外壁の塗装に適した季節は? 季節を選ぶ判断基準や注意点も解説

外壁塗装は、家を守り、見た目もキレイに保つために大切なメンテナンスです。でも、いつでも塗装すればいいというわけではありません。たとえば、雨が多い季節や寒い時期に工事をすると、塗料がしっかり乾かず、せっかくの塗装がうまくいかないこともあります。そこで気になるのが、外壁塗装にベストなタイミングですよね。
この記事では、どの季節が外壁塗装に適しているのか、そしてその季節を選ぶ際に気をつけるポイントについて、わかりやすくお伝えします。適切な時期に工事をすることで、塗装が長持ちし、家の外観もグッと引き締まります。外壁塗装を考えている方は、ぜひ参考にして、後悔しないタイミングで工事を進めてくださいね。
この記事は、以下のような方におすすめです。
- 外壁塗装を検討中の方
- 塗装工事のタイミングで迷っている方
- 失敗しない外壁塗装を目指している方
この記事を書いた専門家

テンイチ 管理部 営業企画課
- 外壁塗装の季節を選ぶ判断基準は?
- 外壁塗装に適した季節は?
- 外壁塗装の季節を選ぶ際の注意点
- 外壁塗装業者選びのポイント
- 外壁塗装に関してよくある質問
この記事を読むことで、外壁塗装に適した季節や注意点などが分かります。気になっている方はぜひ参考にしてください。
1.外壁塗装の季節を選ぶ判断基準は?
最初に、外壁塗装の季節を選ぶ判断基準をいくつかチェックしておきましょう。
1-1.空気が乾燥しているか
外壁塗装の季節を選ぶ判断基準として、まず大切なのは「空気が乾燥しているか」です。空気が乾燥していると塗料の乾きが速く、スピーディーに外壁塗装を進めることができます。塗料が乾くまでの時間が短縮できれば工期も短く済みますし、費用も最小限に抑えることができるでしょう。基本的に、外壁塗装は下塗り→中塗り→上塗りの3段階に分けて外壁に塗料を塗ります。この3段階の間に、塗料を乾かす時間を設けなければなりません。乾きが不十分のまま次の工程に入ってしまうと、きちんと塗料が層につかなくなってしまいます。
1-2.気温と湿度が安定しているか
一般的に、外壁塗装は気温5℃以下、湿度85%以上という条件をクリアしていれば行える工事です。よって、「気温と湿度が安定しているか」も外壁塗装の季節を選ぶ判断基準となります。気温が低すぎると塗料が乾きにくく硬化しやすくなったり、逆に気温が高すぎると塗料が溶けやすくなったりしてしまうからです。塗料がうまく外壁にくっつく気温と湿度かどうか・不安定な状況にならないかどうかがポイントとなります。
1-3.工事スケジュールが順調に進められるか
外壁塗装に適した季節を選ぶ基準としては、「工事スケジュールが立てやすいか」も大切なポイントです。たとえば、梅雨の時期に外壁塗装を行うと雨の日が続くたびに工事期間も延びてしまいます。雨が多くなる時期ほど作業が中断しやすくなり、塗装がしにくい状況になってしまうのです。工事スケジュールがずれると、その分だけ費用も高くなってしまうため、工事スケジュールが順調に進められる時期を選ぶことが大切なポイントとなります。
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2.外壁塗装に適した季節は?
それでは、外壁塗装に適した季節はどこなのでしょうか。
2-1.穏やかな気候が続く3〜5月
3~5月にかけて気温と湿度が安定しているので、春は外壁塗装に最適な時期といえるでしょう。雨が降る日も少ないため、工事が中断する機会もそう多くはありません。空気が乾燥していることもあり、塗料の乾きが速く、1年の中でも外壁塗装にベストな季節です。ただし、春雨前線によっては雨が続く可能性もあるので、その点は注意しておかなければなりません。
2-2.気候が安定しやすい晩秋
春と同じく、外壁塗装工事に最適だといえる季節が秋です。9~11月ごろの秋は、乾燥しやすい季節なので塗料がすぐに乾きやすい傾向があります。特に、気候が安定しやすい晩秋はベストといえるでしょう。気候が安定していると塗料が乾きやすくなるだけでなく、作業を行う職人にとっても作業がしやすくなります。よって、作業効率が上がる春と秋は、計画スケジュールよりも速く作業が終わるケースもあるのです。
2-3.8月と12月も最適な時期!?
