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マンションの外壁にはどんな種類があるのか? 補修方法や費用も紹介


「マンション外壁の劣化が気になるので補修工事を依頼したい」「どのくらいの費用や日数がかかるのか?」とお悩みではありませんか? 外壁はマンションの印象を左右する重要なものです。劣化したまま放置すると見た目も悪く、防水性などが低下して建物自体の寿命にも影響してしまいます。外壁工事を検討する前に、外壁の種類や特徴、メリット・デメリットなどを把握しておく必要があるでしょう。

この記事では、マンションの外壁の種類別特徴や工期の長さ・工事にかかる費用相場などをまとめてご紹介します。

  1. マンション外壁の種類と特徴を紹介
  2. マンション外壁の種類別補修タイミング
  3. マンション外壁工事の流れや費用相場は?
  4. マンションの外壁工事に関するよくある質問

この記事を読むことで、マンション外壁の耐用年数や種類別の費用・工事費用を抑えるコツなどが分かるはずです。ぜひ参考にしてください。

1.マンション外壁の種類と特徴を紹介

まずは、マンション外壁の種類と特徴、メリット・デメリットをまとめました。

1-1.メンテナンスの手間が少なくて済むタイル

タイル外壁のメリットは、メンテナンスの手間が少ない点でしょう。紫外線や雨風・気温の変化などによって変質・劣化しにくい性質のため、大規模修繕工事の際も高圧洗浄をする程度で済む場合が多くなっています。また、タイル外壁だと高級感のある外観になるため、デザイン性の高さから新築マンションなどで採用されることも多いのが現状です。ただし、初期費用が高いことや、施工不良による剝離・落下の可能性が否定できないことなどデメリットもあります。

1-2.初期費用が安く工期も短期間な吹き付け塗装

吹き付け塗装は20年ほど前まで主流だったもので、樹脂とモルタルを混ぜ合わせたものを外壁に吹き付けていく方法です。メリットは、初期費用が安く施工時間が短い点でしょう。ただし、塗料が飛散してしまうため、養生には時間がかかります。また、汚れが付着しやすくひび割れも起きやすいため、大規模修繕工事の際は塗り替えが必要です。そのため、メンテナンス費用は高額になる可能性が高いでしょう。

1-3.断熱性・耐火性に優れるALCパネル

ALCは「軽量気泡コンクリート」のことで、パネルに加工して建材として使用されるのが「ALCパネル」です。軽量で断熱性・耐火性・遮音性に優れていることから、近年最も注目を集めている方法といえるでしょう。ただし、吸水性が高く水に弱い性質のため、表面の防水処理をしっかり行う必要があります。

2.マンション外壁の種類別補修タイミング

マンション外壁の補修タイミングや費用・工期の長さについて、種類別にまとめました。

2-1.タイルの浮きやひび割れ・剝離を発見したら補修工事を

タイル外壁の耐用年数は約30~40年といわれており、非常に長持ちするのが特徴です。塗装の必要がないため、大規模修繕工事で塗装工事を行うことがなく、メンテナンス費用を安く抑えることができます。ただし、タイル外壁は見た目の劣化が分かりにくいため、定期的に点検をし、タイルの浮きやひび割れ・剝離などが起きている場合は補修が必要です。新しいタイルに交換する場合は1枚あたり500円前後、浮きを補修する場合は1箇所あたり500~900円が相場といわれています。工期は補修が必要なタイルの枚数や範囲によって変わってくるでしょう。

2-2.吹き付け塗装は10年ごとに塗り直しが必要

吹き付け塗装の場合は、10年に1回の塗り直しが必要になります。時間の経過とともに塗装がはがれてくると、ひび割れなどから雨水が浸入し、内部を劣化させてしまうのです。費用は1㎡あたり5,000円前後が相場といわれており、工期はマンションの規模にもよりますが、1~3か月ほどが目安になります。

