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スレート屋根の特徴やメリットを解説! メンテナンス方法も紹介!

「屋根の葺き替えの時期に来ているが、屋根材がいろいろあって迷っている」という人はいませんか? 屋根材には複数の種類があり、その中でもスレートは最も広く使われている屋根材です。また、「家をスレート屋根にしたいが、スレート材の特徴やメンテナンス方法を知りたい」という人もいるでしょう。

そこで今回は、スレート屋根の特徴や施工方法、メンテナンス方法を紹介します。

  1. スレート材の特徴や種類
  2. スレート材のメリット・デメリット
  3. スレート屋根の施工方法やメンテナンス方法
  4. スレート屋根の工事は専門業者に任せることが大切
  5. スレート屋根の劣化を見極める基準
  6. スレート屋根を施工してくれる業者の選び方
  7. スレート屋根に関するよくある質問

この記事を読めば、スレート屋根の施工を依頼する業者の選び方も分かります。屋根のリフォームや家の新築をする人は、ぜひ読んでみてくださいね。

1.スレート材の特徴

はじめに、スレート材の種類や特徴を紹介します。

1-1.スレート材は最も広く使われている屋根材

スレート材とは、粘土板岩を利用した板状の屋根材です。薄い・軽量・強い耐震性を備えており、価格も安価なことから屋根材として最も広く普及しています。

1-2.スレート材は2種類ある

スレート材には、天然スレートと化粧スレートがありますが、天然の粘土板岩を利用した天然スレートは高価なため、一般住宅にはほとんど使用されていません。また、化粧スレートには石綿(アスベスト)を含むものと含まないものがあります。石綿を含む化粧スレートは平成18年(2006年)に全面禁止となりましたが、それ以前に建てられた住宅の屋根材として使われている可能性はあるでしょう。

2.スレート材のメリット・デメリット

この項では、スレート材のメリット・デメリットを紹介します。

2-1.スレート材は価格が安くデザイン性が高い

前述したように、スレート材は薄くて軽く、耐震性にも優れています。このほか、価格が安くデザイン性が高いことから、どのような住宅にも合うことでしょう。また、施工も容易なので屋根のリフォームを行う多くの業者で取り扱っています。

2-2.スレート材は寿命が短くこまめなメンテナンスが必要

その一方で、スレート材には以下のようなデメリットがあります。

  • ほかの屋根材に比べて寿命が短い
  • 劣化してくると色あせが目立つ
  • 割れやすい
  • 通気性が悪く結露が発生しやすい
  • メンテナンス費用がかかる
  • コケやカビが発生することがある

3.スレート屋根の施工方法やメンテナンス方法

この項では、スレート屋根の施工方法やメンテナンス方法を紹介します。

3-1.スレート屋根は葺き替えとカバー工法がある

スレート屋根をリフォームする場合、葺き替えとカバー工法があります。葺き替えは、一度古い屋根材をすべてはがして新しいスレートを葺く工法です。古い屋根材がかなり劣化しているときや、屋根の内側も傷んでいる場合にすすめられます。施工費用が100万円以上かかりますが、屋根材だけでなく下地の野地板や防水シートも交換でき、屋根そのものの寿命が延びることでしょう。

カバー工法は、既存のスレート屋根に新しいスレートをかぶせる工法です。屋根によっては施工費用が100万円以下で行え、工事期間も短くてすみます。しかし、瓦屋根のような凹凸のある屋根にカバー工法は使えません。また、屋根が重くなり耐久性が落ちる可能性もあります。

3-2.スレート屋根のメンテナンスは塗り替え

スレート屋根は、8~10年に1度の割合で塗り替えを行うと、防水性を高めて劣化を遅らせることができます。スレート材を葺いて8年以上経過したら、一度専門の業者に屋根の状態を確認してもらいましょう。定期的に塗り替えを行うことで、屋根全体のリフォーム時期を遅らせることができます。

