お風呂の寿命はどのくらい? 故障の前兆や交換時期・方法などを解説!
ユニットバス・システムバスなど、お風呂にもさまざまな種類があります。具体的な寿命や交換時期は、使用している素材などで異なりますが、故障前に何らかの前兆がやってくるものです。
前兆を知らずに使い続けていると、突然壊れて使えなくなってしまいます。急な故障で困らないように、お風呂の寿命をしっかりとチェックしておかなければならないでしょう。
本記事では、お風呂の寿命や交換タイミングなどについて解説します。
この記事を書いた専門家
テンイチ 管理部 営業企画課
この記事を読むことで、お風呂の寿命と交換タイミング・リフォーム方法などが分かります。交換・リフォームを検討している方は、ぜひチェックしてください。
1.お風呂の寿命はいつごろか?
まずは、お風呂の平均的な寿命をチェックしておきましょう。また、故障の前兆やそのほか注意しておきたい箇所についても説明します。
1-1.浴槽の寿命は約20~30年
お風呂の寿命は、浴槽の耐用年数で考えるケースがほとんどです。浴槽の平均寿命は、約20~30年といわれています。けれども、あくまで目安であり、使用頻度や使い方によっては10年で寿命が訪れることもあるでしょう。掃除やメンテナンスをしっかりしていないと、寿命はもっと短くなってしまいます。寿命を迎えたかどうか自分で判断できないときは、以下のポイントに注目してみてください。
- コーキング部分が劣化しているか
- 取れないカビや進行しているサビがあるか
- 排水口から嫌なニオイがするか
- 壊れたパーツの販売が終了しているか
1-2.故障の前兆をチェックしよう!
お風呂が故障する前に、何らかの不具合や前兆が起こるものです。一体どのような前兆が起きるのか、よくある故障の症状をチェックしておきましょう。主な前兆は以下のとおりです。
- 掃除をしてもカビが取れない
- 嫌なニオイが除去できない
- 壁や床に目立つヒビ・サビが発生している
- 掃除をしても排水口が流れづらい
- シャワーの温度調整が利きづらい
- 換気扇の利きが悪い
少しでも不具合のサインがあれば、見逃さずに修理業者やリフォーム業者へ相談したほうがいいでしょう。事前に相談することで、費用を最小限に抑えることができます。
1-3.寿命を延ばす3つのポイント
お風呂の寿命を延ばすために、自分でできることは3つあります。
1つ目は「こまめに掃除すること」です。基本的に、お風呂を使った後は掃除を心がけてください。こまめに掃除をすることで汚れをためず、排水口のニオイ予防につながります。汚れは寿命を短くする原因になるので注意しておきたいところでしょう。
2つ目は「お風呂に入っていないときはフタを閉めること」です。お湯がたまっている状態のお風呂は、フタを開けたまま絶対に放置しないでください。開けたままにしていると、浴室の温度が上がり、カビとサビが発生しやすくなります。
3つ目は「こまめに換気すること」です。換気は湿気による劣化やカビの発生を防ぐ効果的な方法といえるでしょう。入浴後は必ず換気扇をまわし、窓を開けて換気してくださいね。
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2.お風呂の寿命と交換タイミングは?
