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瓦屋根の修理費用は業者によって変わる? 修理ポイントを解説!

毎日風雨にさらされている瓦屋根は、劣化しやすい傾向があります。どの程度の劣化で修理を行うべきか分からない方は多いでしょう。劣化していることに気づかず、そのまま放置してしまうと雨漏りのリスクが高まります。そのため、瓦屋根の状態がどうなっているか、プロの業者に点検をしてもらうことが大切です。

本記事では、瓦屋根の破損・修理方法などについて説明します。


この記事を書いた専門家

テンイチ 管理部 営業企画課


  1. 瓦屋根の破損について
  2. 瓦屋根の修理方法と費用について
  3. 瓦屋根の修理はどこに依頼したらいい?
  4. 瓦屋根の修理を依頼する際の注意点
  5. 実績と信用のテンイチ
  6. 瓦屋根の修理に関してよくある質問

この記事を読むことで、瓦屋根の劣化症状や業者選びのポイントなども分かります。瓦屋根のことが気になっている方はぜひ参考にしてください。

1.瓦屋根の破損について

瓦屋根が劣化すると、以下のような症状が現れます。

  • 割れ・ひび
  • 剝がれ
  • 漆喰(しっくい)の劣化
  • 瓦のズレ
  • 釘の浮き

それでは、次にそれぞれ具体的な原因をチェックしておきましょう。

1-1.割れ・ひび

瓦屋根の割れ・ひびの原因は以下のとおりです。

  • 経年劣化
  • 飛来物衝突
  • 再塗装をしていない

屋根材は、雨風・日光に常にさらされているので劣化しやすい傾向があります。このような劣化を防ぐためには、定期的な点検や再塗装が必要です。屋根の再塗装は、10年に1度は行ったほうがいいとされています。再塗装をせず放置しておくと塗料が剝がれ、コーキングなども劣化し、最終的にはひび割れが発生してしまうというわけです。また、台風や強風の際に飛来物が衝突して屋根に穴が開いてしまったり、ひび割れが発生したりすることも考えられるでしょう。

1-2.剝がれ

屋根材が剝がれる原因は、以下のとおりです。

  • 強風
  • 経年劣化
  • 釘の浮き

強風や台風の影響で、屋根が剝がれることがあります。その際、すでに劣化がひどくなっている場合もあるので、屋根全体の点検をしたほうがいいでしょう。

1-3.漆喰劣化

瓦屋根の漆喰が劣化する原因は、経年劣化が考えられます。日本瓦は長いものでは寿命が100年だといわれていますが、数十年に一度は修理や修繕が必要です。

1-4.瓦のズレ

瓦のズレが発生する原因は、主に経年劣化と自然災害による衝撃です。瓦は基本的に、寿命が長い屋根材といわれていますが、台風に伴う大雨や強風の影響で瓦がズレたり、ひび割れが起きたりしてしまいます。そこから雨水が浸入してしまうと、雨漏りが起きてしまうので早めの対処が必要です。

1-5.釘の浮き

経年劣化や瓦の膨張によって釘が浮くことがあります。屋根材は釘で固定されていることが多く、経年劣化で釘が浮いてしまうと剝がれやすくなるのです。また、直射日光によって部材が高温・膨張して釘が浮くこともあります。釘が浮いてしまうと瓦が不安定になり、落下しやすくなるので注意しなければなりません。

2.瓦屋根の修理方法と費用について

瓦屋根の主な修理方法は、以下のとおりです。

  • 葺き替え
  • 葺き直し
  • カバー工法
  • 部分修理

全体の修理が葺き替え・葺き直し・カバー工法、一部の瓦だけ交換・補修する場合は部分修理となります。瓦屋根の下地や野地板の寿命は約20~30年なので、瓦自体の寿命や劣化症状と比較しながら瓦屋根の修理方法を決めることになるでしょう。

2-1.葺き替え

葺き替えは、ひび割れ・剝がれなどが広範囲にわたってみられる場合に行います。屋根全体の劣化や、大きな雨漏りなどの問題を根本から解決できることがメリットです。屋根の修理方法の中では最も高額な工事になり、平均的な住宅の場合の費用は120万~220万円となっています。なお、工期は2週間程度です。

