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マンションのトイレリフォーム方法や気をつけておきたいことは?

賃貸物件のマンションをリフォームする場合、契約時に交わした規約を遵守した上で工事を始めることが大切です。特に、トイレなどの水まわりは、配管の問題があるので注意点をしっかりと把握しておかなければなりません。トイレリフォームのプランは多種多様ですが、規約によっては制限されることもあるでしょう。

そこで本記事では、マンションのトイレリフォームについて解説します。

  1. マンションのトイレリフォームの基本
  2. マンションのトイレリフォームの選び方
  3. マンションのトイレリフォーム費用は?
  4. マンションのトイレリフォーム業者選び
  5. マンションのトイレリフォームに関してよくある質問

この記事を読むことで、マンションのトイレリフォームを成功させる方法とポイントが分かります。検討している方はぜひ参考にしてください。

1.マンションのトイレリフォームの基本

まずは、マンションのトイレリフォームの種類や注意点など、押さえておきたいポイントをチェックしておきましょう。

1-1.リフォームの種類

主なトイレのリフォームには、全体・便器の交換・バリアフリーなどがあります。それぞれの内容について詳しく解説しましょう。

1-1-1.便器・床・クロスなど全体をリフォーム

トイレ全体をリフォームする場合、便器・床・クロス・手洗い場・収納部分まですべてに手を加えることになります。トイレリフォームの中でも、最も大がかりで費用がかかる内容といえるでしょう。全体的にトイレを改善したいという方におすすめです。

1-1-2.便器だけを交換する

比較的、低費用でリフォームしたい場合は、トイレの便器だけ交換する方法があります。便器だけの場合は、リフォーム範囲が狭いので工事も早く終わるでしょう。ただし、便器のグレードによっては、20万~30万円程度の価格の違いがあるので要注意です。最新式の便器ほど高性能なので費用が高くなります。

1-1-3.バリアフリーにする

最近、注目されているトイレのリフォームがバリアフリー化です。手すりをつけたり、トイレの空間を広げたり、体が不自由な人や高齢者が使いやすくなるようにリフォームします。バリアフリーのリフォームは、内容によって費用が異なるでしょう。現在、トイレに感じている不満や不安要素をピックアップした上で、リフォーム内容を決めるのがポイントです。

1-2.マンションは排水方式が決まっている

一般的に、トイレの排水方式は「床排水」と「壁排水」の2種類があり、マンションによって排水方式が決まっています。床排水は汚水を流す配管がトイレの下から床下を通り、壁排水はトイレの後ろにある壁に向かって排水管が伸びているタイプです。従来の日本建築は壁排水を多く取り入れていましたが、建築技術の進化によって床排水が採用されるようになりました。マンションの場合は、排水方式を変えることができないので選べるトイレが限られます。リフォーム前に、どちらの排水方式をとっているのか確認しておきましょう。

1-3.排水管の位置は変更不可

マンションは区分所有法という法律によって、個人がリフォームしていい専有部分とリフォームしてはいけない共有部分に分かれています。専有部分は家の玄関からサッシの内側まで、共有部分は廊下やエレベーター・排水管などが通るパイプスペースなどです。そのため、排水管の位置を変えるようなリフォームは基本的にできません。しかし、排水管を変えないトイレリフォームならOKです。

1-4.管理規約によってはダメなケースも

管理規約に問題がなければ排水管を移動させないトイレリフォームができるケースがほとんどですが、場合によってはダメなケースもあります。たとえば、リフォームすることで排水の勾配がとれず、水の流れが悪くなる場合です。安定した排水を行うためには一定の勾配が必要になるため、トイレの向きを変えたり増設したりするリフォームはできません。

2.マンションのトイレリフォームの選び方

リフォームで失敗しないために、トイレの便器・床材選びのポイントなどをチェックしておきましょう。

2-1.使いやすいスペースが確保できる便器を選ぶ

基本的に、便器は大きいほうが座ったときの安定感がいいものです。しかし、トイレの部屋の大きさに対してあまりに大きい便器を選んでしまうと、出入りしにくく掃除しにくいトイレになってしまいます。便器を選ぶ際は、便器の先から壁までの距離を50cm確保できる大きさのものを選んでください。また、素材や機能などグレードによって費用が大きく異なるため、予算内で収まるタイプかどうか考えることも大切です。

