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カーポートの選び方が知りたい! 選び方のポイントや設置の依頼先は?

どんなカーポートを選べばいいのか分からずに悩んでいる方は多いでしょう。カーポートは気軽に購入・設置できるものではないため、慎重に選ぶ必要があります。合っていないカーポートを選べば、選び直す手間や再び設置するための費用がかかる恐れがあるのです。そこで、本記事では、カーポートの選び方を解説します。

  1. カーポートにはどんな種類があるの?
  2. カーポート選びの失敗例は?
  3. カーポートの選び方は?
  4. カーポート設置を依頼する方法と注意点
  5. カーポートの選び方に関してよくある質問

この記事を読むことで、今の家にぴったりなカーポートを選ぶことができます。悩んでいる方はぜひチェックしてください。

1.カーポートにはどんな種類があるの?

まずは、カーポートの主な種類をチェックしておきましょう。

1-1.収容できる車の台数とサイズ展開

カーポートには、収容できる車の台数によって幅広いサイズが展開されています。どのような家庭にもマッチできるサイズ展開は1台用です。1台用の一般的なサイズだとしても、車の大きさによって選ぶことができます。2~3台用以上の複数台用のカーポートはもちろん、車と自転車やバイクを同時に保管できるサイズもあるのです。カーポートを選ぶ前に、車を何台収容したいのか、ほかに収容したいものはあるのか確認しておきましょう。

1-2.駐車の仕方によって変わるカーポート

カーポートの種類は、駐車の仕方によって並列駐車用と駐車複数台用の種類に分けることができます。基本は、両端までの梁(りょう)が一体になりスッキリとした印象のタイプです。片流れカーポートを中央で連結された2台用カーポート「M合掌」や、中央に柱をまとめてY字型に設置した「Y合掌」などがあります。また、複数台用カーポートはさまざまな組み合わせがあり、住まいに合わせたものの設置が可能です。見た目で雰囲気も変わるため、全体的なデザインのバランスも考慮しましょう。

1-3.屋根の支持方式で異なる種類

屋根の支持方式にもさまざまな種類があり、それぞれで柱の位置が異なります。主な支持方式の種類は以下のとおりです。

  • 片側支持タイプ:片側に柱を集約し使い勝手がいいコストパフォーマンスに優れたタイプ。限られた駐車スペースを最大限に活用できる特徴がある
  • 両側支持タイプ:特殊支持タイプでシンメトリーなデザインが特徴的。高い安定感がある両側支持タイプで、積雪などに有利な形状となっている
  • 総力支持タイプ:駐車スペースの後ろ側に柱が立つ特殊な形状。車庫入れに必要な空間が確保でき、駐車がスムーズに行える

2.カーポート選びの失敗例は?

カーポート選びの失敗例を把握することで、失敗を未然に防ぐことができます。

2-1.よくあるのはサイズ間違い

カーポート選びでよくあるのは、サイズ間違いです。車のサイズ(横幅・全長・高さ)を間違えて施工してしまったことで、駐車しづらくなったケースがあります。このような失敗を防ぐために、施工業者は必ず所有している車の種類や台数・サイズなどを入念に聞くのが当たり前です。けれども、悪徳業者は細かく聞かず、依頼者が選んだカーポートをそのまま設置してしまうので失敗するはめになります。サイズ間違いを防ぐためには、車の台数・車種・サイズをしっかり把握することが大切です。

2-2.強度と設置場所を間違える

サイズ間違いのほかに、カーポートの強度と設置場所を誤った失敗例があります。すべてのカーポートには、耐風圧と積雪強度が表示されていますが、この2点はカーポートの設置場所と密接な関係があるので注意が必要です。台風や大雪など自然災害時には、カーポートが損害を受けることが多々あります。このことをきちんと検討しなければカーポートが耐えきれられなくなり車に悪影響を及ぼす自体になってしまうので要注意です。

2-3.敷地状況と隣家との関係に合っていないカーポート

カーポート選びでの失敗例はカーポート自体の問題だけではありません。敷地状況と隣家との関係や範囲をきちんとチェックしておかなかったせいで近隣トラブルに発展したというケースが多々あります。公道や隣家にまでカーポートが突き出してしまったり、建物のデザインと合っていなかったりと、誤った選び方をしてしまうのです。近隣トラブルは後々やっかいな状況になるため、未然に回避することが大切になります。

3.カーポートの選び方は?

