24時間換気システムとは? 主な種類や導入方法・注意点を詳しく解説!
「24時間換気システムを導入するとよいと聞いたけど、具体的にどんな種類があるのだろう」とお考えではありませんか? 24時間換気システムは、屋内外の空気が自然に循環する仕組みになっています。健康のためにも、いち早く導入しておきたいですよね。しかし、どんな種類があるのか、どんな方法で導入できるのかなど、よく分からないこともあるでしょう。
そこで今回は、24時間換気システムについて詳しく解説します。
- 24時間換気システムとは?
- 24時間換気システムの種類
- 24時間換気システムを導入する方法は?
- 24時間換気システムを使用するときの注意点
- 24時間換気システムに関するよくある質問
この記事を読むことで、24時間換気システムを導入するポイントがよく分かります。まずは、記事を読んでみてください。
1.24時間換気システムとは?
最初に、24時間換気システムとはどんなものかについて見ていきましょう。
1-1.窓を開けなくても換気できる
24時間換気システムとは、手動で窓を開けたり換気扇を回したりしなくても換気できる仕組みです。通常、屋内の空気を入れ替えるためには、手動で窓を開けたり換気扇を回したりする必要があります。しかし、24時間換気システムを導入すれば、24時間いつでも自動で換気している状態になり、常に屋内の空気が循環している状態に保つことが可能です。なお、日本では2003年の改正建築基準法により、すべての住宅に24時間換気システムの導入が義務付けられています。
1-2.24時間換気システムを導入するメリット・デメリット
24時間換気システムを導入すると、以下のようなメリットやデメリットがあります。
メリット
- 換気する手間や労力を節約できる
- 常に新鮮な空気が屋内に循環する
- 結露が発生しにくくなる
- シックハウス症候群の予防になる
デメリット
- 初期費用がかかる
- 換気方式によっては屋外の気温や湿度に影響されやすい
- 24時間ずっと電気代がかかることになる
2.24時間換気システムの種類
24時間換気システムにはどんな種類があるか、主なものを詳しくご紹介します。
2-1.個別換気システムとセントラル換気システム
24時間換気システムは、部屋ごとに管理する個別管理システムと建物全体で管理するセントラル換気システムに分けることができます。
2-1-1.個別換気システム
個別換気システムとは、部屋ごとに24時間換気システムを設置する方式です。主に、部屋ごとに換気扇を取り付けて換気することになります。個別換気システムの主なメリットは、セントラル換気システムより安価に導入可能な点です。
2-2.セントラル換気システム
セントラル換気システムとは、ダクトと各部屋に取り付けた換気ユニットにより換気を行うシステムです。天井裏に換気ユニットが隠れることから、部屋のインテリアに影響を与えずに設置できます。ただし、導入する際の費用が高いことがデメリットです。
2-3.給排気の方式によって3種類に分けられる
24時間換気システムは、給排気の方式によて以下の3種類に分けることができます。
2-3-1.第1種換気システム
第1種換気システムは、給気と排気の両方を機械で行う方式です。3種類の方式の中で、最も簡単に空気を入れ替えることができます。給気と排気の両方を機械で行うため、外気圧と同等に保つことが可能ですが、導入費用が高価なのがデメリットです。
2-3-2.第2種換気システム
第2種換気システムは、給気を機械、排気を自然に行う方式です。第1種換気システムと第2種換気システムの中間の方式といえます。給気を機械で行うため、屋外の空気が強制的に屋内に配給され、その分自然に屋内の空気が排出される仕組みです。ただし、屋外の温度や湿度などの影響を受けやすいため、必ずしも快適な給気がなされるとは限りません。
2-3-3.第3種換気システム
第3種換気システムとは、建物の任意の場所に給気口を設置し、排気を機械で行う方式です。最も普及しているタイプで安価に導入でき、高気密・高断熱の家の換気に向いています。一方、日本家屋などの気密性が低い住宅の場合は、想定したほどの換気効果が得られないこともあるでしょう。
3.24時間換気システムを導入する方法は?
