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古い家が寒い原因は? 寒さ対策やリフォームのポイントなどを徹底解説


古い家が寒いのはなぜなのでしょうか。「寒くてたまらない」「古い家の寒さ対策が分からない」など、寒さ対策やリフォームで頭を抱えている人は多いはずです。まずは古い家が寒い原因を把握し、効果的な寒さ対策を見つけることが大切なポイントとなります。

本記事では、古い家が寒い原因やリフォームなどについて解説しましょう。

  1. 古い家が寒い原因は?
  2. 家が寒いことによる問題点
  3. 古い家の寒さ対策方法
  4. 寒さ対策のリフォームと補助金・減税
  5. 寒さ対策に関してよくある質問

この記事を読むことで、古い家の寒さ対策が分かります。悩んでいる方はぜひ参考にしてください。

1.古い家が寒い原因は?

最初に、古い家が寒い原因をチェックしておきましょう。

1-1.入り込んでくるすき間風

古い家が寒い大きな原因は、入り込んでくるすき間風です。現在の戸建て住宅は、高気密化によってすき間風が入らないような仕組みになっています。けれども、古来の日本家屋はすき間風が入りやすい構造になっているのです。小さなすき間から冷気などが入り込むと、一向に室内が暖まりません。また、外の冷気が窓から伝わることもすき間風と表現します。築年数が古い家であるほどすき間風が多くなり、冷気がどんどん室内に入ってくるというわけです。経年劣化が原因で建物のあらゆるものがへこんだり、ゆがんだりすると、さらに冷気が入ってしまいます。

1-2.コールドドラフト現象

コールドドラフト現象が原因で、古い家は新しい家よりも寒い傾向があります。コールドドラフト現象とは、冷気は下へ、暖気は上にいくという空気の動きです。この現象が起こることで自分が生活している範囲が寒いという状態になってしまいます。コールドドラフト現象を防ぐためには、上にいきやすい暖気をいかに留(とど)まらせるかが大きなポイントとなるでしょう。ただし、建物自体が冷えてしまっている場合は、部屋は暖かくなりにくいので注意が必要です。

1-3.断熱がうまくできていない

古い家が寒くなる原因は、断熱がうまくできないこともあります。床・屋根裏・窓から外の冷気が室内に入り込みやすいといえるでしょう。断熱対策をきちんと施していればいくぶんかは寒さが和らぎますが、古い家はきちんと寒さ対策を行っていないケースがほとんどです。自分で断熱材を取り入れている方もいますが、うまく断熱材の効果が出せていない可能性があります。寒さ対策を行うには、自分でするよりもプロの業者に依頼したほうが安心です。

2.家が寒いことによる問題点

ここでは、家が寒いことによる問題点をいくつか紹介します。

2-1.快適な生活ができない

家が寒いと快適な生活を送ることができなくなります。前述したように、エアコンやストーブなどの暖房器具をフル活用しても一向に部屋が暖まりません。まずは、外からの冷気が室内に入り込まないように家全体で寒さ対策を行う必要があります。常に家が寒い状態では、しっかりと睡眠をとることもできなくなるでしょう。最初は問題がないように感じるかもしれませんが、次第に体調が悪化し、風邪を引いたりウイルスに感染したりします。体調にも大きな悪影響を及ぼすことになるでしょう。

2-2.家の劣化を放置することになる

古い家はあちこちからすき間風が入り込んできますが、家の経年劣化や老朽化が原因になっていることが多くあります。きちんと対策を施しておかなければ、劣化を放置することになるのです。その結果、建物の耐久性が低くなり、台風や地震などの自然災害の被害を受けやすくなってしまいます。また、リフォーム費用や修繕費用が高くなるのもデメリットの1つです。劣化症状を放置すればするほど費用が高額になるため、早めにリフォームや寒さ対策を行うようにしましょう。

2-3.暖房費用が高くなる可能性も

断熱がしっかりと行われていない古い家は、暖房費用がかさむ傾向があります。室内を暖めても冷気がどんどん室内に入り、暖かい空気が外へと逃げていってしまうからです。暖房をフル活用しても部屋を暖めることができず、暖房費用がかさむだけの無駄づかいになってしまいます。逆に、古い家でも、暖房対策をきちんと行えば、暖房費用の節約も可能となるでしょう。

