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すぐにできる空き巣対策は? 〜手口や被害に遭いやすい家の特徴〜

「最近の空き巣手口はどんな傾向があるのか」「自分で簡単にできる対策とは?」など、空き巣の防止策などで悩んでいる方は多いでしょう。ちょっとした不注意で空き巣被害に遭い、大損害を被ることがあります。常に空き巣に対する危機感を持ち、自分でできる対策を施すことが大切です。

本記事では、空き巣でよくある手口や対策などを解説します。

  1. 空き巣の手口は?
  2. 空き巣に遭いやすい家の特徴は?
  3. すぐにできる空き巣対策
  4. リフォームによる防犯対策
  5. 空き巣に関してよくある質問

この記事を読むことで、有効な空き巣対策やリフォームによる防犯対策などが分かります。気になっている方はぜひ参考にしてください。

1.空き巣の手口は?

まずは、空き巣の手口や最近の傾向をチェックしておきましょう。

1-1.空き巣の侵入経路は約半数が窓

空き巣の侵入経路のほとんどは、窓です。鍵を締めていても窓を割られて侵入されたり、ドアの鍵を壊されたりと空き巣被害の内容は幅広い傾向があります。「窓を制する者は防犯を制する」といわれているほど、室内に入る経路はきちんとした対策を施しておかなければなりません。つまり、しっかりと窓の防犯対策を施しておけば、空き巣被害を未然に防ぐことができます。ちなみに、窓の次は玄関や勝手口などの出入り口が犯人の侵入経路です。外部とつながる場所は、防犯対策に力を入れるべきだということが分かります。

1-2.空き巣被害が心の被害になることも

居住者の留守を狙って家に入り、金品を盗み取ることを空き巣といいますが、空き巣被害は金銭面による被害だけでなく、心の被害を受けるケースもあります。横浜市の空き巣被害では、洗面所の窓から面格子を外され侵入された事件がありました。盗られたのは現金のほか、大切な夫の形見から思い出深いアクセサリー類まで1つ残らず根こそぎ奪われてしまったのです。価値が高い金品のみならず、大切な思い出の品まで失ってしまった悲しみはとても大きいものでしょう。

2.空き巣に遭いやすい家の特徴は?

では、空き巣の被害に遭いやすい家にはどんな共通点があるのでしょうか。

2-1.平屋建てと2階建ての個人宅

最も空き家に狙われやすい家は、平屋建てと2階建ての個人宅です。2種類の家に共通しているのは、逃げやすい構造になっていることでしょう。特に、平屋建ては1階だけなので逃げやすく、住居者が戻ってきたらすぐに気づくことができます。平家で個人宅、さらに日中は誰もいないといった状況は、まさに空き巣に入りやすい条件が整っているといえるでしょう。開口部であるベランダや縁側が大きく入りやすい家も注意が必要です。入るまでに5分かかると約7割の犯人は諦めるといわれているため、入りやすい家が狙われやすいのでしょう。

2-2.周囲の住人の関心が低い家

どれだけ入りやすい住宅でも、近隣住民との交流が深かったり、人が行き来している場所に建っていたりする家をあえて狙う犯人はいません。入りやすさはもちろん、周囲の住人の関心が低い家かどうかもポイントとなります。空き巣に狙われやすい家は周囲の住人の関心が低く、交流があまりないところといえるでしょう。また、隣家との距離が離れていたり、日中はほとんど人がいなくなる団地だったりする場合も、空き巣被害に狙われやすい傾向があります。

2-3.古い家ほど狙われやすいので要注意

空き巣被害で注意しておきたいのは、古い家です。新しい家よりも古い家のほうが被害に遭いやすい傾向があり、その理由は家の老朽化にあります。古い家ほど鍵がきちんと施錠できていなかったり、窓ガラスが割れやすくなったりしているものです。そのため、犯人も簡単に室内に入ることができるのでしょう。また、古い家=古いお宝が眠っているというイメージもつきものです。強盗に入りやすい家でもあるため、見た目を意識するのはとても大切な空き巣対策となります。