では、お風呂の寿命と交換タイミングの関係について詳しく見ていきましょう。
2-1.時間が経つにつれ不具合が増し、お風呂が劣化する
「お風呂のリフォームはお金がかかるから」と躊躇(ちゅうちょ)している間に、どんどんお風呂の不具合が増え劣化していきます。時間が経つほど劣化状態が悪化し、劣化初期の時期よりも費用が高くかかってしまうのです。費用でリフォームを悩んでいる方は、その間に劣化が進んでいることを感じてください。早めにリフォームすれば、費用を抑えることができるのです。
2-2.ライフスタイルの変化
ライフスタイルの変化をきっかけに、お風呂のリフォームを行う方はたくさんいます。たとえば、子どもの独立や老後生活をスタートさせる時期などです。老後は、足腰の自由が利かなくなる恐れがあるため、事前にバリアフリー化を検討する家庭もあります。また、子どもとの同居を機会に、お風呂場を広くすることも可能です。ライフスタイルの変化に合わせたリフォームは、快適な生活を手に入れる第一歩となります。
2-3.介護バリアフリー化に注目
前述したとおり、今後の老後生活を考えて、介護バリアフリー化を検討する方が増えています。介護バリアフリーの代表的なリフォームといえば、段差をなくしたり、手すりをつけたりすることです。また、入浴の手助けのために浴槽の中に段差を設けることもあります。さまざまなリフォーム方法があるので、業者と相談しながら決めてみてはいかがでしょうか。
2-4.使用年数が20年以上の場合は修理よりも交換
お風呂の平均寿命は約20~30年なので、使用年数が20年近い場合は修理よりも交換・リフォームを検討したほうがいいでしょう。20年以上も使用していると、シャワー・蛇口・浴槽・排水口などあらゆるところに問題点が出てきます。物理的な寿命だけでなく、使いづらさや掃除のしにくさなどもストレスに感じるようになるでしょう。
2-5.故障してからでは遅い
「故障してからリフォームすればいい」と思っていませんか? お風呂のリフォームは、故障前に行うのがベストなタイミングです。故障してからでは遅く、費用が予想以上にかかってしまいます。また、急な故障は普段の生活にも支障をきたしかねません。お風呂に入れなくなり、交換が完了するまで近くの銭湯などに通う必要性が出てくるでしょう。
3.寿命を迎えたお風呂のリフォーム方法
では、寿命を迎えたお風呂のリフォームはどのように行うのでしょうか。ここでは代表的なリフォームの方法をまとめてお届けします。
3-1.在来→ユニット・システムバス
在来工法からユニット・システムバスに交換する方法は、お風呂のリフォームでよくある工事内容です。お風呂のリフォームには、大まかに在来工法とユニット・システムバスの2つの方法があります。在来工法はほかの部屋と同じ作りで浴室を作り、ユニット・システムバスはあらかじめ工場で作られた浴室をそのまま設置する方法です。ユニット・システムバスにすることで、断熱性と防水性の向上・機能性の充実が期待できます。浴室内の丸洗いも可能なので、お手入れがしやすいのも大きなメリットでしょう。
3-2.新機能を追加する
追い炊き機能や浴室暖房機など、新機能を追加するリフォームもあります。新機能の追加なら、在来工法からユニット・システムバスへ交換するリフォームよりも安く抑えられるでしょう。最近では、ヒートショック対策として、浴室の床を暖かくしたり、浴室暖房機を設置したりすることが増えています。また、美肌ケアができるシャワーや打たせ湯が利用できる機能など、メーカーによって特徴的な新機能が多く見られるようになっているのです。
3-3.お風呂場の位置を移動させる
既存の浴室を撤去し、別の場所へ移動することもできます。この場合は、大規模な排水管などの工事も必要になるため、費用が150万円以上かかるケースがほとんどです。また、マンションの場合は配管の位置が決まっているので、移動できないケースがほとんどでしょう。リフォームを行う場合は、契約時の書類や管理会社・管理人に確認する必要があります。
3-4.リフォーム内容は現在の問題点を踏まえること
お風呂のリフォーム内容は、要望によって変わります。まずは、現在のお風呂にどんな問題点や不具合を感じているのかチェックしてください。明確にすることで、その問題が解決できるでしょう。
4.お風呂のリフォーム工事のポイント
お風呂のリフォームがスムーズに進むために、工事のポイントを押さえておきましょう。
4-1.お風呂リフォームの平均費用は約50~150万円
お風呂リフォームの中心となる価格帯は、約50~150万円です。具体的な費用は、リフォーム内容や使用する素材・設備などで大きく異なります。主なリフォーム内容ごとの平均費用を以下にまとめたので、ぜひ参考にしてください。
- 手すり設置:3~5万円
- 内装工事:10~30万円