3.古い家の寒さ対策方法

それでは、古い家の寒さ対策はどのようにすればいいのでしょうか。主な方法を紹介します。

3-1.断熱・日射・気密の3つのアプローチ

経済産業省資源エネルギー庁のホームページをチェックすると、住宅の室温を変動させないためには、断熱・日射・気密といった3つのアプローチが大事だと説明されています。暖めた空気を家の外に逃がさないように、太陽光を積極的に取り入れたりするなどです。ただし、日当たりが悪い立地の場合は日射に関するアプローチを取ることができないでしょう。そこで、注目してほしいのは、残りの断熱と気密です。冷気が入りやすい窓や屋根裏などをしっかりと断熱したり、空気が逃げないように気密化したりすることで建物の寒さ対策につながります。

3-2.窓や屋根裏から温度の流出を抑える

主な断熱方法としては、窓や屋根裏から暖かい空気の流出を抑えるリフォームがあります。たとえば、屋根裏に断熱材を入れることです。古い家の多くは断熱材が入っていないと思うので、導入するだけでも室内の暖かい空気を維持できるようになるでしょう。冷気が入ってきやすいのは屋根裏のほかに窓があります。窓の断熱はとても大切な要素だといわれており、いかに冷気を室内に取り入れないようにするかで快適な生活が左右されることになるでしょう。簡単な方法としては、ガラスに断熱用のシールを貼ったり、断熱効果があるカーテンに変えたりする方法があります。窓自体を、断熱仕様に変えるリフォームも人気です。

3-3.窓のサッシなどすき間にテープを貼る

古い家の寒さ対策として、窓のサッシなどにできたわずかなすき間をテープで埋める方法があります。わずかなすき間でも冷気が侵入したり、暖かい空気が逃げたりしてしまうものです。窓の修理をリフォーム業者に依頼することもできますが、急を要するケースはホームセンターで売られているテープを使うことをおすすめします。リフォーム業者の工事が始まる前までに、テープで外からの冷気の侵入を防ぐことができるでしょう。

4.寒さ対策のリフォームと補助金・減税

寒さ対策の具体的なリフォーム内容と補助金・減税制度について解説します。

4-1.手軽な値段でできるガラスやサッシ交換

寒さ対策のリフォームは費用が高いと思われがちですが、内容によっては手軽な値段でできるプランもあります。たとえば、ガラス交換やサッシのみの交換などです。特に、窓のサッシがゆがんでいる・すき間があるという場合は、ガラスとサッシの交換をおすすめします。最近では、断熱性に特化したガラスや窓もあるため、素材によっては断熱効果が大いに期待できるでしょう。リフォーム内容ごとの費用は以下のとおりです。

  • ガラス交換:約2万円~
  • サッシのみの交換:約3万円~
  • カバー型サッシの交換:約10万円~
  • はつり工法のサッシ交換:約30万円~

4-2.壁・屋根の断熱リフォーム

寒さ対策のリフォームとしてよく選ばれるのが、壁・屋根のリフォームです。一般的に、住宅の屋根からは5%、換気扇や外壁からは15%の空気が出入りしているといわれています。つまり、壁と屋根の断熱リフォームを行えば、20%の空気の出入りを抑えることができるというわけです。絶対というわけではありませんが、断熱効果は期待できるでしょう。なお、壁や屋根を断熱リフォームする場合は、内側に断熱材を入れるか外側から施工するか2つの方法があります。施工方法によって費用は大きく異なりますが、一戸建ての壁全体にリフォームを行う場合は300万~500万円ほどかかるでしょう。

4-3.床下の断熱リフォームも人気

壁や屋根だけでなく、床下の断熱リフォームも寒さ対策として人気があります。住宅の床下からは約7%のすき間風があるといわれているため、断熱リフォームを行うことで冷たい空気の侵入を防ぐことができるでしょう。また、足裏は熱が伝わりやすい部分なので、床下が暖かいと体全体が温まります。床冷えで悩んでいる方には、床下の断熱リフォームがおすすめです。費用は範囲によって異なりますが、1㎡あたり4,000~8,000円が目安になるでしょう。

4-4.断熱リフォームは補助金・減税が利用できる!?

