クロスの張り替えをしたい人必見! 自分でやる?業者に依頼する?
壁や天井などのクロスが、汚れたりくすみが目立ったりしてくると部屋も古ぼけてパッとしない印象になってしまいます。クロスの寿命は、素材にもよりますが5〜10年です。お部屋のリフレッシュのためにも張り替えが必要になります。けれども、「種類が多過ぎて選び方が分からない」「自分でできるのか、業者に依頼したほうがいいのか迷う」などお悩みを抱えている人は多いものです。そこで、クロスの種類や張り替え方法、業者選びなどお役立ち知識をご紹介しましょう。
- クロスの張り替えについて
- クロスの張り替え〜種類について〜
- クロスの張り替え方法
- クロスの張り替え〜リフォームについて〜
- クロスの張り替え〜よくある質問〜
1.クロスの張り替えについて
クロスの張り替えをする前に、クロスの基礎知識を学びましょう。知っておくと役立ちます。
1-1.クロスとは
クロス(cloth)とは、部屋の天井や壁などを仕上げるときに用いる、薄い布などの素材を使った内装材のことです。布のほかには、ビニールや紙などを使ったものもあります。「クロスと壁紙は違うの?」という人も多いのですが、現在では同じ意味として使われています。
1-2.どんな場合に張り替えるか
クロスの張り替えをするのは、どのようなときでしょうか。一般的には以下のときに張り替えをします。
- 部屋(キッチン・洗面所・トイレなども含めて)のリフォームをするとき
- 汚れやカビが目立ってきたとき
- はがれてくるなど、寿命を迎えたとき
- 部屋のイメージチェンジをしたいとき
- 持ち家やマンションを売るとき
1-3.張り替えをしたほうがいい場合
前項でも挙げたように、クロスの張り替えをしたほうがいいのは、リフォームやイメージチェンジするときだけではありません。寿命が近づいてきて、ダメージが目立つようになったときも必要になります。以下のような状態になったときは、張り替えをしたほうがいいでしょう。
- 汚れが目につくようになってきた
- 表面のケバ立ち・たわみ・シワが目立ってきた
- カビが生えてきた
- クロスのつなぎ目に汚れがたまってきた
- クロスの張り替え目安である5年〜10年を迎えた
- 機能(消臭機能など)がおとろえてきた
1-4.張り替えのメリット
クロスは、天井や壁など面積の大きな場所に使用するものです。そのため、新しいクロスに張り替えるだけで部屋をリフレッシュできます。部屋の雰囲気を変えるために、カーテンや家具、ラグなどをすべて買い替えるのは大変です。お金もかかりますし、古い家具を処分するのも手間や時間がかかるでしょう。けれども、クロスは張り替えするだけなので簡単です。
2.クロスの張り替え〜種類について〜
クロスはさまざまな種類があります。代表的なものをご紹介しましょう。
2-1.どんなものがあるか
クロスにはたくさんの種類があります。基本的なものを知っておきましょう。
2-1-1.ビニールクロス
クロスの中で、現在1番使用されているのがビニールクロスです。素材は主に塩化ビニール樹脂などで、ビニールシートに紙を裏打ちしています。ビニールクロスは、プリント柄・織物調の柄・表面にデコボコ模様をつけたもの・発泡加工をしたものなど、表面加工の種類も多彩です。また、防かび・防汚(ぼうお)・抗菌・耐磨耗(まもう)など機能性の高い製品もあります。色や種類が豊富で手入れもしやすく、価格がリーズナブルなのも特徴です。
2-1-2.織物クロス
麻・絹・レーヨンなどの素材を使用した、織物で作ったクロスです。織り方の種類には、平織り・あや織り・不織布(※)などがあります。ビニールクロスと比べると厚みがあるのが特徴でしょう。また、落ち着きと高級感があるので高級ホテルや美術館などで使用されることも多いのです。
※不織布:繊維を絡み合わせたシート状の素材
2-1-3.紙クロス
紙で作られたクロスです。輸入物が多く、アールヌーボー調やクラシカルな柄、モダン柄など個性的なデザインがそろっています。また、日本製の紙クロスには、手すき和紙を使用したものがあり落ち着いた雰囲気が人気です。紙のクロスは、音を吸収し空気を通すのが特徴で、ビニールにはない柔らかい風合いが特徴になります。
2-1-4.そのほか
上記のほかにも以下のような素材を使用したクロスもあります。
- 珪藻(けいそう)土クロス:紙と珪藻(けいそう)土を混ぜて作ったもの
- 無機質クロス:金属やガラス繊維が原料のクロス
- 木質系クロス:カットした天然木などを使用したクロス
2-2.クロスの選び方
たくさんの種類・色・柄があるクロスは、選択に迷ってしまうものです。クロスは、張る場所によってふさわしいものがあります。基本的な知識を覚えておきましょう。
2-2-1.最初にイメージを決める