外壁塗装に適した時期は春と秋だといわれていますが、夏(8月)と冬(12月)も外壁塗装を行うことは可能です。春と秋に比べると気候が不安定だったり、作業効率が悪くなったりするなどデメリットはたくさんあります。けれども、8月は工事が極端に減るので人気店が選びやすくなる・気温が高く塗料が乾燥しやすいというメリットもあるのです。また、12月は雨が少ないので作業がしやすいメリットがあります。ただし、台風のシーズンに入ったり、駆け込み需要が高まったりするなどのデメリットもあるため、その点もきちんと踏まえておかなければなりません。
3.外壁塗装の季節を選ぶ際の注意点
ここでは、外壁塗装の季節を選ぶ際の注意点をいくつか紹介します。
3-1.塗装ができない気候を知ることも大切
外壁塗装に適した季節を選ぶ際は、塗装に最適な時期だけでなく、塗装ができない季節をきちんと把握することも大切な要素となります。ついと塗装に最適な季節だけに注目してしまいがちですが、塗装ができない気候や、なぜその季節に塗装ができないのか条件にも意識を向けなければなりません。外壁塗装ができない気候条件は、「気温が5℃以下、湿度が85%以上」のときです。絶対に外壁塗装をしてはいけないわけではありませんが、あまりおすすめしません。どうしてもこの時期にしか塗装ができないという場合は、施工管理がきちんとしている優良業者に依頼してください。
3-2.ベストシーズンほど人気店に依頼が殺到しやすくなる
前述したように、外壁塗装に適した時期は春と秋だと説明しましたが、このどちらの時期もベストシーズンだからこそ人気店に依頼がしにくくなる傾向があります。気温と湿度が安定しているシーズンに外壁塗装をしたいという方が多いため、どうしても春と秋に依頼が集まってしまうのです。外壁塗装業者の繁忙期でもあり、人気店に依頼ができたとしても希望の日程が取りにくくなるため、注意しておかなければなりません。ベストシーズンに外壁塗装を実施したい方は、早めに依頼予約しておくことをおすすめします。
3-3.外壁塗装業者を適当に選ぶのはNG
人気店や前々からお願いしていた業者に依頼できなかったからと、外壁塗装業者を適当に選ぶのはNGです。外壁塗装業者は手抜きしやすい工事だといわれているように、高額な費用を請求してきたり、きちんと施工してもらえなかったりするなど悪徳業者とのトラブルが続出しています。悪徳業者は「今なら安く工事可能です」と謳(うた)い文句で契約を取ろうとしがちです。最適な季節に外壁塗装を行うことができても、悪徳業者であれば十分な塗装ができません。だからこそ、外壁塗装業者選びも慎重に行うことが大切なポイントとなります。
4.外壁塗装業者選びのポイント
ここでは、外壁塗装業者を選ぶ際のポイントをいくつか紹介します。
4-1.外壁塗装の実績があるか
最初にチェックしてほしいのが、外壁塗装や外壁リフォームの実績があるかどうかです。実績を持っている業者ほど、親身になって話を聞き、より最適な外壁塗装プランを練ります。優良業者の多くは、ホームページ等に施工実績を掲載しているものです。これまでどのような工事を行ってきたのか・どのような方法で外壁塗装を行うのかが分かるでしょう。実績を確認する方法として、サービス内容がきちんと掲載されているかもチェックしてください。ホームページが分かりやすい仕様になっているところは安心して依頼できます。
4-2.スタッフの対応が丁寧でスピーディーか
外壁塗装業者を選ぶ際は、スタッフの対応にも注目すべきポイントです。悪徳業者であるほどスタッフの対応が悪く、親身になって話を聞いてくれません。一方的に施工プランをアピールしたり、料金の安さをしつこくいってきたりするなど、早く契約を交わそうとする傾向があります。どのような質問でも丁寧に答えてくれる業者なら安心して依頼できますが、いい加減な対応しかしない業者は信用できません。特に、電話対応が悪い業者には要注意です。
4-3.料金体系が明確になっているか
料金体系や見積書の内容が明確になっているかにも注目してください。どの工事を行えばいくらぐらいになるのか・追加費用が発生するケースはどんなケースなのかなど、具体的に説明したり料金を明確にしたりしてくれる業者は信用できます。けれども、料金体系や見積書の内容を不明確のまま契約を交わそうとする業者は悪徳業者の可能性が高いといえるでしょう。悪徳業者は、後で「追加費用が必要になった」と高額な料金を請求してくる傾向があります。トラブルを未然に防ぐためにも、工事費用は入念にチェックしておきたいポイントです。
4-4.口コミや評判がいいか
実際に、外壁塗装業者を利用した人の口コミや評判も併せてチェックしておきましょう。悪徳業者には、何らかの悪い評判がついているものです。「ここが悪かった」「きちんと対応してくれない」など、不安要素を見つけた業者には依頼しないように気をつけましょう。インターネットで「業者名 口コミ 評判」などと検索をかければ出てくるはずです。まわりにいる人たちの中で依頼したことがある人がいれば、その人から直接聞くのもいいでしょう。
5.外壁塗装に関してよくある質問
外壁塗装に関する質問を5つピックアップしてみました。
Q.春と秋にもデメリットはあるのか?