2-2.床材は汚れにくいものを選ぶ

トイレの床は、家の中でも汚れやすい場所の1つです。尿が飛び散りやすい場所でもあるため、なるべく水や汚れに強い素材を選びましょう。木材は水に弱く、洗剤による腐食や変色がすすむのでトイレの床材には向いていません。百貨店などのトイレで使用されているセラミックタイプは、コストパフォーマンスや耐朽性・耐水性に優れています。さまざまな修理があるので、リフォーム業者と話し合いながら決めてください。

2-3.手洗い場の位置などのレイアウト

トイレ全体のリフォームを行う場合は、手洗い場の位置などレイアウトを考える必要があります。トイレのどのあたりにどんなデザインの手洗い場を設けるのか・どこに収納場所を作るのかなど、レイアウトを決める際はさまざまなポイントに注目しなければなりません。マンションのトイレは範囲が限られているため、レイアウトも一戸建てより自由度が低めです。だからこそ、優先順位を決めて考えることが大切なポイントとなります。

2-4.扉の開閉は入りやすさを重視

トイレのリフォームで忘れがちな扉は、入りやすさが決まる重要なポイントです。内開きか外開きか、どのようなデザインにするかなど考えて決めてください。特に、バリアフリー化の場合は、入りやすく便利な引き戸にする傾向がありますが、引き戸はスペースを確保する必要があります。

3.マンションのトイレリフォーム費用は?

マンションのトイレをリフォームする場合、どのくらいの費用がかかるのでしょうか。

3-1.マンションのトイレリフォーム費用は20万~60万円が目安

便器の交換だけ・床や壁の張り替え・手洗い場の設置など、マンションのトイレリフォームはさまざまな種類があります。素材や機能などグレードによっても費用が異なるため、目安は20万~60万円と幅広い点が特徴です。トイレリフォーム種類別の大まかな費用を以下にまとめたので、ぜひ参考にしてください。

  • 便器のみの交換:20万円以下
  • 便器の交換で工事が必要な場合:20万~60万円
  • 壁や床の交換などトイレ全体:60万~80万円

便器のみの交換でも、最新機能の便器へ交換すると20万円以上かかる可能性があります。また、タンク式・タンクレスなど工事が必要な場合は最高60万円程度必要になるでしょう。手洗い場などを含めたトイレ全体のリフォームが最も高く、80万円程度かかります。

3-2.予算とリフォームの優先順位を決める

「あれもこれも」と機能を取り入れたり、便器のグレードをアップしたりすると、いつの間にか高額な費用になってしまいます。リフォーム時にいいなと思った機能でも、実際に使わなかった・必要なかったというケースは多いのです。そのため、事前に予算とリフォームの優先順位を決めてください。何のためにトイレをリフォームするのか考えると、優先順位が決まりやすくなります。なるべく予算内で抑えられるよう、家族やリフォーム業者と話し合いを重ねることが大切です。

3-3.費用を安く抑えるポイントは業者選び

トイレリフォームの費用をできるだけ安く抑えるポイントは、業者選びです。トイレリフォームの実績があり、要望を聞き入れながら適切なプランを提示してくれる業者なら、最低限の費用で理想的なトイレにできます。リフォームの成功は、業者の腕にかかっているといえるでしょう。だからこそ、慎重に業者を選ぶ必要があります。次の項目では、大切なポイントとなる業者選びについて解説しましょう。

4.マンションのトイレリフォーム業者選び

それでは、どのようなポイントに注目してリフォーム業者を選べばいいのでしょうか。

4-1.リフォーム前に現地調査を行っているか

まずチェックしてほしいのは、リフォーム前にきちんと現地調査を行っているか否かです。正確なリフォームプランや金額を提示するためには、現地を確認する必要があります。もし、現地調査をせずにリフォーム工事を始めようとするなら、その業者は安心できません。また、トイレのリフォーム実績があるかどうかもチェックしてください。実績がある業者ほど、見積もりが正確で、希望に沿ったプランを提案してくれます。