クロスを選ぶ前に、インテリアのイメージを決めましょう。ナチュラル・アジアン・和風・モダン・エレガント・北欧など好みのスタイルを選んでください。それに合ったクロスを選べばいいのですが、もし、イメージがわかない場合は、インテリア雑誌などを見て自分の好みのスタイルを探しましょう。
2-2-2.リビングルーム・ダイニングルーム
リビングやダイニングルームは、家の中心になる場所なので色は明るめで柄は控えめなクロスがおすすめです。個性的過ぎるデザインだと飽きがくるのも早く、模様替えもしにくくなります。また、天井と壁を同じクロスにすると、仕上がりもきれいで部屋が広く見えるでしょう。
さらに、壁の1部だけ違うクロスにするとアクセントになり、おしゃれな雰囲気になります。リビングやダイニングルームは匂いが気になる場所でもあるので、消臭効果やマイナスイオン効果のあるクロスもおすすめです。
2-2-3.キッチン
家の中で1番汚れやすいのがキッチンのクロスです。料理の油・煙・調味料の飛び散りなどがつきやすく、汚れだけではなく匂いも染みつきやすくなります。そこで、おすすめなのが、汚れや水に強く掃除がしやすいクロスです。消臭機能・熱に強い・防かび効果なども必要な要素でしょう。
キッチンは、全体を無地のクロスにして、コンロの前だけ「柄物」を使うなどアクセント使いをするとおしゃれです。リビングやダイニングとキッチンがつながっている場合は、そちらとの相性も考えてください。色は同系色で、柄は同じテイストを選ぶと失敗しません。
2-2-4.トイレ
トイレは狭い場所なので、思いきってクロスで遊ぶのもいいでしょう。ただし、あまりゴチャゴチャした柄を選ぶと息苦しく感じることもあります。「森林」「海」などテーマを決めて、クロスや小物、トイレタリー(マットや便座カバーほか)を同じテイストでそろえるとすてきな空間に仕上がるでしょう。また、機能としては消臭・防かび・防汚効果があるクロスがおすすめです。
2-2-5.玄関・ホール・廊下
玄関は、その家の第一印象が決まる場所です。玄関・ホール・廊下は同じクロスにすると、広く感じます。暗い色や大きな柄のクロスは狭く感じるので、明るめの色で無地や無地に近い小さな柄などがおすすめです。1か所だけ違うクロスにして、その前に小さなテーブルや鏡を置くコーナーにするとインテリアのアクセントになります。
2-3.最近の傾向
前項でもご紹介したように、最近は全部同じクロスで統一するのではなく、1部だけ異なるクロスを使う「アクセントクロス」が人気です。以下のような新しいクロスも登場し、注目を集めています。
- 写真やグラデーションなどを表現したデジタルプリントクロス
- ナチュラルな凹凸感のある素材のクロス
- フェイクウォールクロス(木材・生地・レンガなど本物の壁のように見えるプリントをほどこしたクロス)
- トーン・オン・トーン(ブルー系、グリーン系など同じ色相でトーンを変化させたクロス。たとえば、濃い深海のブルーから徐々に薄いブルーに変化するなど)
3.クロスの張り替え方法
クロスの張り替えのタイミングや、方法などについてご説明しましょう。
3-1.張り替えのタイミング・時期について
クロスの寿命は、製品の素材や部屋の環境にもよりますが、5年〜10年だといわれています。「1-3.張り替えしたほうがいい場合」でご紹介した症状が現れたら、張り替えのタイミングが来たと思ってください。
3-2.張り替える前に知っておくべきこと、決めておくべきこと
クロスの張り替えをする前に、知っておきたいことをご紹介します。
3-2-1.ほかの部屋とのバランス
クロスを張り替えるときは、隣接する部屋とのバランスも考えましょう。「2-2.クロスの選び方」でも触れたように、たとえばキッチンとリビング、玄関と廊下など、隣接している場所のクロスは統一感があるほうが広く見えます。張り替えしてから「失敗した!」とならないように、事前にじっくり考えましょう。
3-2-2.家電とのバランス
古い台所から最新のシステムキッチンにリフォームする……そんなときは、クロスも一緒に張り替えるのがおすすめです。特にクロスの汚れが目立っていなくても、新しいシステムキッチンと比べるとくすんで見え、バランスが悪くなります。
また、冷蔵庫やエアコンなどの家電は年々小型化が進んでいるため、新製品に取り替えると「古い製品があった跡」がはみ出し目立つのです。家電の交換と同時に、クロスを張り替えたほうがいいときもあります。
3-3.自分でできるか
クロスの張り替えは自分でもできるのでしょうか? 自分で行うメリット・デメリットや張り方などをご紹介します。
3-3-1.クロス・道具の購入場所