A.外壁塗装にとっては最適な時期の春と秋にもデメリットはあります。工事予定日に前線や台風の影響を受けることもあれば、天気予報で晴れだといっていても雨になる日もあるでしょう。気候が穏やかな春と秋でも、100%安心して外壁塗装が行えるわけではありません。また、住んでいる地域によっても気温・湿度・天候は大きく異なります。たとえば、降雪量が多く気温が低めの地域は、できるだけ降雪量が少ないシーズンを選ぶのが大切です。
Q.夏と冬に外壁塗装を行う際の注意点は?
A.夏は台風シーズンに入り、雨の日が続くケースがあります。雨の日は作業が中断し、再び晴れの日がやってくるまで工事は延期されるでしょう。工期が延びやすくなるほか、職人の作業環境も悪くなってしまうため、仕上がりに悪影響を及ぼす可能性があります。一方、冬は日照時間が短いので作業時間が短くなりがちです。また、気温が低く、積雪や霜の影響によって工期が延びることもあるため、十分に注意してください。
Q.塗装費用を最小限に抑えるコツは?
A.閑散期となる梅雨の時期は、業者への発注数が減るので提示価格が安くなる傾向にあります。雨の日が続くのでスケジュールに大きな乱れが出やすいのですが、それよりも価格を抑えたいという方には梅雨の時期を検討してみてもいいかもしれません。ただし、その際は、外壁塗装の実績がある業者に依頼することが大切なポイントとなります。知識と経験がある腕のいい業者に依頼すれば、季節にかかわらず質の高い塗装工事ができるでしょう。
Q.外壁塗装を行うタイミングはいつがいいのか?
A.一般的に、築年数が10年以上経過するタイミングで外壁塗装を行うのが理想です。現在、よく使われているのはシリコン系塗料となっており、耐用年数は約10年前後となります。そのため、10年を目安に外壁塗装を行うべきなのです。ただし、部位や素材によっては、10年経過しないうちに劣化症状が発生するケースがあります。以下のような劣化症状が見られる場合は、早めに外壁塗装を行ったほうがいいでしょう。
- 変色や雨水・砂ぼこりなどの汚れ
- チョーキング現象(触ると白い粉がつく)
- 藻(も)・カビ・コケの繁殖
- ひび割れ
- 塗装の剝がれや膨れ
Q.おすすめの外壁リフォーム業者は?
A.静岡を中心にリフォームを行っているテンイチにお任せください。さまざまな場所のリフォームを行っており、外壁塗装や屋根塗装・外装など外まわりリフォームにも力を入れています。無料相談も行っているので、お悩みの方はぜひ1度ご相談ください。
まとめ
外壁塗装は、塗料が乾きやすい春や秋に行うのがベストだといわれています。夏や冬でも外壁塗装工事を行うことはありますが、夏は日差しが強く作業員にとっては大きな負担になりやすい時期です。また、冬は乾燥しやすい時期と思われがちですが、気温が5℃以下の環境では塗料が感想・硬化しにくくなります。そのため、晴れの日が多く、気候も穏やかな春と秋がおすすめです。ただ、施工業者によっても仕上がりが大きく異なるため、季節だけでなく、業者選びにも注意しておきましょう。
この記事を書いた専門家

テンイチ 管理部 営業企画課
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