3.すぐにできる空き巣対策

それでは、自分でもすぐにできる空き巣対策をいくつか紹介しましょう。

3-1.施錠をきちんとすることが基本

すぐにできる空き巣対策としては、施錠をきちんとすることです。自分にとっては施錠をしたつもりでもきちんと鍵がされていなかったり、施錠確認を怠っていたりすることがあります。施錠をしたらきちんと確認することを意識づけましょう。侵入口として使われるのは、今も昔も変わらず窓・玄関といった出入り口であることが多いからこそ、基本となる対策は絶対に必須です。たとえ、階数が高いマンションだとしても、空き巣は無締まりを狙います。高層階だから大丈夫という発想は捨ててください。

3-2.補助錠や防犯フィルムなど防犯グッズを活用する

自分でできる空き巣対策としては、補助錠や防犯フィルムなどの防犯グッズを活用する方法があります。近くのホームセンター等で簡単に手に入れることができますし、初心者でも使い方は簡単です。たとえば、補助錠は、侵入口になりやすい窓の上部または下部に取りつけるだけで、メインの鍵以外に侵入を締めることができます。補助錠を取りつけても窓ガラスを割るような乱暴な空き巣を防ぐ方法としては、窓ガラスが割れにくい防犯フィルムがおすすめです。防犯フィルムを貼るのが難しいという方は、ホームセキュリティーで有名なセコムが防犯フィルム貼りつけサービスを行っているので利用するといいでしょう。

3-3.センサーや防犯カメラを設置する

防犯性をより一層高めたい方におすすめなのが、人が通るとセンサーが反応してライトが点灯するセンサーライトです。夜に空き巣が侵入するのを防ぐ効果が期待できるでしょう。昼間、留守にすることが多い家庭では、防犯カメラの設置をおすすめします。空き巣の犯人は自分の足跡が残ることを嫌うため、防犯カメラが設置されている家は避ける傾向があるからです。たとえ、空き巣被害に遭ったとしても、犯人の足取りをつかむきっかけになるでしょう。自分でも気軽に取りつけられる防犯カメラやセンサーがあるので、ぜひチェックしてください。

3-4.面格子を取りつける

窓からの侵入を防ぐために、面格子を取りつける方法があります。面格子とは、窓枠の外に取りつける建具のことです。住宅の裏側や表通りから死角になっている窓に取りつけると、防犯対策になるでしょう。しかし、前述したように、面格子を外して侵入するケースがあります。面格子を取りつけたから大丈夫というわけではないため、面格子だけでなく内側の施錠をしっかりと行ったり、補助錠を取りつけたりする対策も必要となるでしょう。防犯カメラやセンサーと併用することで、より高い防犯効果が期待できます。

4.リフォームによる防犯対策

徹底的に防犯対策を施したい方は、リフォームがおすすめです。具体的な防犯対策の内容を紹介します。

4-1.窓ガラスを防犯ガラスに変える

比較的、安価でリフォームできる防犯対策には、窓ガラスを防犯ガラスに変える方法があります。防犯ガラスと防犯フィルムのどちらが有効かと悩む方が多いのですが、防犯ガラスのほうが効果は期待できるでしょう。防犯ガラスにもさまざまな種類があり、中間膜が厚いほど防犯性能が上昇します。しかし、ガラス自体が高くなったり、重量が増すので交換自体ができなかったりする点がデメリットです。また、防犯ガラスは強度が増すほど地震などの災害における脱出が難しくなります。そのことをきちんと踏まえた上で防犯ガラスを利用しましょう。

4-2.室内面格子を取りつける

面格子または室面格子は自分で取りつけることもできますが、素人ではやや難しいところがあります。専門業者に取りつけてもらえば、安心して防犯対策ができるでしょう。トイレやお風呂場などの小さな窓も侵入経路になるため、面格子または室内面格子を取りつけてください。また、リフォーム業者の多くは、面格子の種類が豊富にそろっているところもあります。空き巣対策に強い面格子はCP認定マークがついた商品がおすすめです。目が細かいヒシクロス形状の面格子も防犯性能が十分に期待できるでしょう。ただし、ハンドルをくるくる回転させて開ける窓や、外側に開くタイプの場合はスペースの問題で面格子が外づけできない可能性があります。