2-2.葺き直し

葺き直しは、下地部分だけを修理する方法です。屋根瓦を一度取り外し、ルーフィングや野地板など下地部分だけを修理・交換した後、取り外した瓦をもとに戻します。基本的に、使っていた瓦がまだ使用可能なケースに行われることが多いでしょう。工期は10日前後で、費用は100万~150万円となっています。

2-3.カバー工法

カバー工法は、既存の瓦屋根の上にそのまま新しい屋根材を設置する方法です。そのため、屋根瓦や下地の撤去・廃棄をする必要がありません。屋根材が増える形になり、断熱性・防音性が増す効果が期待できます。しかし、屋根全体の重量が増すことで、耐震性が低下してしまうデメリットもあるので要注意です。なお、費用は100万円かからないこともあり、低予算で瓦屋根を一新することができるでしょう。

2-4.部分修理

部分修理は、狭い範囲の損傷に適した修理方法です。瓦だけでなく、下地の野地板・棟瓦や漆喰などの異常が改善できます。ただし、広範囲にわたって劣化していたり、状態がひどかったりする場合は、葺き替えや葺き直しを選んだほうがいいでしょう。素人では判断できないため、専門業者に相談してください。なお、工期は数日で終わることが多く、費用も低く抑えられます。

3.瓦屋根の修理はどこに依頼したらいい?

瓦屋根の修理の依頼ができるのは、主に以下のような業者です。

  • ハウスメーカー・工務店
  • リフォーム業者
  • 屋根修理の専門業者

それぞれの特徴についてチェックしておきましょう。

3-1.ハウスメーカー・工務店

家を建ててから10年以内の場合は、新築時に依頼したハウスメーカーに相談するといいでしょう。瑕疵(かし)担保責任期間が設けられているため、築10年以内であれば無料で修理してもらえる可能性があるからです。

3-2.リフォーム業者

築10年を経過していたり、屋根だけでなく外壁塗装も考えたりしている方は、リフォーム業者に相談するのがおすすめです。屋根以外の箇所も修理依頼することで、1か所あたりの費用が安くなる可能性があります。

3-3.屋根修理の専門業者

以下のような悩みがある方は、屋根修理の専門業者に相談してみてください。

  • 雨漏りや屋根の破損が気になる
  • 屋根の気になる箇所だけを修理してほしい
  • 目立った雨漏り被害はないが、屋根の点検をしてほしい

4.瓦屋根の修理を依頼する際の注意点

瓦屋根の修理を依頼する際、注意点が3つあります。

  • 訪問業者は避ける
  • 複数の業者に見積もりを依頼する
  • 自社施工の会社を選ぶ

4-1.訪問業者は避ける

いきなり家に訪問してきては「瓦が破損しているので、すぐに修理しないと危険です」と語る業者は危険です。こうした訪問業者は詐欺の可能性がとても高く、必要ない工事をすすめられる可能性があります。訪問業者によるトラブルが相次いでいるため、インターホン越しに断る勇気を持ちましょう。

4-2.複数の業者に見積もりを依頼する

最初から1社にしぼるのではなく、複数の業者に見積もりを依頼することが大切です。見積もりを依頼する際は、以下のポイントを把握しておきましょう。

  • 具体的な工事内容が記載されているか
  • 工程が細かく記載されているか
  • 他社よりも高すぎる・安すぎることはないか
  • 対応が丁寧でスピーディーか

4-2-1.具体的な工事内容が記載されているか

見積もりの工事内容で、ただ「一式」と表記されていて詳細が分からない業者は危険です。細かい数値がない・工事内訳や説明がない見積もりはトラブルになってしまう恐れがあります。優良な業者であれば、工事内容だけではなく使う瓦の商品名・工事面積・瓦の枚数も記載しているものです。できるだけ、詳しい見積書を提示する業者を選んでください。

4-2-2.工程が細かく記載されているか

工事面積もすべて「一式」となる業者は信頼できません。特に、葺き替えの工程には、主にルーフィング・下地処理・仕上げ処理があり、細かくするとさらにたくさんの工程に分かれています。多くの業者は、葺き替えの場合、どのような工程でどのくらいの費用がかかるのか見積書に記載しているのでチェックしてください。

4-2-3.他社よりも高すぎる・安すぎることはないか

複数の業者から見積もりを出してもらったとき、価格が高すぎたり安すぎたりする業者には依頼しないようにしてください。どうしても気になる場合は、なぜその価格になるのか説明を求めることが大切です。的確な回答であれば納得できますが、説明もなしに価格の安さを売りに出している業者は悪徳業者の可能性があります。

