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古い窓をリフォームするメリットは? 方法や注意点と共に解説

窓が古くなり、経年劣化が進んでくるとさまざまな問題が発生します。スムーズな開け閉めができなくなって不便さを感じたり、断熱効果が低下して「エアコンを稼働させていても室温が適温にならない」といったこともあるでしょう。

また、古い窓は結露が発生しやすく、周囲にカビが発生すれば健康被害が出る可能性があります。

古い窓をリフォームすることで、こうした問題が解決し、快適な住まいを取り戻すことができるかもしれません。

この記事では、古い窓のリフォームにどのような方法があるのか、リフォームに使える補助金にはどんなものがあるのか、などについて詳しく紹介します。

この記事はこんな方向け

  • 結露がひどいなど、窓に関する悩みがある
  • 窓のリフォームを検討しているが、どのような方法があるか知りたい
  • リフォームに利用できる補助金や助成金について知りたい
  • リフォームを依頼する会社選びに迷っている

この記事を書いた専門家

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テンイチ 管理部 営業企画課


  1. 窓が経年劣化すると発生しがちな問題点
  2. 窓のリフォームにはどんな種類がある?
  3. 古い窓をリフォームする際の注意点
  4. 窓のリフォームに使える助成金の種類をご紹介
  5. 窓のリフォームで補助金を利用する場合の注意点
  6. 窓リフォームの事例
  7. 窓のリフォームに関するよくある質問

1.窓が経年劣化すると発生しがちな問題点

はじめに、窓が古くなると発生しがちな問題点について紹介します。窓が古くなるとどのようなデメリットが生じるのでしょうか?

1-1.断熱効果が下がる

窓は、ドア同様家の開口部ですから、経年劣化して隙間ができれば断熱効果が下がります。また、築年数が古い家の場合は、断熱効果そのものが薄く、経年劣化によりしっかり窓を閉めても隙間できてしまうこともあるでしょう。そうなると、冷暖房効率が下がり、光熱費も上がってしまいます。

1-2.健康被害が出る可能性

窓が古くなると結露が発生しやすくなります。結露が発生すればその付近に湿度が高くなり、カビが発生する恐れが出てくるでしょう。カビが発生すると胞子が空気中に舞い散り、健康被害が出る恐れがあります。

1-3.開閉がしづらい

窓が古くなると枠も歪んできて開閉がしづらくなります。隙間風が吹き込みやすくなり、部屋の中で快適に過ごすことができなくなるでしょう。また、鍵がかかりにくくなれば防犯上の問題も出てきます。

2.窓のリフォームにはどんな種類がある?

窓リフォームの種類

一口に窓のリフォームといっても、さまざまな種類があります。ここでは、代表的な窓リフォームを3つ紹介しましょう。

2-1.窓ガラスの交換

技術の進歩により、現在は薄手で断熱効果の高いガラスの種類も増えています。手軽に断熱効果を高めたい場合は、窓ガラスを交換するリフォームがおすすめです。通常1日で交換が可能なので、リフォームに立ち会う時間を取るのが難しいという方も比較的取り入れやすい方法と言えます。

2-2.内窓の設置

内窓とは、窓の内側にもう1つ窓を設置することです。気密性と断熱性が高くなり、結露も起こりにくくなります。家の構造上の理由で窓を取り外して交換するのが難しい場合や、機密性をより高めたい場合は内窓の設置を検討してみましょう。

2-3.カバー工法

カバー工法とは、古いサッシの上に新しいサッシをかぶせて窓をリフォームする方法です。サッシを丸ごと交換するには壁を一度壊さなければなりませんが、カバー工法ならば半日で窓のリフォームが終わります。

気密性や断熱性を高めるだけでなく、はめ殺しの窓を開閉できる窓に変えるなど、窓の種類を変更することも可能です。窓に関する不便の多くを解消できるリフォームと言えます。

3.古い窓をリフォームする際の注意点

窓のリフォームを行う際には、いくつか注意が必要なポイントもあります。ここでは、古い窓をリフォームする際の注意点を紹介しましょう。

3-1.マンションの窓リフォームは規約の確認が必要

マンションの場合、分譲であってもリフォームに制限がかけられていることもあります。マンションの外観や印象を変えてしまうことから、窓の大きさや形を変えてはならない規約があるマンションもあるでしょう。リフォームを依頼する前に、規約をよく確認してください。

