安全な階段の条件とは何ですか?
A.上り下りしやすく滑りにくい角度であり、一段の幅が狭すぎないものです。さらに、つかまる場所が確保されている階段こそが、安全と言えるでしょう。
5-2.階段の勾配が急なので緩やかにしたいのですが、家の構造上難しいときはどうしたらよいですか?
A.手すりの取り付けや、滑りにくい床材への交換を検討しましょう。少しでも安全性を高めることが大切です。
5-3.階段にはどのような種類がありますか?
A.直階段・かね折れ階段・折り返し階段・らせん階段・カーブ階段があります。それぞれ安全性や設置にかかる費用が異なるため、事前にしっかり確認しておいてください。
5-4.リビング階段のメリットにはどのようなものがありますか?
A.2階に上がるために必ず居間をとおるため、家族が顔を合わせやすくなります。また、階段下を活用することでリビングに大容量の収納スペースを作ることもできるでしょう。
5-5.階段のリフォームには補助金が出る場合もありますか?
A.家族に介護が必要な方がいる場合、階段リフォームに介護保険が適用され、補助を受けることができます。補助金の対象となるリフォーム工事について確認しておきましょう。
まとめ
いかがでしたか? 階段リフォームの必要性やメリット・方法などをまとめてご紹介しました。安全で住みやすい家を作るために、階段のリフォームが必要不可欠な場合もあるでしょう。リフォームプランにはどのようなものがあるのかを知り、ぜひ参考にして検討してみてください。