2-3.ALCパネルは塗装が劣化してきたら塗り替えを

ALC自体は50年を超える高い耐久性を持っていますが、パネルに施されている塗装が防水性を失うと内部の劣化につながります。そのため、10年に1回は塗装の塗り直しをする必要があるでしょう。塗装の劣化状況は外壁を手で軽くこすってみると分かります。手に白い粉が付着する場合は、早めに塗り直しを検討しましょう。補修費用は使用する塗料のグレードにもよりますが、ウレタン系塗料で1㎡あたり1,300円~、シリコン系塗料だと1㎡あたり1,700円~が相場となります。工期は吹き付け塗装と同様に、1~3か月前後かかるのが一般的です。

3.マンション外壁工事の流れや費用相場は?

マンションの外壁工事を依頼した場合の流れや費用相場・費用を抑えるコツなどをご紹介しましょう。

3-1.工事の一般的な流れは?

マンションの外壁工事を業者に依頼した場合の一般的な流れは、以下のようになります。

  1. 現地調査
  2. 高圧洗浄
  3. 下地処理
  4. 養生
  5. コーキング打ち直し
  6. 塗装
  7. 片付け・清掃

3-2.1㎡あたり4,000~5,000円前後が相場

マンションの外壁補修工事にかかる費用は、1㎡あたり4,000~5,000円前後が相場です。もちろん補修内容によって異なるため、事前にしっかり確認しておきましょう。そのほか、足場の設置費用が1㎡あたり700円前後、養生シートの設置費用が1㎡あたり400円前後が相場となります。

3-3.相場を把握しておくのが費用を抑えるポイント

外壁補修工事にかかる費用を少しでも抑えるために、大まかな相場を把握しておきましょう。同じ内容の工事でも、業者によって料金設定は異なります。そのため、事前に複数の業者に無料見積もりを依頼し、比較するのがおすすめです。

3-4.安心して任せられる業者を選ぶ

工事を安心して任せられるよう、以下のポイントを参考にして業者選びをするとよいでしょう。

  • 豊富な工事実績があるか
  • 無料見積もりを受け付けているか
  • 見積書の内容に不明確な点はないか
  • 保証やアフターフォローは充実しているか
  • 丁寧でスピーディーな対応か

4.マンションの外壁工事に関するよくある質問

「マンションの外壁工事を依頼したい」という人が感じる疑問とその回答をまとめました。

Q.マンションの大規模修繕は何年ごとに行うのが一般的ですか?
A.国土交通省のガイドラインでは12年ごとに行うことを推奨していますが、マンションの劣化状況などに応じて決めて問題ありません。最近は12~15年を周期にしている管理組合も多いです。

Q.入居者への告知はいつごろすべきでしょうか?
A.最低でも工事が始まる10日前までには告知しておくようにしてください。直前だと告知が行き届かず、クレームが発生する恐れがあります。

Q.外壁の劣化状況をチェックするポイントを教えてください。
A.変色や色あせ・藻やカビの繁殖・ひび割れや塗膜のはがれがないかをチェックしましょう。また、壁に触ると手に白い粉がつく場合、塗料が劣化しているサインです。

Q.外壁の小さなひび割れはすぐ補修したほうがよいでしょうか?
A.太さ0.3mm以内のひび割れであれば構造上問題がないため、すぐ補修する必要はありません。0.3mm以上のひび割れがある場合は、内部に雨水が浸入して腐食する恐れがあるため、早急に対処が必要です。

Q.注意が必要な外壁補修工事の特徴を教えてください。
A.オリジナル塗料の使用をすすめてくる業者や、費用を大幅に値引きする業者・見積書に詳しい費用内訳が書かれていない業者などは利用しないほうがよいでしょう。

まとめ

マンション外壁の種類やそれぞれのメリット・デメリット、補修のタイミングなどを詳しくご紹介しました。マンションの外壁は建物の印象や寿命を大きく左右する重要なものです。失敗なく補修工事ができるように、ぜひこの記事を参考にしてください。