4-3.マンションは玄関・鍵の交換で対策をする

マンションやアパートなどの集合住宅の場合、防犯対策としてのリフォームが限定される可能性があります。そこで、おすすめしたいのが玄関・鍵の交換です。集合住宅では玄関から侵入することが多いため、ピッキング対策をしたほうがいいでしょう。ピッキングとは、針金状の道具で鍵を開ける方法のことです。できるだけ、ピッキングに時間がかかる種類の鍵を取りつけることで、空き巣に狙われにくくなります。空き巣は開けやすい鍵の家を選びがちなのでピッキングが難しい鍵に交換するのも防犯リフォームの1つです。

5.空き巣に関してよくある質問

空き巣に関する質問を5つピックアップしてみました。

Q.外出時はシャッターや雨戸は閉めたほうがいいのか?
A.シャッターや雨戸があれば、きちんと閉めてから外出することをおすすめします。シャッター・雨戸がしてあるだけで侵入するまで時間がかかるため、ある程度の防犯効果は期待できるでしょう。しかし、賃貸物件などで使用されている簡易なシャッターは簡単に壊されてしまう可能性があります。また、防犯性能が高いシャッターでも閉めていれば犯人に留守であることを伝えることになるでしょう。シャッターや雨戸に頼るのではなく、窓の防犯対策をしっかり行うことをおすすめします。

Q.特に狙われやすい窓の特徴は?
A.周囲から気づかれない、犯人から見て死角になる窓が狙われやすいといえるでしょう。たとえば、物置や庭木など死角になるものが置いてある窓です。エアコンの室外機や脚立・自転車など足場になるものが近くにある窓も狙われやすいので注意してください。実際に、家の周囲を確認して、どこから侵入しやすいのか犯人の立場になって考えることも大切です。

Q.防犯ブザーは効果があるのか?
A.犯人を威嚇する目的としては効果が期待できるでしょう。防犯ブザーはセンサーが窓が開いたことを感知して警報音を発生させるタイプと振動に反応するタイプがあります。どちらも犯人に対する威嚇に有効ですが、すでに侵入された状態でないと発揮しません。そのため、防犯ブザー自体が犯行を防ぐ道具にはならないので注意してください。

Q.ドアの防犯対策は?
A.ドアそのものに穴を開けて内側から施錠する犯人もいるため、警視庁ではドアを二重ロック式にすることを推奨しています。二重ロック式にするのは、ピッキングに強い鍵に変更する方法よりも防犯性能が高くなる対策です。空き巣の犯人は侵入に時間がかかることを嫌うため、強引にこじ開けることが困難になるでしょう。解錠に2倍以上の時間がかかってしまう二重ロック式のドアを選ぶことはないため、未然に犯行を防ぐことができるというわけです。

Q.リフォーム業者選びのポイントは?
A.できるだけ複数の業者を比較することです。最初から1社だけにしぼってしまうと、悪徳業者に引っかかる可能性が高まります。スタッフの対応やスピーディーさ・丁寧に説明してくれるか・リフォームプランの豊富さ・防犯対策リフォームの経験などを比較することで、悪徳業者が見極められるでしょう。また、見積書の内容が細かく記載されているか・無料相談や無料見積もりを行っているかもチェックしてください。静岡県を中心にリフォームを行っている株式会社テンイチでは、無料相談を受けつけています。お悩みの方は1度、気軽にご相談くださいませ。

まとめ

すぐにできる空き巣対策としては、きちんと鍵を閉めることです。玄関や窓などが侵入経路となるため、開けたら閉めるを徹底してください。ほかには、防犯カメラをつけたり、補助鍵を設置したり、防犯フィルムを貼ったりするなどの方法があります。自分でできる対策はたくさんありますが、徹底した対策をしたい方はリフォームがおすすめです。防犯に力を入れたリフォームも可能なので、1度、リフォーム業者に相談してみてはいかがでしょうか。専門的な分野から空き巣対策についてのアドバイスを得ることができます。

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