3-3.スレート材が割れたらこまめに修理が必要

スレート材のデメリットの1つに「割れやすい」というものがあります。特に、台風などの災害が起こると硬いものが屋根に直撃し、スレート材が割れる可能性が高まるでしょう。1枚でも割れると、そこから雨漏りが発生することもあります。スレート材の一部交換は数万円が相場です。「このくらい」と思わずこまめに修理していきましょう。

4.スレート屋根の工事は専門業者に任せることが大切

屋根のメンテナンスや修理・葺き替えなどはリフォーム業者や塗装を専門とする業者でも行っています。しかし、施工経験の少ない業者が屋根の修理や葺き替えをすると、すぐに雨漏りやスレート材の剝がれなどが出てくることもあるでしょう。屋根工事の不具合は、業者の施工不良を立証するのが難しいこともあるので、専門業者に依頼することが大切です。

5.スレート屋根の劣化を見極める基準

この項では、スレート屋根が劣化した場合に出る特徴や診断方法を紹介します。

5-1.スレート屋根の修理やメンテナンスが必要な症状

以下のような症状が屋根に現れたら、メンテナンスやリフォームが必要だと考えましょう。

  • スレート屋根全体が色あせて見える
  • スレート材に欠け・割れが生じている
  • スレート材にコケやカビが生えている
  • 屋根の棟板金が浮いていたり釘が抜けたりしている
  • 雨漏りが発生した

なお、棟板金というのは、屋根の棟にある金属板のことです。気温によって膨張と収縮をくり返しますが、経年劣化によってこれが浮いたり、棟板金を止めている釘が抜けたりすると雨漏りの原因になったりします。

5-2.スレート屋根の状態の検査は専門業者に依頼する

個人ではスレート屋根の状態は、よく分からないことが多いでしょう。また、むやみに屋根に上がるとスレートを破壊してしまう可能性があります。屋根診断を請け負う専門業者に依頼して調査してもらいましょう。

6.スレート屋根を施工してくれる業者の選び方

この項では、スレート屋根を施工してくれる業者の選び方や注意点を紹介します。

6-1.実績豊富な業者をピックアップする

スレート屋根のメンテナンスや葺き替え、修理などを依頼する業者は、施工経験が豊富なことはもちろんのこと、10年以上業者として歴史があるところを選びましょう。新しい業者のすべてが悪いわけではありませんが、10年以上屋根のメンテナンスや葺き替え経験があるところの方がより信用ができます。また、口コミを参考にする場合は、長い期間良い評価が続いているところを選んでください。

6-2.見積もりを見比べて業者を選ぶ

可能ならば、複数の業者から見積もりを作ってもらって比較してみましょう。そうすれば、相場が分かります。極端に安い業者や、見積もりがいいかげんな業者は選ばない方がいいですね。また、施主の質問に丁寧に答えてくれる業者は信用ができます。

7.スレート屋根に関するよくある質問

この項では、スレート屋根に関する質問を紹介します。

Q.スレート屋根の劣化具合は自分で確かめることは可能ですか?
A.色あせくらいならば判断がつきますが、ひび割れや浮きなどは専門の業者に点検してもらいましょう。

Q.部分的なスレート材の交換ならば自分でできませんか?
A.いいえ。個人ではとても難しいので、専門業者に任せてください。

Q.ほかの屋根材からスレート材にすることは可能ですか?
A.大丈夫ですが、葺き替えになります。

Q.スレート屋根を塗り直せば、どのくらい寿命が延びるでしょうか?
A.スレート材が劣化してなければ、5~8年は延びそうです。

Q.スレート材の上にほかの屋根材をカバーすることは可能でしょうか?
A.屋根材によっては可能ですが、詳しくは業者と相談してください。

まとめ

今回はスレート屋根のメリット・デメリット、メンテナンス方法などを紹介しました。スレート材は広く使われている分、メンテナンス方法もたくさんあります。スレート屋根の状態をよく確認し、業者と相談して最適なものを選びましょう。

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