最低限必要な道具としては、メジャー・カッター・はさみ・踏み台・ジョイントローラー・ジョイントコーク・地ベラ・竹ベラ・ハケなどになります。最近では、「生のりつき壁紙」や「はってはがせる壁紙シート」など必要な道具1式がそろったセットなどもあるのです。自分で使えそうなものを選びましょう。クロスや道具は、専門店やホームセンター・インターネットで購入できます。
3-3-2.張り方
製品によっても異なりますが、一般的なクロスの張り方をご紹介しましょう。
- 壁についているシールやテープなどをすべてはがしてきれいにする
- クロスを張る場所以外(柱や床など)に接着材がつかないようにマスキングする
- 古いクロスをはがす
- 下地にデコボコ・ヒビ・穴がある場合はパテで均一にする
- 壁のサイズを測り、クロスをカットする
- 内側から外側に向かってクロスを張っていく
- 端があまったらカットする
- 張ったクロスがはがれないように、ローラーで押さえる
3-3-3.DIYのメリット・デメリット
メリットは、費用をリーズナブルに抑えて張り替えができることです。また、業者に依頼する手間もなく、思い立ったその日に気軽にチャレンジできるのもメリットでしょう。ただし、仕上がりはプロの仕事と比較すると格段に異なること・失敗することも多いこと・完成まで時間がかかることなどがデメリットとして挙げられます。
3-3-4.注意点
クロスの張り替えを、自分で行うときに起こりがちなのが「クロスのよれ」です。特に柄物クロスの場合は、目立ってしまうので注意してください。腕に自信がない人は、はがせるタイプのクロスを選んだほうがいいでしょう。また、採寸は注意深く正確に行ってください。張ってから失敗に気がつくとやり直しが大変です。
3-4.プロの場合
クロスの張り替えをプロに依頼した場合についてご説明をしましょう。
3-4-1.プロならではのメリット
クロスの張り替えをプロに依頼すると、自分でやるよりは費用がかかります。しかしながら、格段に仕上がりは美しくなるのがメリットです。また、クロス選びに悩んだとき相談に乗ってもらうこともできるでしょう。クロスの張り替えだけではなく、部屋全体のバランスに合ったリフォームを依頼できるのもメリットです。
3-4-2.費用相場
クロスの張り替え費用は、素材の種類や張り替え面積、業者によっても異なります。正確な費用を知りたい場合は、数社から見積もりを取るのがおすすめです。リフォームで60余年の実績と信頼を持つ株式会社テンイチでは、無料で見積もりを行っています。お気軽にご利用ください。
3-5.注意点
プロにクロスの張り替えを依頼する場合は、「事前に準備するべきこと」を聞いておきましょう。張り替えをする部屋の荷物を片付ける・大きな家具は移動しておくなど、どこまで行う必要があるのか確認してください。
4.クロスの張り替え〜リフォームについて〜
クロスの張り替えとともに部屋のリフォームを業者に依頼するときの、業者選びのポイントや工事内容などをご説明します。
4-1.業者選びのポイント
業者を選ぶときには、以下のポイントを確認してください。
- リフォームの実績がある
- 無料で見積もりを行っている
- ホームページで施工実績を写真つきで紹介している
- 気軽に相談や問い合わせができる
- リフォーム工事に関してきちんと保証がついている
4-2.工事の流れ・期間など
クロスの張り替えやリフォーム工事の流れや期間などは、内容によっても異なります。外壁から内装までさまざまなリフォームを請け負う株式会社テンイチの、リフォーム工事の流れをご紹介しましょう。
- 相談:お客さまのニーズを正確に理解する
- 現場確認:お客さまのご希望を聞き、現場を確認して条件・環境などを確認する
- 契約:2をもとに、プランを提案し納得いただいた上で契約
- 工事:経験を積んだ現場管理スタッフが管理
- アフターフォロー
4-3.相談窓口、シミュレーション
テンイチでは、フリーダイヤルで365日24時間お問い合わせに対応しています。また、フォームでも受け付けてますので、外装・内装リフォームに関してなんでもお気軽にご相談・お問い合わせください。また、テンイチでは、外壁塗装の際は、イメージが分かりやすいようにカラーシミュレーションを行っています。
4-4.注意点
リフォームを成功に導くには、業者の担当者の力量が問われます。質問したいことはノートに書いておき、きちんと誠実に答えてくれるか、あやふやに応えようとしないかなどをチェックしましょう。具体的にきちんと説明してくれる、なんでもこちらの要望どおりハイハイと聞くのではなくメリット・デメリットもきちんと教えてくれる担当なら安心です。
5.クロスの張り替え〜よくある質問〜
クロスの張り替えに関してよくある質問をご紹介しましょう。
Q.ペットがいるため、壁のクロスの下が汚れたりキズがついたりします。どのようなクロスがいいでしょうか?