3-2.建築基準法に準拠する

建築基準法によって、窓は床面積の1/7以上の開口面積を取らなくてはいけないと決められています(トイレ、浴室や洗面所、納戸などの収納室、専用のキッチンなどはその限りではありません)。

そのため、窓を小さくするリフォームを行う場合には注意が必要です。

建築基準法に準拠しているか心配な場合は、リフォームを依頼する業者に相談しましょう。

3-3.防犯性が低下しないか注意する

窓は、空き巣犯にとって格好の侵入経路になります。特に、人気のない裏庭や道に面した大きな窓は防犯性を高めるために強化ガラスにしたり、二重鍵をつけたりするなど対策が必要です。

はめ殺しの窓や開口部が小さい窓を大きく開ける窓にする際も防犯性が低下しないように注意しましょう。必要に応じて、鍵を二重にするなど対策を行ってください。

4.窓のリフォームに使える助成金の種類をご紹介

2025年現在、静岡県内で窓のリフォームに活用できる補助金は、主に国が主導する大規模な制度が中心となります。特に「住宅省エネ2025キャンペーン」という枠組みで、お得な制度が複数用意されています。これらの補助金は予算がなくなり次第終了となるため、早めの検討と準備が重要です。

現在利用できる主な補助金には、以下のようなものがあります。

  • 先進的窓リノベ2025事業:高性能な断熱窓へのリフォームに特化した、最も補助額の大きい制度。
  • 子育てエコホーム支援事業:窓リフォームを含む、幅広い省エネ改修が対象となる制度。
  • 長期優良住宅化リフォーム推進事業:住宅全体の性能を向上させる大規模リフォームで活用できる制度。
  • 静岡県・市町村の独自制度:特定の条件を満たすことで利用できる、地域のリフォーム補助金。

それでは、それぞれの制度について詳しく解説します。

先進的窓リノベ2025事業

断熱性能が非常に高い先進的な窓やガラスへの交換に特化した、強力な補助金制度です。窓のリフォームを検討しているなら、真っ先に確認すべき制度と言えます。

  • 目的・対象工事: 既存住宅の窓を、国が定めた高い性能基準(熱貫流率Uw1.9以下など)を満たす断熱窓(内窓設置、外窓交換、ガラス交換)へリフォームする工事が対象です。
  • 補助額一戸あたり最大200万円。工事費用の1/2相当を目安に、リフォームする窓の性能や大きさ、箇所数に応じて補助額が算出されます。
  • ポイント: 補助額が非常に大きいため、高額になりがちな窓リフォームの費用負担を大幅に軽減できます。後述の「子育てエコホーム支援事業」などと、補助対象が重複しない範囲で併用が可能です。

子育てエコホーム支援事業

窓の断熱改修を含む、省エネ性能を高めるリフォーム工事を幅広く支援する制度です。リフォームの場合、世帯の条件(子育て・若者夫婦世帯など)を問わず、すべての世帯が対象となります。

  • 目的・対象工事: 必須工事である「開口部(窓・ドア)の断熱改修」「外壁、屋根・天井又は床の断熱改修」「エコ住宅設備の設置」のいずれかを行うことが条件です。
  • 補助額: 世帯の属性に応じて上限額が変わります。
    • 子育て・若者夫婦世帯:上限30万円
    • その他の世帯:上限20万円 (※長期優良リフォームを行う場合は上限が引き上げられます)
  • ポイント: 窓の交換とあわせて、お風呂を高断熱浴槽にしたり、節水トイレに交換したりといった、他のリフォームも行う場合に活用しやすい制度です。申請は「登録事業者」を通じて行う必要があり、私たちテンイチも対象事業者として登録しておりますので、安心してご相談ください。

長期優良住宅化リフォーム推進事業

住宅の寿命を延ばし、長く快適に住み続けるための性能向上リフォームを支援する制度です。毎年実施されており、2025年度も継続しています。

  • 目的・対象工事: 耐震性の向上、省エネルギー対策(窓の断熱改修を含む)、劣化対策など、住宅全体の性能を高める工事が対象です。
  • 補助額: 工事内容に応じて、工事費の1/3を上限に最大100万円~200万円程度が補助されます。
  • ポイント: 耐震リフォームなど、比較的大規模なリフォームと併せて窓の性能も向上させたい場合に適しています。他の補助金との併用ルールが複雑なため、利用を検討する際はリフォーム会社への早めの相談が不可欠です。