では、具体的にどのようなポイントに重視してカーポートを選べばいいのでしょうか。主な選び方のポイントを4つ紹介します。

3-1.カーポートのサイズで選ぶ

まず大切にしておきたいのは、カーポートのサイズを駐車する車のサイズ(幅・長さ・高さ)に合った最適な種類を選ぶことです。カーポートは高額な商品ですが、節約のために少し窮屈なサイズを選ばないようにしてください。車のサイズよりも少し余裕のあるサイズを選ぶのが良いとされています。また、カーポートの寸法より大型の車に関しては、延長タイプまたは縦連棟タイプなどでの対応になるでしょう。

3-2.駐車しやすさが左右される間口のサイズ

カーポートから車を出し入れする際は、基本的に曲線的な動きをすることが多くなります。駐車のしやすさを決めるのは、間口のサイズです。車体の幅はもちろんのこと、前面道路の道幅や車の回転半径などもしっかりと考慮しながら間口サイズを決めてください。車のサイズよりも余裕のあるカーポートのサイズを選ぶことと同じく、間口サイズも余裕をもたせることが重要です。素人が考えるのは少し困難なところがあるため、カーポートの販売店や施工業者と話し合いながら決めるといいでしょう。

3-3.駐車スペース・前面道路との位置関係

カーポートの駐車スペースは、前面道路との位置関係でななめ・並行・直角という3種類に分けることができます。前面道路との位置関係をしっかりと把握した上で、カーポートを選んだほうがいいでしょう。車の保有台数や敷地条件などによっても異なるため、間口サイズも考慮してください。また、車のサイズでカーポートを選ぶべきと説明しましたが、敷地に合わせることも大切です。実際に、敷地に合わせて大きめのカーポートを設置したほうが使い勝手が良くなります。

3-4.駐車台数・デザイン・強度で選ぶ

駐車台数・デザイン・強度にも注目してカーポートを選びましょう。建物と雰囲気がぴったりになるよう、デザインにもこだわるべきです。予算内で済ませるために安さを重視する方がいますが、建物や景観とマッチしたデザインでなければ違和感を覚えることになります。また、前述したように、カーポートは外に設置するものなので強風や雨風などに強いものを選ばなければなりません。長く使い家に近い場所に設置するからこそ、安心で安全な強度のものを選びましょう。

4.カーポート設置を依頼する方法と注意点

では、カーポートの設置を依頼する方法と注意点などについて解説します。

4-1.カーポートの設置に長(た)けた業者を選ぼう

施工業者に依頼する際は、なるべくカーポートの設置に長けた業者を選んでください。自分の家にあったカーポートを選び、適切に設置できるかは業者の腕にかかっています。実際に、「設置してもすぐに壊れた」「誤った場所に設置してしまった」というトラブルが起きているので業者選びは要注意です。トラブルを未然に防ぐためには、以下のポイントに注目して業者を選びましょう。

  • スタッフの対応が丁寧でスピーディーか
  • カーポートの種類や設置方法について詳しく説明してくれるか
  • 親身になって話を聞き、より良いアドバイスをしてくれるか
  • さまざまなリフォームの実績を持っているか
  • 施工事例がホームページ等に記載されているか
  • 無料見積もりや無料相談を受けつけているか
  • 見積書の内容が細かく記載されているか

静岡を中心にリフォームを行っているテンイチでは、無料相談を受けつけているのでお悩みの方は1度ご相談ください。

4-2.カーポートの設置費用は約50万円~

設置するカーポートの種類や設置場所にもよりますが、カーポートの設置にかかる総合費用は約50万円~となるケースが多いようです。そもそも、カーポートの本体価格が1台用で約30万円~と高額な傾向にあります。それに加え、基本取り付け費用に約5万円~、現場合わせカット費用に約1万円~など諸々(もろもろ)の工事に約6万円かかるのです。できるだけ費用を抑えたい方は、予算と比べながら業者との話し合いでカーポートの種類を決めたほうがいいかもしれません。