- 浴槽の交換:10~55万円
- 給湯器の交換:10~39万円
- ユニットバス全体の交換:50~150万円
- 在来浴室からユニット・システムバス:100~150万円
- 在来浴室から在来浴室:50~200万円
- 浴室の移動・増設:75~250万円
4-2.工事期間は数日
ほとんどのお風呂リフォームの工事期間は、1日~4日前後です。手すりの設置やドアの交換などは数時間で終わる簡単な作業となります。浴槽の交換も1日で済むことがほとんどです。しかし、在来浴室からユニットバスへの交換作業は1週間前後かかります。さらに、浴室の移動や増設は配管工事が加わるため、2週間~1か月を目安に見ておいたほうがいいでしょう。工事期間中はお風呂が使えないので、ほかの手段を考える必要があります。
4-3.業者選びのポイント
理想のお風呂に仕上げるためには、業者選びがポイントになります。リフォーム業者の中には、正しい工程で作業をしなかったり、高額な料金を請求したりする悪質な業者が存在しているので要注意です。どの業者へ依頼すべきか悩んだときは、以下のポイントに注目してください。
- スタッフの対応が丁寧でスピーディーか
- お風呂リフォームの実績があるか
- 施工事例がホームページ等に記載されているか
- どのような質問にも詳しく分かりやすく説明してくれるか
- リフォーム内容が充実しているか
- 要望を聞き入れつつ、ベストなプランを提案してくれるか
- 低費用かつ高品質な工事が可能か
- 口コミや評判がいいか
- 無料見積もりや無料相談を受けつけているか
お風呂のリフォームなどを行っている「株式会社テンイチ」では、無料相談を受けつけています。リフォームでお悩みの方は、ぜひ1度ご相談ください。
5.お風呂の寿命と交換に関してよくある質問
お風呂の寿命と交換に関する質問を5つピックアップしてみました。
Q.新しいお風呂へリフォームするメリットは?
A.メリットの1つには掃除が楽になることです。最新のお風呂は、掃除のしやすさが抜群で、キレイなお風呂になれば掃除の時間が短縮できるでしょう。また、交換の初期費用が高くなったとしても、長い目でみればコストパフォーマンスがよくなります。省エネタイプのお風呂も出てきているので、最小限のガスでお湯を沸かすことが可能です。コストパフォーマンスに注目している方は、そのような機能にもチェックしてください。
Q.コーキングの交換が必要なケースは?
A.ユニットバスの設置から10年を過ぎると、コーキングの劣化が目立ち始めます。たとえば、角やパネルなどのつなぎ目にヒビ割れが生じるケースです。コーキングが劣化すると、水がすき間に浸入し、腐食の原因になります。シロアリの被害や床下の腐食にもつながるのです。そのため、なるべく早めにコーキングを新しいものに交換したほうがいいでしょう。
Q.今すぐにでも交換したほうがいいケースは?
A.水漏れしている・お風呂の外の壁に水がしみ出ている・お風呂に隣接する場所の床がへこむケースは、今すぐにでもお風呂の交換をおすすめします。お風呂の劣化は、浴槽内だけでなく、浴室近くの外壁や床にまで生じるものです。浴室以外にも異変が起きていないか、チェックしたほうがいいでしょう。
Q.リフォーム費用を抑えるポイントは?
A.なるべく早めにリフォームを始めることはもちろんですが、優良業者を見つけること、リフォームの目的をハッキリさせることも大切なポイントです。優良業者は、要望に適したベストな工事プランを提案してくれます。低費用で必要なリフォームが行えるでしょう。また、目的が明確であれば、不要な機能などを取り入れることもありません。
Q.ユニットバスに使われている素材は?
A.FRP(繊維強化プラスチック)や人工大理石などがあります。FRPは、傷がつきやすい・汚れやすいというデメリットがありますが、最も安価な素材です。一方、人工大理石はやや高額になりますが、FRPよりも頑丈で傷つきにくいメリットがあります。使われている素材によってメリット・デメリット・価格が異なるので素材にも注目してくださいね。
まとめ
お風呂の平均寿命は、ユニットバスなど浴槽の耐用年数である20〜30年程度といわれています。一般的に浴槽の寿命に注目しがちですが、そのほかの設備や部品にも注意しておかなければなりません。寿命を迎える前に何らかの前兆が起きるので、異変に気づいたときには早めに業者へ相談したほうがいいでしょう。そして、できるだけ親身になって相談に乗ってくれる業者を選ぶことも大切なポイントとなります。快適なバスタイムを送るためにも、ポイントを押さえた上でお風呂の交換・リフォームを検討しましょう。
この記事を書いた専門家
テンイチ 管理部 営業企画課
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