4-2.親身になって要望を聞き、ベストなプランを提示してくれるか

リフォームの成功は、業者スタッフとの相性のよさと比例しています。実際に工事を始める前に、打ち合わせを何度も重ねることになるでしょう。担当者との相性が悪く、自分たちの要望が伝わらない場合は、リフォームが失敗する原因となります。また、要望を聞き入れるだけでなく、ベストなプランを提案してくれる業者を選んでください。

4-3.無料相談・無料見積もりを行っているか

優良業者の多くは、無料相談と無料見積もりを行っています。大まかなトイレのリフォーム費用を知りたいときは、ぜひ無料見積もりを依頼してください。静岡県を中心にリフォームを行っている株式会社テンイチは、無料相談・無料見積もりを受けつけています。2017年度には、静岡県内成約件数7年連続で1位を獲得しました。リフォームでお悩みの方は、ぜひ1度ご相談ください。

4-4.工事期間は約半日~1日

トイレリフォームの工事は、約半日~1日で終わるケースがほとんどです。日常的に使用するので、なるべく早めに工事を終わらせたい方が多いでしょう。便器だけの交換ならすぐに終わりますが、内装工事など全体的にリフォームを行う場合は2日かかることもあります。その場合は、近隣の公衆トイレを確認したり簡易トイレを用意してもらったりするなど、対策を考えたほうがいいでしょう。

4-5.リフォームの大まかな流れ

トイレリフォームの大まかな流れは、以下のとおりです。

  1. ホームページのフォームまたは電話から申し込む
  2. 希望日に現地調査を依頼し、具体的なリフォームプランを決める
  3. プランと見積書に納得し契約→工事開始
  4. 工事完了後、業者と一緒に仕上がりを確認する
  5. 最後に費用を支払い完了

業者やリフォームプランによって流れが異なるため、事前にしっかりと確認しておきましょう。疑問点や不安要素があれば、契約前に必ず尋ねて解消してください。不安を抱いたままリフォームをすると、失敗しやすくなります。

5.マンションのトイレリフォームに関してよくある質問

マンションのトイレリフォームに関する質問を5つピックアップしてみました。

Q.マンションのトイレをリフォームする前にやるべきことは?
A.管理会社や組合・管理人など、マンションの所有者に連絡することです。特に、賃貸物件はマンションの所有者に必ず連絡してからリフォームを始めなければなりません。連絡を怠ると、管理規約違反として罰金を科せられる恐れがあります。連絡は怠らないように注意しておきましょう。

Q.タンクレスタイプの便器へ交換する場合の注意点は?
A.タンクレスタイプの設置が可能なマンションが増えてきましたが、リフォーム前に管理者と業者へ設置可能か確認する必要があります。排水の加圧装置などが使われていない場合は、水圧を補うことができないのでタンクレスタイプへ交換ができません。設置可能な場合は、低水圧タイプを選ぶようにしましょう。

Q.どうしてもトイレを増設したいときは?
A.まずは、管理組合に相談もしくは管理規約を確認してください。手元に契約時にもらった管理規約があれば、トイレの増設についてのルールが記載されているはずです。確認後、給水や排水をリフォーム業者にチェックしてもらい、物理的に可能か判断します。ただし、実現可能だとしても、大がかりな工事になり、費用も高額になるでしょう。

Q.別途電気工事や費用が必要になるケースは?
A.トイレに電源コンセントがないケースです。古いタイプのトイレは電源コンセントがないケースが多いため、ウォシュレットなど最新のトイレを設置する場合は別途電気工事が必要になります。電気工事が必要になると費用も加算されるので、見積書を確認してください。

Q.トイレの収納スペースを作るポイントは?
A.掃除用品やトイレットペーパーをどこに置けば取り出しやすくなるのか、考えることが大切です。また、床に置くタイプの収納は汚れが気になり、掃除しにくくなるのでおすすめしません。つり戸棚を作る場合は、扉の開き方やトイレでの体の位置を踏まえて作ることが大切です。

まとめ

マンションのトイレは、一戸建てよりも自由度が低く、リフォームプランが限られています。管理規約をきちんと遵守した上で、リフォームすることが大切です。便器のみの交換・トイレ全体・バリアフリーなどさまざまなプランがあるので、リフォームの目的を明確にするところからスタートしましょう。分からないところは業者と話し合いを重ねながら決めることをおすすめします。なるべく、トイレリフォームの実績がある優良業者を選び、納得できるプランを決めてくださいね。

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