4-3.カーポートの周囲にコンクリートやフェンスなどの外構設備を設置する

場合によっては、カーポートの周囲にコンクリートやフェンスなどの外構設備を設置することができます。たとえば、駐車場の地面をコンクリートにする場合は、カーポートの設置後にコンクリートを打設することになるのです。そのため、支柱設置のためのつり工事は発生しませんが、打診工事に約2万円追加されることになります。フェンスの価格や工事代もかかってしまうため、しっかりと見積書を確認することが大切です。

5.カーポートの選び方に関してよくある質問

カーポートの選び方に関する質問を5つピックアップしてみました。

Q.耐積雪の強度はどのくらい?
A.カーポートの積雪強度は、一般地域用・積雪地域用・豪雪地域用の3種類が用意されています。ほとんどのカーポートはすべて標準仕様となっており、耐積雪強度が20cm以上です。全国の約半数の地域は積雪量が0~20cmとなっていますが、積雪が30cm以上の積雪地域や100cm以上となる豪雪地域は注意しなければなりません。雪下ろしの目安にした積雪強度数値を参考にして、最適な種類を選ぶ必要があります。

Q.車のサイズを考慮する際のポイントは?
A.現在、保有している車の台数はもちろんのこと、将来的な変化も予測しておかなければなりません。特に、現在の保有台数が1台の場合、家族が増えることで車の保有台数が増える可能性があります。将来的に買い替えをし、車のサイズが大きくなるかもしれません。そのたびにカーポートを買い替えていると設置費用がかかるため、今後のライフスタイルや家族構成の変化などにも十分に考慮して選ぶことが大切なポイントとなります。

Q.カーポート選びでつい忘れてしまうポイントは?
A.照明・カーゲートなどのセキュリティー機能面です。周辺の環境によっては、防犯性能も高めておく必要があります。夜間は暗がりになりがちなので、カーポートの天井や柱部分に証明などを組み込むことで、車の出し入れがしやすく防犯対策にもつながるでしょう。照明にはセンサータイプやダウンライト・省エネ効果が高いLEDなどもそろっているので、デザイン性と併せて選んでください。カーゲートとの組み合わせで選ぶのも大切なポイントです。

Q.カーポートに必要な機能は?
A.常に紫外線にさらされることになるため、熱線遮断もしくは吸収機能を持っているタイプにするのも大切なポイントです。これらの機能がついているカーポートなら熱線がカットできるため、真夏の太陽光線下でも車内の温度上昇を抑えることができます。また、ポリカーボネートと呼ばれる素材のカーポートを使えば、紫外線をカットし塗装の色あせやシートの日焼けなども防ぐことが可能です。

Q.カーポートの設置で注意しておきたいことは?
A.隣接する屋外設備との距離を確保する・車が十分カバーできるサイズを選ぶことなどです。特に、強い風や地震など自然災害の影響で外壁や樹木に接触し、傷を作る恐れがあります。カーポートのサイズがギリギリになってしまうと、周囲にあるものと触れ合いトラブルに発展することもあるので要注意です。車の車幅によっては、カーポートの屋根が完全に車をカバーできないこともあるため、少々費用が高くなっても必ず車全体がカバーできる種類を選んでください。

まとめ

カーポートの選び方で押さえておきたいポイントは、柱の位置と高さ・境界線などです。屋根がつくことで便利なカーポートですが、柱があることで駐車しづらくなってしまいます。利便性を高めるためにはただ設置するのではなく、設置場所や駐車の流れや道路との距離・角度など、さまざまな点を考慮するのが大切です。設置のために依頼する業者は、できるだけ実績があるところを選んでください。実績がある優良業者なら、ぴったりなカーポートを選ぶことができるでしょう。

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