A.防水・防汚性の高いクロスがおすすめです。さらに効果的なのは、「腰壁」を作ることでしょう。腰の高さ(床から約1.2mまでの高さ)まで、板材などを使って「壁」にします。そこから上部をクロスにすれば汚れもつきません。テンイチの腰壁をごらんください。
Q.洗面所のクロスが古ぼけてきたので張り替えたいのですがどのようなクロスがおすすめですか?
A.洗面所は清潔感があるクロスがいいでしょう。明るい色・薄い色のほうが、光がクロスに反射して全体的にきれいなイメージになります。また、防汚・防水・防かび・抗菌・消臭などの効果がある機能性の高いクロスがおすすめでしょう。
Q.クロスを新しくすると、そこだけ浮きそうです。部屋ごとリフォームしたほうがいいでしょうか?
A.クロスをきれいにすると、スイッチプレート・照明器具・エアコン・壁の枠などの古さや汚れが目立ちます。クロスの張り替え後にこれらを交換すると2度手間になるだけではなく、費用も高くなってしまうでしょう。エアコンや照明器具、コンセントプレートの交換や枠の再塗装などは、クロスの張り替えと一緒に行うほうがおすすめです。予算の見積もりを取り、最適な時期を見極めてから行ってください。
Q.トイレにアクセントクロスを使用して、おしゃれな空間にしたいのですがコツはありますか?
A.クロスの柄や色と、小物のテイストを合わせましょう。
- ナチュラルな雰囲気にするなら、木目調のアクセントクロスに、ウッドの棚やフレーム、観葉植物を置く
- モダンなイメージにするなら、モノトーンのアクセントクロスに、モノトーンやメタリックの小物を置く
- 「海」の雰囲気にするなら、ブルー系のアクセントクロスに、貝・ガラス瓶・白い砂など海の雰囲気を演出できる小物を置く
など、テーマを決めてそろえるとおしゃれな雰囲気になります。
Q.クロスが人に与える「印象」の基本を教えてください。
A.一般的にいわれている、クロスの柄や色が人に与える「効果・印象」の例をご紹介しましょう。
- 大きな柄はインパクトがあり、部屋全体の存在感をアップする
- 小さな柄は、壁の印象は薄いものの家具やインテリア小物を引き立てる
- 幾何学模様柄は部屋を広く見せる
- 縦のストライプは天井が高く、横のボーダーは部屋を広く見せる
- 暖色系のカラーは、心地よさや時間がゆったりと流れる印象を与える
- 寒色系のカラーは、落ち着きや広さ、時間が早く過ぎる印象を与える
まとめ
いかがでしたでしょうか。クロスの張り替えに関しての基礎知識がお分かりいただけたかと思います。クロスは、壁や天井など「広い場所」に用いるので部屋の雰囲気を大きく左右するものです。好みだけではなく、インテリアとのバランスも考えて選びましょう。また、クロスを張り替えると、家具や照明器具、窓枠などが古ぼけて見えるようになります。クロスだけ浮かないようにつり合いが取れる色・柄を選ぶか、全体のリフォームも視野に入れじっくり計画を練ってください。
株式会社テンイチは、リフォームにおいて60年以上の実績があります。ホームページでは、フォームの施工例を数多くご紹介、無料見積もりフォームもありますのでお気軽にご利用ください。