4. 静岡県や市町村の独自制度

国の制度に加えて、静岡県やお住まいの市町村が独自に設けている補助金制度もあります。

  • 例:静岡県住まいのリフォーム推進事業 県の制度は、主に「TOUKAI-0(東海・ゼロ)」プロジェクトに基づいた耐震補強工事と併せて行うリフォームを対象とする場合が多く、窓リフォーム単体での利用は難しいケースがあります。
  • 各市町村の制度: お住まいの市(静岡市、浜松市など)や町で、移住定住促進や三世代同居などを目的としたリフォーム補助金が用意されている場合があります。国の制度と併用できる可能性もあるため、お住まいの自治体のホームページで確認してみることをお勧めします。

5.窓のリフォームで補助金を利用する場合の注意点

ここでは、窓リフォームで補助金を利用する場合の注意点を解説します。

5-1.リフォーム後に支給される

助成金や補助金はリフォームを行ったあとで、申請をして支給されます。ですから、一旦はリフォーム費用を立て替えなければなりません。費用がなくてもリフォームを行えるわけではないので、注意しましょう。

5-2.自治体が支給する補助金もある

補助金や助成金は、国が支給するものと自治体が支給するものがあります。どちらも予算や申し込み期限が決まっているので、早めに調べて対象であればすぐに申し込みましょう。なお、リフォーム費用全額が補助されるわけではありませんので、どれぐらいの負担が必要になるかも確認しておいてください。

6.窓リフォームの事例

ここでは、テンイチが手がけた窓リフォームの事例を紹介します。

6-1.変形した窓枠のリフォーム

窓枠が変形して開かなくなった窓のリフォーム!

経年劣化によって変形し、開閉が困難になった窓枠のリフォームを行いました。元の窓の内側に新しい窓「マドリモ」を設置したことで、開閉がスムーズになり断熱性も向上しています。

6-2.窓をサイズダウンするリフォーム

既設の窓を壊さずに窓をサイズダウンした浴室リフォーム

浴室に大きな窓を設けることで湿気がたまりにくくなり、カビの発生を抑えられます。その一方で、防犯面に不安があり、断熱性も低くなるのがデメリットです。このリフォームでは窓をサイズダウンして防犯性や断熱性を高めました。窓枠を壊さずに目隠しパネルで覆ったので、工期も短くて済みます。

6-3.断熱・防音効果の高い内窓へのリフォーム

断熱・防音効果の高い内窓

ふかし枠を取り付けて二重窓にすることで、断熱性と防音性を高めるリフォームを行いました。重量が増したため、窓下には補強材も入れてあります。

7.窓のリフォームに関するよくある質問

Q&A

ここでは、窓のリフォームに関するよくある質問を紹介します。

Q.大きな窓を複数の小さな窓にするリフォームは可能ですか?
A.できる例もありますが、かなり大掛かりなリフォームになります。壁を壊す必要も出てくるため、事前にリフォーム会社とよく相談しましょう。

Q.1日でリフォームを終わらせることは可能ですか?
A.ガラスの交換やカバー工法など、リフォームの内容によっては短期間で終わらせることもできます。

Q.出窓などを普通の窓にするリフォームは大掛かりになるでしょうか?
A.はい。窓の形を大きく変えるリフォームはどうしても大掛かりになります。

Q.家の窓をすべてリフォームする場合は時間がかかるでしょうか?
A.窓の大きさや種類、リフォーム方法にもよりますので、まずはリフォーム会社に相談してみてください。

Q.窓とほかの場所のリフォームを同時に行うことは可能ですか?
A.はい。まとめてリフォームすることで費用を節約できることもあります。

まとめ

窓をリフォームすることで断熱性や気密性をある程度アップさせることができます。古い家の断熱効果や気密性を高めたい場合、まずは比較的容易に行うことができる窓リフォームを検討してはいかがでしょうか?

リフォームを依頼する業者選びに迷った際はテンイチにご相談ください。窓リフォームで豊富な実績があり、優良リフォーム業者紹介サイトで11年連続成約件数1位の当社では、お客様がご満足いただけるようにさまざまなプランの提案が可能です。最長10年保証制度を実施しており、アフターケアも充実しています。相談は無料ですので、まずはお気軽にお問い合わせください。


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テンイチ 管理部 営業企画課

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