断熱リフォーム(省エネリフォーム)を行うことで、自治体の補助金・減税制度が利用できる可能性があります。自治体によって、補助金や減税を受けるための条件が大きく異なるので注意が必要です。また、自治体だけでなく国が出している補助金もあります。たとえば、「高性能建材による住宅の断熱リフォーム支援事業」や、「次世代省エネ建材支援事業」などです。さらに、条件を満たせば、長期優良住宅化リフォームの補助金を活用することもできるでしょう。それぞれ条件や補助金の金額が異なるため、自治体や国のホームページ等を確認してください。

5.寒さ対策に関してよくある質問

寒さ対策に関する質問を5つピックアップしてみました。

Q.家が寒いと起こりやすい事故は?
A.家が寒いとヒートショックの危険が高まります。ヒートショックは急激な温度の変化によって血圧が急に変わり、失神・脳梗塞(のうこうそく)・不整脈などを引き起こす現象のことです。寒暖差のある室内で起こりやすい現象で、高齢者だけでなく若い人たちの発症率も高くなっています。急な血圧の上昇が脳卒中や心筋梗塞につながり、命を落とす危険もあるのです。

Q.風呂場も断熱リフォームをしたほうがいいのか?
A.急激に温度が変化しやすい風呂場だからこそ、断熱リフォームをすべきです。前述したヒートショックは、寒い脱衣所や風呂場で服を脱ぎ、湯船の中で温まるという急激な血圧の変化によって起こりやすくなります。古い家+寒い冬は温度差が大きくなるため、冷えやすい場所は特に断熱リフォームや寒さ対策を行うことが大切です。ヒートショックのリスクが高い高齢者や生活習慣病の方がいる家庭は断熱リフォームを施したほうがいいでしょう。

Q.断熱材がうまく機能していない理由は?
A.断熱材が水分を含み壁から剝がれ落ちていたり、断熱材がカビていて効果を発揮していなかったりすることが考えられます。30年以上前に建てられた古い住宅は、そもそも断熱材が入っていないケースが多いでしょう。断熱材を導入していても経年劣化によってうまく機能していない可能性が高いため、1度リフォーム業者に相談することをおすすめします。

Q.部屋を効率的に暖める方法は?
A.サーキュレーターや扇風機を使う方法があります。サーキュレーターは上にたまりやすい暖気と、下にたまりやすい冷気を循環させる役割を持っている電化製品です。サーキュレーターを暖房器具と併せて使うことで、冬場は効率よく部屋を暖めることができるでしょう。それでも、寒い場合は、断熱リフォームを検討すべきです。寒い原因が分からない場合は、リフォーム業者に相談してください。

Q.リフォーム業者選びのポイントは?
A.要望を聞き入れてくれるか・いろいろなリフォームプランを提案してくれるか・見積書の内容が具体的に記載されているかなど、さまざまなポイントをチェックしてください。複数の業者を比較することで、それぞれの特徴が分かります。悪徳業者を見極める大切な要素にもなるのです。静岡県を中心にリフォームを行っている株式会社テンイチは無料相談を受けつけています。不安を抱えている方は、ぜひ1度お問い合わせください。

まとめ

古い家が寒い原因は、窓や屋根裏から侵入するすき間風・冷気です。築年数が経過しているほど、あちこちが劣化して外の冷気が入り込みやすくなっています。まずは外からの冷気をふさがなければなりません。どこから冷気が入ってくるのか確認した上で、断熱リフォームなどの寒さ対策を行いましょう。自分で断熱材を入れたり、窓に断熱シートを貼ったりできますが、それでも室内が寒い場合は、リフォーム業者に相談してください。原因を突き止めて効果的な寒さ対策を行うことができるでしょう。自分で対策をするよりも安心です。