4-2-4.対応が丁寧でスピーディーか

業者の中には、返信スピードが遅かったり、スタッフの対応が悪かったりするところがあります。悪質な業者ほどスタッフの対応が悪く、返信が遅い傾向があるので要注意です。こちらの要望にきちんと応えてくれているのか、どのような質問でも分かりやすく説明してくれるか確認しておきましょう。

4-3.自社施工の会社を選ぶ

どの業者に依頼すればいいのか悩んでいる方は、プランの提案から工事まで自社で行っている会社を選ぶといいでしょう。スピーディーに修理を終わらせることができますし、トラブルのリスクも回避できます。ハウスメーカーなどは、依頼だけを受けて工事は下請けに任せるケースが多いのです。下請け任せにする業者は、工事品質の低下が不安視されるため、自社施工の業者に依頼したほうが安心できます。

5.実績と信用のテンイチ

テンイチは、静岡県内を中心にリフォーム業を行っています。地域に根づいたリフォーム業者で、長年の実績を誇っているのが特徴です。充実したアフターサービスや保証制度もあり、会社としての基盤がしっかりとしているので、お悩みの方はぜひ一度ご相談ください。それでは、テンイチの特徴を具体的に紹介していきましょう。

5-1.アフターサービスが充実している

お見積もりからアフターケアまで、すべて同じ担当者が受け持ちます。担当者変更による引き継ぎミスなどを防止し、お客様からいただいたご希望を細かくリフォームプランに反映しているのでご安心ください。当日に工事を行う職人の多くは専属の従業員なのも信頼が厚いです。

5-2.安心の保証・保険制度

工事には、すべて最長10年の保証がつきます。屋根工事なら10年間というように、保証期間をリフォーム内容によって設定し、保証書も存在しているので安心です。お引き渡し前には丁寧な完了検査もあり、万一のトラブルに備えて損害保険会社とも契約を結んでいます。

6.瓦屋根の修理に関してよくある質問

瓦屋根の修理に関してよくある質問を5つピックアップしました。

Q.瓦屋根の修理費用が業者で違うのはなぜ?
A.工事の費用以外にも、足場代や職人の数などで上下することが大きな理由です。修理費用に大きな違いがあれば、その業者に理由を尋ねてみるといいでしょう。丁寧に説明してくれる業者なら安心できますが、理由を説明しない業者は悪徳業者の可能性があります。

Q.立地条件で工事内容や費用が高くなるのは本当?
A.材料の搬入・搬出が難しい立地では、人手がかかることで割高になるケースがあります。不安な方は、事前に見積もりを依頼し、どのようなケースで費用がかかるのか確認しておくといいでしょう。

Q.屋根工事における瓦割りとは?
A.屋根に瓦を葺く際、ちょうどよく収まるように計算し、それをもとに屋根の大きさを設計することです。きちんと計算しなければズレが生じてしまい、施工に余計な時間がかかったり仕上がり自体にも影響が出たりすることがあります。瓦によっては瓦割りをせず、屋根の大きさに合わせて瓦をカットしたり、加工したりすることもあるのです。

Q.瓦屋根の修理を依頼してからの流れは?
A.一般的な流れは、以下のとおりです。

  1. 屋根の状態をチェックする
  2. 依頼者からの要望を聞き、見積もりが提示される
  3. 見積もりに納得したら契約して工事開始
  4. 工事完了後、業者と一緒に最終確認

前述したように、見積もりで疑問点や不安要素があれば、必ず質問をして納得してから依頼することが大切です。たとえ、部分補修になったとしても、書面で契約を交わしてください。

Q.修理費用を最小限に抑えるコツは?
A.なるべく早めに修理を依頼することです。劣化症状を放置するほどに状態が悪化してしまい、大がかりな工事が必要になります。修理範囲が広くなったり、下地補修が必要になったりするほど費用が割高になるので、早めに修理を行うこと、定期的にメンテナンスをすることが大切です。

まとめ

瓦屋根は、普段からどのような状態になっているのか、素人ではなかなか確認できません。だからこそ、屋根の修理工事を請け負っている業者へ依頼し、定期的に点検をしてもらうことが大切です。瓦の寿命は100年以上だといわれていますが、定期的に点検を行い、必要なときに修理することで、より長持ちします。


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