24時間換気システムを導入する方法や信頼できる業者の選び方などを、詳しく見ていきましょう。
3-1.24時間換気システムを導入する流れ
24時間換気システムを導入する流れは、以下を参考にしてください。
- この記事の「3-2.信頼できる業者を選ぶポイント」を参考にして信頼できる業者を選ぶ
- 業者に連絡して現場視察および見積もりを依頼する
- 業者が依頼者の要望や現場視察の内容を元に見積もりを作成し、依頼者に送付する
- 依頼者が見積もりをチェックし、内容に納得できる場合は正式に契約する
- 指定日時に業者がやってきて24時間換気システムの設置工事を行う
- 工事終了後、工事場所や内容について業者から依頼者に説明して完了
3-2.信頼できる業者を選ぶポイント
24時間換気システムの導入は、以下のポイントを満たす業者に依頼すると安心です。
- 24時間換気システムの導入実績が豊富にある
- 丁寧な作業と高品質な仕上がりを提供している
- 現場視察および見積もりは無料
- リーズナブルかつ分かりやすい料金システム
- 希望の工期に合わせてもらえる
- スタッフの感じがよくて顧客からの評判もよい
- 保証やアフターサービスが充実している
なお、当テンイチでも、24時間換気システムの導入実績が豊富にあり、大変ご好評をいただいています。まずは、お気軽に何なりとご相談ください。
4.24時間換気システムを使用するときの注意点
24時間換気システムを利用する際、どんな点に注意すべきか、具体的に見ていきましょう。
4-1.給気口フィルターの掃除や交換をきちんと行う
24時間換気システムは、給気口フィルターの掃除や交換をきちんと行うことが基本です。具体的な掃除方法は、以下を参考にしてください。
- 給気口のカバーを取り外す
- フィルターを取り外して汚れを水洗いする
- フィルターの汚れが完全に落ちたらよく乾かす
- 完全に乾いたフィルターを元に戻してカバーを付ける
より細かな掃除方法については、24時間換気システムの使用説明書などを参考にしてください。
4-2.排気口の掃除も忘れずに行う
排気口の掃除も忘れずに行うことも、大切なポイントです。24時間換気システムで排気する際、排気口が汚れていると、うまく排気できずに屋内の空気がよどんでしまいます。特に、屋内がホコリっぽい状態だと排気口も汚れやすいので、こまめにチェックして掃除しておきましょう。
4-3.業者のメンテナンスを定期的に受ける
24時間換気システムを導入した後は、業者のメンテナンスを定期的に受けることも大切です。24時間換気システムは、文字どおり24時間ずっと稼働しているため、不具合が出やすい状況にあると考えられます。常に快適な状態に維持するためにも、業者のメンテナンスを定期的に受けるようにしましょう。業者のメンテナンスを定期的に受けることで、不具合を早めに発見・対処できることから、24時間換気システムを長く快適に使用できます。
5.24時間換気システムに関するよくある質問
最後に、24時間換気システムに関する質問に回答します。それぞれ参考にしてください。
Q.24時間換気システムを導入中でも窓を開けてよい?
A.構いません。適宜窓を開けて、新鮮な空気を屋内に入れてください。
Q.24時間換気システムを導入すれば感染症にかからない?
A.断言できません。24時間換気システムは常に新鮮な空気が循環するシステムですが、感染症にかからないこととは話が別です。24時間換気システムを導入した後も、そのほかの方法で感染症対策を進めてください。
Q.梅雨に24時間換気システムを使用したら室内が多湿になるのですが?
A.24時間換気システムの方式によっては、屋外の気温や湿度などの影響を大きく受けるため、梅雨などに室内が多湿気味になることもあるでしょう。多湿だと感じる場合は、エアコンの除湿機能を使うなどにより除湿対策を行うことで、快適に過ごすことが可能です。
Q.電気代を節約するために24時間換気システムを停止してもよい?
A.停止してしまうと、24時間換気システムのメリットがまったくなくなってしまいます。確かに、24時間換気システムは稼働中ずっと電気を使用するため、電気代がかかるのがデメリットです。しかし、電気代は1か月数百円程度にとどまります。24時間換気システムによる多くのメリットを考えると、停止してまで電気代を節約するのはおすすめしません。
Q.中古住宅にも24時間換気システムの設置が必要?
A.現時点では、中古住宅に24時間換気システムの設置義務はありません。しかし、鉄筋コンクリート住宅などの気密性の高い住宅は、24時間換気システムの設置をおすすめします。
まとめ
今回は、24時間換気システムについて詳しく解説しました。24時間換気システムを導入すると、24時間換気している状態であり、新鮮な空気を常時屋内に送り込むことができます。屋内で快適に過ごすためにも、シックハウス症候群予防のためにも、早めの導入を検討してください。なお、どんな種類の24時間換気システムがよいかについては、信頼できる業者によく相談してアドバイスを受けるとよいでしょう。